あらすじ
咲と刻也、二人は予期せぬ形で出会い、物語は始まりました。ですが、それは本当に偶然だったのでしょうか? 出会い、想いを育み、共に歩んできた今まで。そこに大きな偽りがあったとしたら──。この出会いは許されぬものだったのです。 都和子は決断します。大きな偽りによって歪んでしまった世界を正すことを。──自らの手で咲の命を奪うことを。 咲を守りたい刻也、殺さなければならない都和子。二人の哀しくも激しい戦いが幕を開けます。大きな偽り――咲と刻也の秘密とは? そして、二人を待ち受ける運命とは? これが、二人について語る最後の物語となるでしょう。
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Posted by ブクログ
最終巻!
一章 爪痕。殺人犯が通り魔的なやつじゃなかったなんて。『アンティーク』が人を不幸にする率高すぎる。
二章 真実。刹華さんの存在感。全てが明らかになって、一体これからどう決着つけるのだろう、と思ったら都和子さんと刻也の白々しい会話、辛い展開を示されて涙腺が…。
三章 幻想。都和子さんと刻也の読み合いも面白かったけど、それ以上にこの章は咲に全部持ってかれた。『コトノハ』ずるい。
四章 罪。すれ違い続ける咲と刻也にそわそわしながら読んだ。どうしたって刻也との出会いをなくしたくない咲に泣ける。もう繰り返したくないと思うのも本当、まだ繰り返したいと思うのも本当だよね。刻也が付喪堂にやってきたときの、来た来た来た!って感じがたまらなかった。でも刻也の出した答えが、私には本当にそれでいいのかすっきり理解できてない……。世界を戻さず自分たちだけ戻すってどういうことになるんだ。だけどまあ刻也と咲がわだかまりなく一緒にいられるのなら、文句なくそれはハッピーエンド。
エピローグ。ナチュラルにイチャイチャする刻也と咲を見れて満足です。末永く爆発しろ!
Posted by ブクログ
主人公の持っているアンティークが実はヴィジョンではなく、違うものだったというこれまでの話が全てひっくり返るほどの内容になっていた。
咲を殺してすべてを元に戻そうとする都和子とそれを意地でも阻む主人公の攻防がなかなか面白かった。前回と同じく、急にバトルものになって戸惑いを感じる部分はあったが、ラストである以上仕方が無い面もあるだろう。
誰もが不幸にならないようにするためにはあの終わり方しか無かったように思えるが、無理にハッピーエンドっぽくする必要も無かったと思える。そこらへんは個人の好みだろう。