【感想・ネタバレ】身ぶりとしての抵抗 鶴見俊輔コレクション2のレビュー

あらすじ

「しゃべるところ以上のところにふみだすことが、しゃべることを保つためにも必要だ。」戦時下の抵抗、ハンセン病の人びととの交流、ベ平連、朝鮮人・韓国人との共生…。さまざまな行動の現場にコミットし続けてきた鶴見俊輔。その思考と身ぶりの軌跡を初めてまとめたコレクション。文庫オリジナル。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

鶴見俊輔氏のような行動する知識人は日本ではほとんど稀有な存在ではないだろうか。本書では戦時下の抵抗、ハンセン病の人びととの交流、べ兵連、朝鮮人・韓国人との共生と、ほとんどの人が避けてとおりたい、見て見ぬふりを決め込みたい問題にごく自然体にコミットしていく姿が印象的で、ほんとうに志の大きな素晴らしい人だと思います。また、Ⅴ章「先を行くひとと歩む」にある『田中正造』の小伝を通じて、荒畑寒村著『谷中村滅亡史』を読んでみる気になりました。こうして知りたいことの連鎖が繋がっていきます。

0
2013年09月14日

「学術・語学」ランキング