あらすじ
双子の高校生・冠葉と晶馬、そして妹・陽鞠は三人で暮らしている。身体の弱い陽鞠を連れて、ある日水族館を訪れた兄弟たち。楽しく過ごす中、陽鞠が倒れ病院へと運ばれる。絶望する冠葉と晶馬だったが、突如、陽鞠が起きあがり……!? 「セーラームーン」「少女革命ウテナ」の幾原邦彦が手がけた人気TVアニメ「輪るピングドラム」の原作小説!!
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謎が渦巻く第1巻
テレビ版が大好きで劇場版も公開されたので小説版も読んでみようと思いました。
この巻では苹果の存在感が半端ないです。
あらゆる手段、解釈を用いて「運命」を実現させようとする執念が不気味で恐いけど、それをするだけの理由があることで、ただのやばい人ではない魅力を感じます。
高倉家も何かあるんだなと思わせる描写で第1巻目は幕を閉じます。
映像では汲み取りきれない心理描写を活字で把握できるのは小説版の良いところだと思います。
幻想的な空間や雰囲気はアニメを観ていると想像しやすいかと思います。
時系列や場面が結構飛ぶので、そこもアニメを観ているとすんなり入り込めると思います。
何度も楽しめる作品なので、アニメが気に入った人は手にとって読んでほしいし、小説が面白いと思ったらアニメを観てほしいです。
Posted by ブクログ
劇場版鑑賞の前におさらいしておきたいと思い、積読だったこの小説版を今読んでいます。
この上巻ではアニメ版と比べてストーリーの変更などありませんでしたが、冠葉や晶馬が家にいない時の陽毬が、どんなふうに時間を過ごしているのか、それがすごく良かったです。
この上巻は陽毬の巻だったと感じました。
ストーリーには直接絡んでこない陽毬をここまで印象付ける、これは単なるノベライズではなく、まぎれもなく小説版です。
そして文体がとても優しいです。
易しいではなく、優しい。
キャラクターがキャラクターに優しい。そして読者にも優しい…
それでいてくどくならず文学的な表現にも溢れています。
ところで、個人的に日本人のアラサーくらいの作家の書く、色の描写がとても嫌いなんです…
例えば"ミン・ブルーの〜"みたいに、一般にはあまり聞いたことのない色の名前をよく書いているじゃないですか。でもそのシノワズリな陶器の青を、作家の感受性で見て何か他の青として書いて欲しいんですよ…〜みたいな青、的なそういうの。比喩表現じゃなくてもいいんです。
あと、"へらりと笑う"っていうのもよく見かけるのですが、その笑顔がどんな笑顔か描くのが文学なのでは?と思うんです、ト書じゃないんだから…
しかし、そういう類いの作家の文学性の欠如はこの小説ではあまり見られませんでした。
読者に想像させないで作家が特定したいものと、作家が読者に想像して欲しいもの、そのそれぞれ二つのバランスが素晴らしいと思いました。
ただ一つ、細かいことですが、ファッションに関する記述はやはり日本人作家らしい残念な部分もありました…
登場キャラクターのファッションについて、かなり細かく着用アイテムやそのカラーやデザインが書かれているのですが、パフスリーブで長袖でワンピース…などという謎のアイテムが出てきたりします。はっきり言ってこれはダサいです…
ファッションに興味のない読者なら、それっぽいアイテムの名前が羅列されていたら、雰囲気なんかオシャレなんだなーって読み進められるのかもしれませんが、自分は村上春樹を読んでも、冷静に頭の中でその登場人物の女のそのスタイリングを再現したら、街の変わり者にしか見えないだろ…と、あまりのファッションセンスの無さに萎えて次第に読まなくなったクチなので、良い作品なだけに尚更ちょっと辛かっです。
わからないことなら無理してアイテム名などを書かず、何かに喩えるなどしてこれもやはり文学的な表現で書けばいいのになと思ってしまいます…
これは日本人の作家ほぼ全員に言えることです。
あなた達全員ファッションのセンス無さすぎです。
でも京極夏彦のあのルックスに誰も突っ込まないんだもんね、こればっかりはもう仕方ない案件なのかもしれません…
しかしそれを踏まえてもこの小説は素晴らしい作品でした。
この文体とリズムはとてもオリジナリティがあり優しく心地の良いものでした。
また苹果の言動や行動は活字の方がパンチがあって楽しめました。
それから冠葉は活字の方が木村昴でした。
まだ2巻も読める。
うれしい。
Posted by ブクログ
アニメは視聴済み(だが内容は忘れた)。アニメで消化不良だった部分が理解できればと思い、読んでみる。アニメの演出をそのまま描写したような、なので文章単体で読むと少し伝わりづらい表現が多い。おそらくアニメにとても忠実なのだが、忠実すぎて小説として最適化されていないところがあり、これ単体で楽しむには少しだけ難があるかもしれない。アニメでは明示的に語られない心情などが書いてあるので、補完的に読むのが良いかも。とはいえこちらはこちらで充分に引き込まれるのでオススメ。この巻のハイライトはやっぱり「そらの孔」分室かな。
Posted by ブクログ
「そう。今夜、私はあなたの花嫁になるの。私としてではなく」
苹果回。アニメの原作小説、とのことでほぼアニメと同じ流れだった気がするので懐かしい。アニメと同じようにぽんぽんストーリーが進むので読みやすい。キャラクターが今思ってる事が文章になっている感じ。アニメ視聴していたので場面場面の映像が浮かぶ。ダブルHについてはアニメでやっただろうか…忘れてしまった。三者三様、キャラクターみんなに陰があるのだけどもまだまだ全然分からないのだけども雰囲気を楽しむのがこの作品だと思ってるので雰囲気を楽しめてそれだけで良い。陽毬はかわいそ可愛い
Posted by ブクログ
生存戦略しましょうかー
アニメの全てが抜群に好みなのに、
そのメッセージがどうも掴みきれなくて、
この作品をより深く知りたくて、原作を手に取った。
アニメ以上の発見は、まだなさそう。
魅力的な登場人物が出揃った上巻、
ピングドラムを巡る陰謀は、どのように絡まり合うのか。
難解すぎて、大衆受けはしないかもしれないが、
究極の可愛いが詰まっている、完璧な作品。
こんな作品を生み出せるクリエイターになりたい。
次巻からは物語の核心に迫る描写が増えるのだろう。
私が原作を手に取ったきっかけであり、
究極の可愛いさを感じる未知の部分。
原作では、しっかりと受け止められますように。
そのまえにアニメを見たい欲が、ぐるぐるぐる...
Posted by ブクログ
アニメで全話鑑賞済み。
始めはなんだこれと思って観始めたことを後悔したりしてたんだけど後半からの怒涛の展開にただただビックリして最終話は訳も分からないまま大号泣した個人的伝説アニメの小説版。
満を辞して読む時が来た。。(大袈裟)
しかし例の件に絡むの中の後半くらいからかなって思ってたらもう来るじゃん…
全て知った状態で読み始めてるわけなので初っ端から泣くという。これはやばいな。
Posted by ブクログ
なつかしい!アニメを思い出しながら読んでました。ストーリーはすっかり忘れていたのですが、『きっと何者にもなれないお前たちに告げる!』とか、そうそうこんなセリフだった!と懐かしい気持ちで読んでました。あの衣装と音楽シーンが蘇ります。印象的なセリフの数々、例えば林檎の『デスティニー』とか、夏芽真砂子の『嫌だわ、早く磨り潰さないと』、とか。イケメン兄・冠馬も苦労人・晶馬も陽毬のことが大好きだけど、大切にするやり方がそれぞれ違うのね。陽毬のようなとびきり可愛い美少女妹を守りたくなる気持ちも分かる。すっかり忘れていたけど、晶馬がピングドラムを手に入れるためにものすごく苦労してます。冠馬は陰で汚れ役をやってたんですね。
面白くて一気読みしてしまいました。
次巻でも、『生存戦略、しましょうか。』
Posted by ブクログ
アニメの方が視覚的にスタイリッシュで場面もパッと分かりやすくていいですが、小説版のよいところは心理描写がこちらのが丁寧なことですね。
中巻あたりで特に思いましたが場面の切り替え、視点の切り替え、時間軸の切り替えが多いのであらかじめアニメ見てなかった人はちょっと読みずらそう。
アニメ忘れたころに読んで欲しい本です。
あと装丁が3巻ともお洒落で可愛い!
Posted by ブクログ
アニメのほうは全話視聴済み。
改めてこの世界観に浸ると、アニメでは知ることの出来なかった、各登場人物達の心情を読み取ることが出来て面白かった。
まだまだ序章なので、これから中・下と読み進めるうちに新しい小説ならでは発見をしたい。
Posted by ブクログ
出来事が点々としていきつつも、ごちゃごちゃすることなく読めて面白かった。世界感がとても好き。とっても、不思議で明るくってでもその中に闇があってその怖さがとっても、引き込まれた。
Posted by ブクログ
受け入れようとしてた子達はみんな
運命に逆らって 幸せを分け与えられた。
あいしてる。
このひとことにつきます。
抗っていいし
愛しても良いの。
Posted by ブクログ
同名アニメのノベライズ。アニメでは語られなかった登場人物の心情や、ない場面の補完など、アニメ見た方にはオススメ。
視点が何度も変わるが、そこはちゃんと本のルールを守って転換して、ぐちゃぐちゃになってないので読みやすい。
Posted by ブクログ
アニメを観てあのうねるような波に飲まれた状態のまま読んで、
アニメで詳細に語られていなかった登場人物達の心情等を含めて復習していくという読み方で楽しんだ。
アニメではアニメで映える、小説では小説で映える演出がしてあるので、違いもちらほら見受けられる。
個人的には、そらの孔分室の眞悧の描写は小説版の方が気に入った。
Posted by ブクログ
小説読んで、アニメで大分見落としてたんだなーって思ってしまった。
アニメも2クール目に入って複線回収はじめてるし、この時期に小説読んだのは改めて複線確認できてよかったかも!!!
今後の展開が楽しみ!!
Posted by ブクログ
中学生の時にアニメで見ていた作品。
あの時は幼さもあり全然内容がよく分かっていなかったのだが毎週夢中になって見ていた。この年齢で、特に小説で読むと見ていた時の内容がありありと思い出され。懐かしさと共にこのような内容であったのだなぁと面白さがあった。
Posted by ブクログ
表紙が綺麗で思わず買った本。
アニメ原作だけど、アニメは観ていない。
読み始めて気がついた時には、
すっかり物語の世界に引き込まれてしまった!
普通に小説として面白い!
荻野目苹果が結構好き。
最初はただの変態子だと思ったけど、
ちゃんとそれなりの理由があったと知ってから
一転、心情が理解できるようになった。
ディスティニー、私も信じたいなあ。
Posted by ブクログ
アニメ後半5話しか視聴できなかったけど魅力的な作品だったので本から入ることに。
上巻というのもあって話の流れがゆるやかなです。リンゴちゃんの奇行(苦笑)が目立ちます。ここからあのラストにつながると思うと早く続きが読みたくなります。
Posted by ブクログ
アニメを見終わって、話を頭からもう一度確認したいと思い購入しました。内容はアニメを思い出して「あぁ、たしかにこうだった…!」という感じ。アニメを見てないと上手く状況を思い浮かべられないかも…?
Posted by ブクログ
アニメ全話視聴済み。
久々に見返そうと思ったんだけどとりあえず復習の意味で読んでみることに。
とりあえず当たり前ではあるがやはり登場人物の心情が描かれてるところがミソだよなあと。
Posted by ブクログ
アニメを観たあと忘れるくらい時間をおいてから読むべき。でないと単なる脳内再生のスイッチになってしまう。ボクがそうだった。小説単体では人物の性格がよく分からないだろう。荻野目苹果の個性は例外だが。次巻読むとしたら数ヶ月後、忘れたころに。
メモ
そらの孔分室まで。
Posted by ブクログ
冒頭のペンギンの描写から引き込まれる。アニメのノベライズを手にとってうっとなった経験があったが、この本に対しては無かった。ただ、やはりどうしても多視点、また視覚が優先影簡潔な描写に目まぐるしい展開ではある。
Posted by ブクログ
プリクリの出現バンクを活字にすると、こうなるのか~。ストーリーのトレースになってるので、新たな知見がないものの、あの世界観を堪能できます。もっと謎解きのヒントが入ってればよかったのに。
Posted by ブクログ
NHKで特集やってたのをチラッと見て、NHKでやってるアニメの原作かと思って読んでみた(NHKは話題の本とか人気の硬い本とかをアニメ化する風があると思うので、これもおもしろかろうと思って・・・)けど、民放のアニメだったのね。
内容は、というか文章は・・・う~ん、小説→アニメじゃなくて、もろにアニメ→小説な文章でしたね。冒頭のペンギン描写もただ「ペンギン」としか書いてなくて、イワトビペンギン?フンボルトペンギン?コウテイペンギン?どんなペンギンやね~ん!って感じ。あと、幻のペンギン(?)が、目キラーンとか涎だらだらとか、あ~アニメでありそうね・・・って感じでした。
内容はまだわからないけど、この文章なら本よりアニメ見たほうが面白いのではないかしらと思ふ。
Posted by ブクログ
アニメを補完するために読みました。
アニメで有った箇所が無かったり、
無かった描写があったり。
これが非常にうまくいっているように感じました。
続きも楽しみです。
Posted by ブクログ
想像以上にアニメ通りで驚きました。ただ、アニメを観たあとじゃないときついかもしれません。
登場人物の心情が細かく書かれていて良かった。視点や場面がころころ変わるのはアニメがそうだから仕方がないが、小説だと少し分かりづらい。
昌ちゃんがアニメよりかっこよく?書かれていたし、陽毬はアニメよりも可愛く書かれていたような気がしました。
Posted by ブクログ
アニメが好きすぎて思わず購入。アニメでは分からない心情描写が丁寧に書かれていてよかった。アニメの陽毬の印象は愛らしくて心優しい女の子だったけど、意外と淡白な部分もあることが分かってより好きになった。
プリクリ様のイリュージョンや、コミカルなシーンなど文章では伝わりづらい部分があるので、アニメ見てから補完のために読むのにいいと思います。
Posted by ブクログ
上巻だけ読んでとりあえず。内容はアニメと一緒なんでここでは置いといて、小説としてだけ、文章だけの評価なら星3つ。餅は餅屋って感じでしょうか。文章があんまりうまくない。中、下も読みますが。
Posted by ブクログ
NHKで特集やってたのをチラッと見て、NHKでやってるアニメの原作かと思って読んでみた(NHKは話題の本とか人気の硬い本とかをアニメ化する風があると思うので、これもおもしろかろうと思って・・・)けど、民放のアニメだったのね。
内容は、というか文章は・・・う〜ん、小説→アニメじゃなくて、もろにアニメ→小説な文章でしたね。冒頭のペンギン描写もただ「ペンギン」としか書いてなくて、イワトビペンギン?フンボルトペンギン?コウテイペンギン?どんなペンギンやね〜ん!って感じ。あと、幻のペンギン(?)が、目キラーンとか涎だらだらとか、あ〜アニメでありそうね・・・って感じでした。
内容はまだわからないけど、この文章なら本よりアニメ見たほうが面白いのではないかしらと思ふ。