あらすじ
師走の一夜。江戸に向かう新酒番船の一艘が大きく航路を変えた。船に乗り込むのは、鐵次の宿敵・傀儡使の惣助。惣助が企む、江戸の平安を覆すある陰謀とは? 一方、亡魂の調伏に奔走する鐵次とイタコの百夜の前に、師匠・峻岳坊高星が現れる。高星が鐵次に託す極秘の使命とは? すべての謎が明かされる時、江戸の命運をかけた決戦が始まる! 傑作時代活劇第三弾!
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Posted by ブクログ
ゴミソの鐡次、三作目。
敵役の惣助が江戸幕府の転覆を図るというのは、
まあ予想通りだったが、
鐡次が似たようなことを目的で江戸に来ていたとは、
思っていなかった。
津軽から大先達が江戸に現われ、最後には大海戦となる。
一作目で登場していた雄の雉猫、萩の君の魂が
想い人の花魁七瀧を守るべく、
亡魂たちの前に飛び出したのには、ちょっと泣けた。
鐡次が回向するために、
長羽織に縫い付けていた端切れの霊魂たちが、
鐡次の危機に力を使い果たし、
白くなってしまったのにも。
七瀧、膝枕にしてもらえて良かったね。
これでとりあえず、終わりらしい。