【感想・ネタバレ】噂は噂 壇蜜日記4のレビュー

あらすじ

くしゃみの止まらない猫のために空気清浄機を買い、
「不条理の利用」を女子に説き、
寿司屋の看板を見ては「寿司良いなぁ」と涙し、
男の優しさの先にある苦くて甘い「取り返しのつかない何か」を時にかじりたくなる……
“壇蜜”の日常を瑞々しくも不穏な筆致でつづって大反響を呼んだシリーズ、
これがまさかの読み納めなのか!?
書下ろし日記第四弾。


各界から絶賛の声!!

予測なし理想なし悲観なし。
誰も真似できない壇蜜的文章作法。──桜木紫乃

屁理屈が優美でズルい。──武田砂鉄

滴るような愛と、なまなましい傷。私はこのひとの猫か魚になりたい。──宮下奈都

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Posted by ブクログ

ネタバレ

4冊目となると、文体の妙に、やや斜度のある感性に、あれほど感心していたのに、ちょっと鈍感になってきてしまった。我ながら、読者とは勝手なものだ。
そうなると、書かれている内容の方が気になってくる。男のことが猫よりも多く書かれている気がする。
壇蜜さんは好きな男に尽くしてしまう人らしいので心配になる。男がつけあがりはしないか、壇蜜さんを利用したのち、ぽいと捨てたりしないだろうか。尽くされると男はダメになるばかりではないのかと。
小説らしきものに手を染めたことをほのめかす日も。すると、男の話だってフィクションかもしれない。そういう巷の噂を利用して書いているだけかもしれない。そして、もうこれで日記もおしまいとほのめかされ、結局最後まで翻弄されてしまう。噂は噂・・・どこまでが?

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2018年02月13日

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