あらすじ
くしゃみの止まらない猫のために空気清浄機を買い、
「不条理の利用」を女子に説き、
寿司屋の看板を見ては「寿司良いなぁ」と涙し、
男の優しさの先にある苦くて甘い「取り返しのつかない何か」を時にかじりたくなる……
“壇蜜”の日常を瑞々しくも不穏な筆致でつづって大反響を呼んだシリーズ、
これがまさかの読み納めなのか!?
書下ろし日記第四弾。
各界から絶賛の声!!
予測なし理想なし悲観なし。
誰も真似できない壇蜜的文章作法。──桜木紫乃
屁理屈が優美でズルい。──武田砂鉄
滴るような愛と、なまなましい傷。私はこのひとの猫か魚になりたい。──宮下奈都
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
壇蜜日記も4冊目。注文した関係で一巻を読んでいきなり4巻を読む羽目に。地味でネガティブな壇蜜日記は色気と知性を感じるテレビの中の壇蜜さんとはかなり異なり魅力的。もちろんテレビの壇蜜さんも好き。読み納めなんて悲しいこと言わないで続けてほしい。手書きのあとがきもいい味だ。
Posted by ブクログ
壇蜜『噂は噂 壇蜜日記4』文春文庫。
シリーズ第4弾。本当に最後の日記になるのか…表紙イラストは壇蜜らしき女性が描かれ、そのお腹が膨れている。もしや…
相変わらず自虐的な文章が並び、時に世相を斬り裂き、時に自らの性癖を暴露し、時に社会を憂うといった日記である。そんな日記は、どこぞの芸能人が計算高く創って書いたものとは異なり、壇蜜の知性や人と成りを示しているように思う。
どうかこれを最後にして欲しくない日記である。
Posted by ブクログ
壇蜜さんの日記エッセイは、壇蜜日記が4冊、後続シリーズの壇蜜ダイアリーが2冊、刊行されているらしい。それを知っているのに、なぜかはじめに読む本を、真ん中の壇蜜日記4にした。たまたまである。そうしたら、先日結婚された相手の方と思われる男性との出逢ったばかりの日々の日記にちょうど当たったようで、ほっこりしてしまった。この日記をしたためていた当時の壇蜜さんは、2年後にこの方と結婚するとは思っていなかっただろうなぁ。
壇蜜さんの日記の文体は、たんたんとしていて、少し自虐的で、ピリリとするところもあり、ちょうど良い案配のものに感じる。好き。
Posted by ブクログ
檀蜜さんの歳に追いついて読めた。
この頃、私は息子を産んだのか。息子の誕生日は、なんてことない日で(関係ないのだから当たり前だけれど)それが良かった。
でも37歳の檀蜜さんは、ちゃんと女性だなぁ。昔の私はいくつになっても女性でありたいと思っていたけれど、今は男とか女とか面倒すぎる。自分、でいいや。
Posted by ブクログ
4冊目となると、文体の妙に、やや斜度のある感性に、あれほど感心していたのに、ちょっと鈍感になってきてしまった。我ながら、読者とは勝手なものだ。
そうなると、書かれている内容の方が気になってくる。男のことが猫よりも多く書かれている気がする。
壇蜜さんは好きな男に尽くしてしまう人らしいので心配になる。男がつけあがりはしないか、壇蜜さんを利用したのち、ぽいと捨てたりしないだろうか。尽くされると男はダメになるばかりではないのかと。
小説らしきものに手を染めたことをほのめかす日も。すると、男の話だってフィクションかもしれない。そういう巷の噂を利用して書いているだけかもしれない。そして、もうこれで日記もおしまいとほのめかされ、結局最後まで翻弄されてしまう。噂は噂・・・どこまでが?