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Posted by ブクログ
白黒はっきりした彼女の絵柄が、アクションと怪奇ものに凄みをきかせている。
何よりいいのは、物語がはっきりとわかりやすいところ。
妖怪絡む話は作者の自己満足とナルシズムがちらちら出て何がなんだかわからない、みたいなものが結構多いんだけれど、がっちり怨念でーす。女怖いよ女。みたいに、くっきりはっきりして非常にわかりやすく、怨念のこもった言葉や台詞がひねってあって、そのあたりが才能なんだと思う。
手の角度とかバランスとかが作りすぎてて、リアル感が微妙とか欠点も多いんだけれど、外れないってのはすごい。
今回は時代物で歴史上の人物と鬼切丸の邂逅で話は構成されているが、信長は延暦寺焼き討ち、豊臣英次の謀殺など、焦点をあてる事件の選択が面白い。
鬼切丸誕生譚は面白かったが、なぜ純血の鬼が尼(おそらく処女)から生まれたのかがわかりにくかった。
なぜ人になりたいと思うようになるのか、今の段階ではまだ見えてこない。次巻が楽しみ。