あらすじ
町工場を営む家の次女として生まれ、32歳の時に突然、主婦から先代の後を継ぐことになった女性経営者の奮闘記。
32歳の時に父が急逝し、突然社長を継ぐことに。バブル崩壊の余波もあって赤字経営が続く中、再建の舵取りをいきなり任され、以後、様々な壁にぶつかりながら、「町工場の星」と言われるまでに社業を復活させた。
生産管理へのIT導入、「交換日記」による若手社員との対話など、「情と論理」のバランスの取れた、女性ならではの経営手法が注目され、ダイヤ精機には今や全国から見学者から訪れる。その2代目社長が初めて筆を取り、父や兄への思いを綴りながら、社長になってから10年の軌跡を克明に振り返る。
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娘から天国の父親への感謝状かなぁ。親御さんは子の教育に最適な存在だと思いました。このお父さんが幼少期の筆者に、厳しく温かく接していた様子の描写には筆者を応援、鼓舞したくなりました。
今の時代には珍しい「親の意思を継いで社長になった」女性のお話です。
知人で実家が会社経営(葬儀屋さん)をされているけど、子どもたちは皆、東京へ出て行って関東で家庭を持っていて、「子どもには子どもの人生がある」って世の中が現代だと感じていました。
大切なものは、人それぞれだなぁ(^^)親になったら分かるのかなぁ…人生経験ですね!
Posted by ブクログ
父から町工場を継いだ女性の奮闘を本人が語る。非常に元気が出る内容だった。
経営の経験がない著者が、父親の急逝を機に従業員を抱える企業を継ぐ。夫の夢である海外赴任に帯同することが決定していたタイミングと重なり、まさに、人生における非常に大きな転機となった。経営を始めてからも、町工場で女性の経営者が珍しい時代であったため、銀行や取引先、または、従業員との関係構築の難しさが生じている。しかし、亡き父親の生前の教えやサポートをもとに、常に前向きな姿勢で取り組むことで徐々に周囲からのサポートを得て、数々の困難を乗り越えていく。「小さな勇気」をもって前進する姿に感動。
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中小零細企業の事業承継者にはうってつけの本。
事業承継期間4日で何も分からないところから「二代目」をスタートした筆者の体験談。
経営の本はとかく難しい用語や、中堅企業向けの本が多い。
その中で、本書は難しい用語も少なく、また実践しやすい内容である。
また、自身をカリスマとはせず、あくまで「素人経営者」というスタンスで書かれているため、読み手に共感とチャレンジ意欲を喚起させると思う。
具体的内容については以下の点がよかった。
①社内コミュニケーションの重要性や、取引先へのヒアリングなど、基本であり最も重要なことを、エピソードを交えしっかり書いている点。
③人材育成について。従業員に寄り添う、頼る、考えさせる、褒める。相手がどう感じるかを考え、尊重することが大事であり、カリスマを発揮する必要はない。また、近道や特効薬もない。
③経営者としての仕事論の記述。前向き思考と、とにかく実行に移すことをエピソードを交えて書いている。経営者として、そのひたむきさが最も重要なことだ。
あえてマイナス点を挙げるとすれば、経営改善手法の記述がやや抽象的なこと。
まあ、本書は概要をストーリーとして紹介する内容だし、同じ手法が他社に当てはまるとも限らないので割愛したのだと思うので、いちゃもんになってしまうかもしれないが。
そういった点は、適宜専門書なりを参照して補完していけばよいのだろう。
Posted by ブクログ
・「社長、このたびは大変ご愁傷様でした。本日はできる限りのことをさせていただきます。どうぞお任せください」
・経営方針「ものづくり大田区を代表する企業となる」「超精密加工を得意とする多能工集団である」
・結果的に新入社員が失敗し、不良を出しても、それは本人の責任ではなく、指導する側の問題という認識を社内で共有している
・「やる」か「やらない」かを迫られた時の答えは、すべて「やる」と決めている
・悩まないが、代わりに「迷う」。「やる」ということは決まっているから、どれをやるかで「迷う」のだ。経営者は悩まず、常に迷いながら前進あるのみだ
・小さな勇気と行動が人生を変える。どんな場においても、悔いのないよう「小さな勇気」を持って行動することだ。自分を変え、人生を変えるチャンスは至る所に転がっている
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久しぶりに心洗われる良書であった。中小企業の2代目社長で若い女性で社員とよく打ち解けていて会社を成長させている人間ということはどれ1つをとっても凄いことだと思う。これも究極の前向き思考からきたものだと思う。最後の<感謝の手紙>は実に泣かせる構成だ。死ぬときにやりたいことを全部やって来た人の顔になれ、世の中には幸も不幸もない、考え方次第、作業標準化、誰にも負けないというものを持て、ヒューマンスキル、ダイヤ精機、思考もよい習慣を、考えるモノづくりを、小さな勇気と行動が人生を変える、ということで自分も勇気をもって一歩踏み出そうと感じた。
Posted by ブクログ
社内講演会で、他部門の上司のススメで読んだ本。
全くの経営の素人である著者が、悪戦苦闘しつつも常に会社の強みやお客様の求めるものを追求し、人材を育て、社員が働きやすく成果を上げられる環境を整える中で、「町工場としての使命」を肝に銘じ貫いていく経営姿勢に感動した。
幸不幸は考え次第。その言葉がすごく今の自分には響きます。置かれた環境は人を変える。悩むよりも行動に移したいと思う。
いいね!
スゲー女性や!
私は「営業と販売のプロ中のプロ」ですが(笑
14歳から働いて43年の実績があります
たぶん、初めて女性と仕事をしたいと思わせた人ですね
今後、物作りなどの需要があれば、お願いに行きたいですね
神戸人こと関西人より
Posted by ブクログ
とにかく前を向いている社長。自分も
ポジティブな部類だが、社長との明らかな違いは小さな勇気がない。女性が製造業で目立てるうちに、そこを活かして前に動く勇気をもつこと。誰かに言われたって、それを見返す力をつけること。できてから動くでは、意味がないとおもった。
Posted by ブクログ
幼くしてなくなった兄を意識して、女性ながら大学の工学部、そして、エンジニアの道を進むことになった著者が、父の急死で、今度は経営者になって、会社を立て直していく記録です。度胸といい、アイデアといいすばらしいです。
クロネコの小倉氏や、星野リゾートの星野氏などの二代目経営者として、先代の経営陣を引きついで経営を立て直すことができた方の我慢は想像を絶するものだと感じました。
構成は、3章からなっています
第1章 突然、渡されたバトン
第2章 手探りの会社再生
第3章 私の仕事論
おもしろかったのは、
社長になってすぐに、銀行の支店長が合併話をもって会社に現れたという話
そんなえげつない話って本当にあるんだなと思いました。
それと、リストラで、社員をやめさせた後に、残った社員から総スカンをくったとのこと、もうどうしらいいのかわかりませんが、なんとかなるで乗り切っておられます。
助成金の件で、当時の麻生首相に直訴したくだり。
新人や、若手の育成方法や、リクルートの方法などなど、まさに生きた教科書とおもいます。
Posted by ブクログ
中小企業の社長は孤独である。それはビジネスオーナーでもあり社員とは目に入る風景や思考形態が全く異なることに起因すると思う。諏訪社長のお父様は、後継者育成を悩みながらも立派に進められた。後継者は、会社を継いでみないと先代の視座は決してわからない。そうなってみた時に、初めて連綿と続く運命の中での自分の役割に気が付く。この時に生きてくるのが先代とのぶつかり稽古だったり、葛藤の中で腹落ちしない事も含めての矛盾とどう向き合って来たかという事だと思う。リストラを提案してリストラに遭った諏訪社長は、人材教育に真摯に取り組んでいるので、合理的な判断をしながら人を信じる心を持ち続けることの出来る立派な経営者だと感じた。
Posted by ブクログ
まさかビジネス本を読んで、最初の1章で号泣してしまいました。
先代社長の父は「会社を継続させるためにどうするか?」を並々ならぬ気迫で考えていて、そのために娘に帝王学を施す。
娘も父の思いに反発しつつも、自ら持った資質と、運命を感じ取り社長就任を決意する。
先代社長が亡くなった時の、遺された社員たちの言葉が熱くてそこで涙腺スイッチ入りました。(笑)
結局「会社を継続」させることが、「社会貢献」であり、「社員の幸せ」を実現する唯一の方法なのです。
(2015/1/9)
Posted by ブクログ
若手の確保と育成、技術の承継と発展、会社の活性化。諏訪貴子社長率いるダイヤ精機がこれらの課題を解決できたのは、コミュニケーションの円滑化である。社内のコミュニケーションが円滑に行われることで、組織の風通しが良くなる。それが会社の直面するさまざまな課題解決の原動力となる。風通しの良さは、会社をしなやかにさせる。硬直化した組織は、脆く壊れやすい。しなやかな組織は、簡単には壊れない。
コミュニケーションを円滑にする方法は組織の数だけ存在するはずで、正解は一つではない。本書で紹介されている取組も、そのまま再利用できるとは言い切れない。
自らの組織ではどのような取組が効果的なのか、本書に刺激を受けつつ再考してみてはいかがか。
Posted by ブクログ
父の急逝を契機に主婦から町工場の社長になった著者の話。リーマンショックを契機とした受注減・売上減を乗り切るための会社の運営の部分が非常に興味深かった。
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前半は、父(先代社長)の急死により、主婦をしていた著者が町工場を引継ぎ、立て直していくストーリーです。
後半は著者の仕事論です。
前半部分は、父が残した人財に著者が助けられ、支えられていることに感動しました。
前向きな性格が経営者には必要だと感じました。
「おわりに」に天国のお父様にあてた手紙が書かれています。
著者の中に、父親が残したダイヤ精機を継続させたい、働いてくれている従業員を守りたい、という強い信念が感じられます。
仕事論で気になった点
・社長には悩む時間はない。悩まないが、代わりに「迷う」。「やる」ということは決まっているから、どれをやるかで「迷う」のだ。
・「これだ」と信念を持って「動く」ことが大事。「動け、動け」こそが私のモットーなのだ。中小企業の社長は「何でも屋」だ。営業もやる。経理もやる。情報収集もする。広告塔にもなる。10年間、社長業を続けてきて、社長は「考える人」であると同時に、「動く人」であるべきだと考えている。
・社員の知恵を集結する/「何とかなる」で飛び込む/笑顔の絶えない職場を作る/自分に正直になる/「大変」「苦労」と思わない/没頭できる趣味をもつ/小さな勇気が人生を変える
Posted by ブクログ
"大田区で精密機器製造を担ういわゆる町工場を経営する父親の急死により、社長を引き受けることを決意し経営を続けている娘さんの本。
女性ということだけでの苦労話、長年支えてきた従業員を解雇せざるを得ない時の葛藤、リーマンショック時の赤字続きの苦しい時期、活字にはしきれない思いが行間ににじんでいる。手探りで何とか組織をまとめ上げてきた自信も得たようだ。
今後のご活躍も期待。こうした企業が日本に残らないといけないと強く感じた。"
Posted by ブクログ
表紙となっているのが筆者の写真。美人だなあ、と思うと同時に、芯が強そうだなあという印象だが、読み終えてみて印象通りだったという感じ。
青天のへきれきで父親の跡を継いで町工場の女社長となることを余儀なくされ、本人としては相応の迷いや苦労はあったと思われるが、中々に強い。すげーメンタルだなあ、というか、そう生まれ育てられたってことなのか。参考にするのは良かろうが、そのまま真似できると勘違いしないのが見の為だろうと思うことしきり。
”ブレるから敢えてビジネス書は読まない”ってのは凄いな。合理的・人道的に考えて正しいと判断した道を進む、って大抵の人にとっては難しい。その判断が、見事に小規模組織が選択すべき手段・アプローチを選択してるんだから恐れ入る。
Posted by ブクログ
急に父が倒れ、主婦から社長になる。もう、突き進んで行くしかなかったんだろうな。その中でも、やり遂げる、問題解決をして行く、と目の前にあるものを確実に捉えて行く姿勢、素晴らしいと思った。常に立ち止まらず動くこと、物事は考え方次第というのは見習いたいですね。
Posted by ブクログ
実話。
いきなり2代目になった割には、肝っ玉の据わった奥様だ。中小企業の参考になりそうな話もあるが、大方は此の人ならではのパフォーマンス。
1代目に帝王教育をされなかったのか、却って良かったのかな?一読の価値はあるかも。
Posted by ブクログ
父親の急死により、突然、主婦から社長になった女性経営者の奮闘記。ドラマを見てとても面白く感じ、原作を読んでみたくなった。
ドラマでは主婦が「いきなり」社長になった点が強調されているが、実際には、跡取り息子がおらず(息子は6歳の時に白血病で亡くなっている)後継者となることを意識して父親に育てられてきたこと、工場や取引先には子供の頃から父親に連れられて出入りしてきたこと、大学は工学部を卒業し、2年という短い期間ではあるものの取引先の大手企業に技術者として勤務した経験があること、父親の死後、社長になる前にも2度、当社に入社し事業改革案を立案してきた実績があり、筆者が後継者となる土台は築かれてきたようだ。
ただ、ドラマであったとおり父親が「余命4日」と宣告を受けた後、急死されており、後継者となる土台はあっても、直接の後継者教育や引き継ぎもなく、社長の座を継いだという点で、やはりバトンが「突然」渡されたと言えよう。
ドラマでは、主婦としての経験や知恵を経営改革に活かしているように描かれていたが、実際には、たった2年の社会人経験で学んだことを、しっかりと経営に活かしているようであり、誰にでも簡単にできることではないと思う。
以下、気になったポイント。
・経営学を体系的に学んだことはない。本すら読まない。名だたる経営学たちの教えを知れば、内容を消化しきれず、経営の軸がブレてしまいそうだからだ。
私が実践してきたのは、「物事には原理に基づいた原則があり、そして基本がある。基本があるからこそ応用できる」という考え方だ。(p130)
・私はどんな時も「どういう決断をすべきか」と悩むことはなかった。...「やる」か「やらないか」を迫られた時の答えは、すべて「やる」と決めているからだ。(p210)
・大事なのは、どんな場においても、悔いのないよう「小さな勇気」を持って行動することだ。自分を変え、人生を変えるチャンスは至る所に転がっている。(p239)
Posted by ブクログ
通勤電車のつり革広告で気になって購入した本です、主婦が社長になって町工場を立て直したそうですね、中小企業診断士・工鉱業部門の私にとっては、興味をそそられる本でした。
実際に本を読んでみると、主婦から社長になったのは事実ですが、創業者の娘で昔から工場には出入りしていて、勝手よく知ったる環境にいたこと、大学の理系を卒業し、関連会社に設計部門を始め数々の実務経験あり、その後に、立て直した会社に入社し、会社の経営内容を踏まえたうえで事業計画を立案したりした実績があり、なるほど、成功するには訳があるなとは思いましたが、諏訪女史は大変な努力家であることは理解できました。
頑張り続けてきた中小企業の社長さんもいよいよ年を重ね、事業承継を真剣に考えなければいけない時期に来ていると思います。事業承継に興味を持ち始めた私にとって、大変良いタイミングで出会えた本でした。
以下は気になったポイントです。
・人生、どんな経験も無駄になることはないとつくづく感じる(p53)
・ダイヤ精機を長く残し、技術力を維持していくには、会社が抱えている様々な問題を根本から解決することが不可欠である、リストラは、私が社長としてこの会社で実験を握る、という意思を社内に表明する機会になった(p85)
・何か意見を述べる時には、「3」という数字を入れることを心がけると、内容や発表が相手の記憶に残りやすい(p87)
・挨拶に続いて、製造業の基本である5S、中でも5Sの核であり、実行にエネルギーの必要な「2S:整理整頓」の重要性を強調した(p89)
・部署を超えて同じ年代の社員を集めた、クロスファンクショナルチームを立ち上げた、10-20代の「若手の会」、30-40代の「中堅の会」、50代以上の「職人の会」(p92)
・ありがたかったのは、社長室では「おかしい」「いい加減にしろ」と言っていた幹部社員達が、他の社員の前では私を立ててくれたこと(p101)
・世の中には幸も不幸もない、考え方次第だ(シェークスピアの言葉)、何事も考えようで、世の中には「絶対に悪いこと」もなければ「絶対に良いこと」もない(p104)
・製品ごとに各工程(材料取り、形状加工、穴あけ等)について、未着手・着手・中断・完了等の作業状況をリアルタイムで確認できるようにした(p121)
・いつ出来上がるか、今どういう工程にあるか、が正確にわかると取引先は安心する、これが、きちんと管理できているということ(p122)
・ビジネススクールにも行っていないし、MBAも取得していないが、「物事には原理に基づいた原則があり、そして基本がある、基本があるから応用できる」という考え方は持っている。起きている問題に対して、「なぜ」を繰り返して原因を突き詰める(p130)
・ハローワークが導入している、トライアル雇用制度、を採用した。求職者を3か月、お試し期間として雇用して、両者が合意すれば本採用が決まる(p139)
・失敗から学ぶことは非常に多い、チャレンジして失敗すること、不良を出すことは大いに結構と考えている(p150)
・良い仕事をするには、1)素直さ、2)コミュニケーション能力、3)向上心、等の「ヒューマンスキル」が大切(p170)
・良好な人間関係の他に、もう1つ必要なのが「ゆとり」(p209)
・大事なのは、どんな場においても悔いのないよう「小さな勇気」を持って行動する、自分を変え、人生を変えるチャンスは至る所に転がっている(p239)
2017年12月2日作成
Posted by ブクログ
この本は中小企業にとても参考になるかも。読みやすく、共感できるところが多い。特にコミュニケーションの取り方を実体験をもとに解説しているところは分かりやすい。彼女の生き方にはとても感心させられる。
Posted by ブクログ
2016/1月
境遇を言い訳にしない
力強さがあり
できる範囲で行動を起こすこと
で自分から現状を変えていく素晴らしさがあると思いました
頭でっかちになっちゃういけないなー
Posted by ブクログ
モチベーションアップ!
マネジメントって、技術や経験だけでなく、人間としての器って大事だな、思う。
そして圧倒的な使命感。
・何か意見を述べる時には、「3」という数字を入れることを心掛けると、内容や発言者のことが相手の記憶に残りやすい
P.87
・若手社員も遠慮せずに発言できるよう、部署を超えて同じ年代の社員を集めたクロスファンクショナルチームも立ち上げた
P.92
・社長がどこにいるかは笑い声でわかる
P.98
・ダイヤ精機は図面だけで7000枚。出荷製品数は1万点にも達している。
対応力を高めるために必要なのは、
この多品種少量生産を徹底管理するっことだと考えた。
P.117
・物事には原理に基づいた原則があり、そして基本がある。
基本があるからこそ応用できる。
P.130
・「大丈夫。ケガをしたら休んでいいよ。どうせ仕事はないから」
P.165
Posted by ブクログ
社長になってからの施策はどれもシンプルだが、それをブレずに信念を持ってやる事が重要だ。不況に陥った時に、無駄に足掻かず、景気が回復するのをジッと待つ。私に出来るだろうか。
Posted by ブクログ
リーマンショック後に仕事が激減、仕事がないならとフットサルのチームを作るその前向きさ。「ケガしたらどうすんですか!」「休んでいいよ、仕事ないし」って、素敵すぎます。
Posted by ブクログ
町工場の社長だった父が急逝し、急遽社長を継いだ諏訪氏が、10年間にわたる会社の立て直しについて詳細を書いた本
諏訪氏の境遇、生い立ちから、2代目社長になり、その後リストラを経て、会社を立て直していく様は、擬似体験しようと思っても難しい
非常に色濃い10年が描かれてある
ただ書籍として学ぶものは少なかったかなと個人的には思っている
Posted by ブクログ
少しの大会社経験で、多くの会社運営の手法をよく学ばれたものだと感心しました。中小企業に、管理手法を広めて行くことで、もっと輝ける会社があるのではないかと感じた。
Posted by ブクログ
大田区の町工場、ダイヤ精機の2代目社長諏訪貴子さん。急な事業承継に見舞われるも悪戦苦闘しながら経営者としての手腕を発揮するという話。読んでいて大企業では一見やっている(やっていそう)なことをしっかり真面目に取り組んだように思った。ただその当たり前を浸透させるのが難しいのだろう。特に中小企業では、理詰めではなく属人的な判断や感情で左右される場面も多々あると思う。理論と人情の両輪が経営者として求められているのかなと感じた。頭はクールに、心はホットに。