あらすじ
臆病なのが玉に瑕の甚十郎は、道場の兄弟子平松左門の薦めで商家和泉屋の怪談会に出ることに。集まった男たちの話も怖いが、変化する瞬間を見た者は死ぬという掛け軸の女もまた怖い。案の定、百話目を語り終えた和泉屋は姿を眩まし、参加者の一人は怪死した。仕組まれた策謀。解き明かすは、左門か甚十郎か!?
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Posted by ブクログ
今回は 百物語 左門さんの勧めで(企み?)会談会にでることになってしまった。
会談会では、怖そうな絵がたくさん掛かっていてその中でも 変化する絵があり 見たものは死んでしまうらしい??
そんな部屋での百物語 面白いくらいビビッてくれる 甚十郎さんですが その会談会には別の策謀が??
今回も、左門さん 甚十郎さんをかわいがっているのか? いじめてたのしんでいるのか?
百物語もとっても面白く それだけで 短編の話なんですが 休憩に入るたび ビビッてくれている 甚十郎さんが たのしいです。
Posted by ブクログ
『掘割で笑う女』に続くシリーズ2作目です。
タイトルからも想像できますが、
前作より更に怪談話がいっぱいです。
随所に出てくる怪談は想像すると結構怖いですが、
何しろ主要な登場人物がみんな面白いし、
主人公の左門は頭が良くて腕も立つ滅法頼りになる探偵役で、
必ず最後に丸く収まる時代劇のように安心して読めます。
ただしミステリーとしては別です。
怪しげな人物は最初から何人かいるんですが、
過去の話やら怪談話やら間に沢山入ってきて、
この話はいったいどこへもっていかれるんだろう・・・と、
疑問符を飛ばしながら読みました。
最後にいろいろな伏線が一気に収束して気持ちが良いくらいでした。
Posted by ブクログ
相変わらずの怖がりぶりが面白い甚十郎に、マイペース過ぎる左門、そして二人の兄弟弟子である鉄之助や師匠も加わるシリーズ二作目。
一作目と同じく怪談話がたくさん出てくるが、馴染みのキャラのおかげで不気味さもあまりなく読みやすかった。
百物語よりも、それを怖がる甚十郎の言動がおかしくて…でも、素直で優しくて剣を持つとしっかりしているギャップが良い。
土田も登場で尚楽しめた。
Posted by ブクログ
浪人左門あやかし指南シリーズ、2作目。
前作同様、怪談小話がてんこ盛り。怖がりなので、ちょっと苦手ですが、私以上に甚十郎が怖がってくれるので、それほど怖がらずに読めたかも(笑)
最終的には前作同様、ミステリになってくれているのだけれど、今回はその繋げ方がちょっと強引かなという印象。とは言え、綺麗に収まってはいるので、スッキリ感は持てるし、意外な人物の正体とか、前作キャラの絶妙な再登場の仕方とか、楽しみどころはいろいろあって、面白く読めた。