【感想・ネタバレ】萩供養~ゴミソの鐵次 調伏覚書~のレビュー

あらすじ

《萬相談申し受け候》湯島の裏店にかかる看板。ゴミソの鐵次が住む貧乏長屋だ。ゴミソとは、津軽言葉で占い師のことを言うが、持ち込まれる相談は、亡魂の障りや憑物祓いが多かった。長身に長羽織、手には独鈷杵。人に仇なす亡魂を祓いつつ、かれらの悲しみや無念を背負ってやるのだ。江戸を舞台に、北の陰陽師・鐵次が魅せる妖かし調伏、痛快時代小説シリーズ第一弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

Tさんのお勧め。

ゴミソという言葉を初めて知った。
津軽言葉で占い師のことをいうが、
有名な「イタコ」と違って女性でないこともあるらしい。
占い師と言っても、憑き物祓いや亡霊退治が仕事のようだ。

この本の主人公ゴミソの鐡次は、
筮竹や天眼鏡を持ってはいるが、
人間や場所から漂う気配が映像となって頭に浮かぶ。
成仏させた者の着物の切れ端を縫い付けた長羽織を着ており、
生涯をかけて弔っている。

大店での女雛の行方不明や、
長屋に出た鈴虫の謎、
吉原で起こった萩の花の怪を解いていく。

鈴虫の謎を解いたが長屋の住人に、
悲惨な事実を知らせない優しさや、
子猫の恋心に泣けた。

同じ作者の「蘭学探偵」より面白かった。

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2022年08月14日

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