あらすじ
伝説のママ・ジルバの店 BAR OLD JACK & ROSE―――
終戦直後から夜の世界で生きてきたホステスたちの高齢BAR。
ホステスの平均年齢は70歳以上。人生の酸いも甘いも知り尽くした女たちが最高のおもてなしで、常連客たちを迎える。
そこへ飛び込んだ一人の新人・笛吹 新(うすい・あらた)、40歳。
大手スーパーの倉庫で働く彼女は、
恋人なし、貯金なし、老後の安心なしの崖っぷち人生。
リストラで希望の職場も追われ、
夢も、仕事も、結婚も、あきらめかけた彼女が、
笑い、歌い、踊り、いつの日か忘れていた何かを取り戻していく。
昼と夜、二足のワラジで働くことになった、見習いホステス・“アララ”。
彼女のシングルライフに、どんな変化が訪れるのか!?
感情タグBEST3
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浴衣姿
1〜2巻が無料お試しの時に読み、結局に全巻買って一気に読みました。全巻読んだ後にこの1巻の浴衣姿のジルバママの笑顔のシーンに号泣してしまいました。そしてくじらママの「踊って転んだら笑ってそれで80年よ」の台詞の深み。モンキーパトロールも大好きでしたがまた有間先生の世界を堪能しました。
ドラマ化
主人公の笛吹新はスーパーマーケットの倉庫で働く40歳の女性。
数年前まで売り場に立っていたが通称姥捨山と呼ばれる支店に回されて裏方として働いている。
仕事もプライベートも下り坂で希望が持てず一日一日老いていくだけの毎日を送っていたある日、飲み屋街で40歳以上のホステス募集の貼り紙を発見。
時給も2000円と高かったため意を決してお店に入ってみる。
マスターらしき高齢の男性に若すぎると断られるがくじらママと呼ばれる女性のアシストによって見習いとして働く許可をもらう。
そのお店、OLD JACK AND ROSE は従業員もお客さんもほぼ中高年という場所なのか普段は世間的におばさん扱いされている新もここでは小娘、もしくはギャルとして扱われる。
そんな新鮮な周りの反応に少しずつ心が若返っていく新。
それは倉庫で働いている時も気持ちに変化をもたらしていったのだった。
この店は元々初代ママのジルバが作ったキャバレーのような場所で現在ホステスとして働いている従業員達もかつてはダンサーだった。
そして新はマスターやホステス達からジルバの事を聞くうちに彼女のことに興味が湧いてくるのだった。
ドラマが見たいと思った時には中途半端な所まで放送が進んでいたため結局見れなかったが原作があると知って読めてよかった。
続きが気になる作品だった。
40歳
40歳独身女性が人生を変えていく物語。
デパートから姥捨て山と言われる倉庫勤務に追いやられるが高齢女性ばかりのバーでバイトして明るい性格を取り戻していく。
ブラジル移民の日系人と震災後の福島の話をうまくリンクさせている。