【感想・ネタバレ】名探偵夢水清志郎事件ノート(11)のレビュー

「赤い夢へようこそ。」
意味深なセリフと共に、この物語は始まります。

ヒロイン・亜衣の家のお隣にある古い洋館、そこに「名探偵」が引っ越してきた。
ひょろっと背が高く痩せていて、いつでも真っ黒な背広にサングラスをかけている。
非常識で忘れっぽくて、食べ物に関してはとっても意地汚い。
それが「名探偵」夢水清志郎――通称、教授。
名探偵だなんて信じられないくらいのだらしない振る舞いをする教授は、ほんとうに謎解きなんてできるの!?

この作品、小学生の頃に図書館で出会った人も多いのではないでしょうか。
講談社青い鳥文庫の小説『名探偵夢水清志郎シリーズ』を原作とするコミカライズ作品です。
とにかく強烈なキャラクターである「名探偵」の教授と、
亜衣たちとのコミカルなやりとりを描きながら、お話は進んでいきます。
そして事件が起こり、次々と出てくる謎。
普段は頼りない教授ですが、ここぞというところではしっかりと謎解きをしてくれます!
飄々としたセリフ回しで鮮やかに事件の核心をつく、そのギャップは作品の大きな見どころです。
…しかしその後のぐだっとした姿を見ると、それはそれで安心してしまうのです。

――さて、そんな「名探偵」を待ち受けるのは、
遊園地で姿を消す子供たち、首が取れる怪人の正体、鬼伝説の残る孤島、からくりだらけの洋館などなど。
ミステリーの定番を押さえた舞台と謎にワクワクしてしまいます。
ミステリーを気軽に楽しみたい方におすすめです。

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Posted by ブクログ 2011年11月22日

久々の新刊。ついに三つ子も中学三年生に。……いつの間にか年齢追い越してた。

新しい登場人物も増えてにぎやかに。今後が気になる。

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Posted by ブクログ 2011年11月07日

相変わらずえぬえ先生の漫画は、原作を何回も読んでいても飽きない見せ方をしてくれるので面白いです。
漫画版の教授には賛否両論ありますが、私は好きです。外見はかなり違いますが、芯は変わらないんじゃないかなー。

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Posted by ブクログ 2011年11月09日

夜になると人形が歩くという村に行くことになった教授たち。
文学部のメンバーも村に行ってなぜか映画を撮ることに・・・。
原作の夢水清志郎の事件ノートではかなり好きなエピソードです。
一番『赤い夢』に引き込まれているような感覚があります。
漫画になることで、より、その空気感が強くなった気がします。
それ...続きを読むだけに、上下巻にならなかったのが残念でした。
しかしミステリーの特性上、一気に読めたのにはすっきりしました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月05日

原作本が大好きなだけに期待してたんだけど、どうしてレーチの文学的苦悩をいれてくれなかったんだろう…。一之瀬君の記述ももっと欲しかったな…いいキャラなのに。
そういえばいつのまに、亜衣は教授が好きなことになってんだ…?原作を読んで久しいから忘れたけどそうだったけ…?

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