あらすじ
小腹を満たしに、宇宙の果てのレストランへ行く途中、攻撃された“黄金の心”号。乗っていたアーサーたちは、離ればなれになってしまう。元・銀河大統領ゼイフォードと鬱型ロボットのマーヴィンが、とだりついた星で遭遇したのは!?宇宙を揺るがす迷真理を探る一行の、めちゃくちゃな冒険を描く、大傑作SFコメディ第2弾。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズ二作目
英国ジョークてんこ盛り
■シリーズの並びはこうらしい
正篇
『銀河ヒッチハイク・ガイド』
『宇宙の果てのレストラン』【これです】
『宇宙クリケット大戦争』
続篇
『さようなら、いままで魚をありがとう』
『ほとんど無害』
●名台詞
“はじめに宇宙が創造された。これには多くの人がたいへん立腹したし、よけいなことをしてくれたというのがおおかたの意見だった。
“説明しよう。宇宙のありとあらゆる物質は、宇宙のありとあらゆる物質から何らかの影響を受けている
“トリン・トラギュラ(というのがその男の名前だった)は夢想家だった。思索家にして思弁哲学者だった。あるいは、妻に言わせればただの馬鹿だった。
“若い構造言語学者がこれをテーマに研究しようとすると、老いた構造言語学者は怒り狂う。若い構造言語学者は大いに発奮し、とてつもなく重要な発見も間近だと信じて夜も寝ないで研究し、結局なにもわからないまま老いた構造言語学者になって、若い構造言語学者に怒り狂うようになる。
“人生の意味を知りたいと思う人々にとって、『銀河ヒッチハイク・ガイド』はなくてはならない伴侶である。どんな問題についても役に立つとか、ためになるとは言わないが、少なくともこう請け合って安心させてはくれる。ー不正確な部分があっても、少なくともそのせいで改訂版が出ることはないと。重大な食い違いがある場合、まちがっているのは常に現実のほうなのだ。
Posted by ブクログ
「42」で有名な「銀河ヒッチハイクガイド」の続編.
「ガイド」と同じように,ごく普通のはずだったイギリス人のアーサー・デントが宇宙や時空をあちこち移動するドタバタSFコメディ.
日本人にはあまり馴染みのないようなスタイルの皮肉・ジョークがふんだんに詰め込まれている.
総じて,「ガイド」を楽しめた人間なら楽しむことが出来るであろう内容だった.
Posted by ブクログ
ヒッチハイクガイドに続き。
マーヴィンの扱いが酷い。
さてタイトルなのだが、英語では『The restaurant at the end of the universe』と言うことで確かに『宇宙の果てのレストラン』なのだが、日本語だと物理的な果てに思えてしまう。物語上では時間的なEndで物理的移動はしていないので、ややミスリードな気が。
前作より★が一つ少ないのは、何となく全体的にネガティブだった印象があるため。正確にいうと、ネガティブというより、マーヴィンはじめあらゆる登場人物に不幸が襲いかかって救いがない点。プライベートで嫌なことでもあったんだろうか、というくらい救いがない。
一応コメディとして成立するようになっているのが、マーヴィンは5760億年だったか放置された挙句自殺させられるし、アーサーとフォードは未開の星にたどり着いたまま救われないまま物語は終わるし、ブラックを通り越しているように感じる。
一作目で説明がなかった部分はだいたい説明が与えられ、まあ多くの点でスッキリはした。
読みやすさは健在だし、その救いのなさが気にならない人なら純粋に楽しめるのかもしれない。
自分は一冊目読後期待したよりは下回ったかな。