あらすじ
第二部・本編(時系列は『続仁義なき嫁10・11~花氷編~』の次)結婚生活5年目を迎えた佐和紀と周平。 いつもの気楽な生活に戻った佐和紀は、真柴と結婚するすみれのため、岩下夫婦は親代わりとして京都での結婚式に出席する。 世話係の知世に過去の自分を重ねるすみれの言葉を受け、佐和紀は知世が抱える家族の問題を知るのだった。その一方で、横須賀時代の佐和紀を知る男が現れ、心の奥に閉ざしていた記憶が引きずり出され……。※初出:『続仁義なき嫁・遠雷編』2018年8月発行・同人誌
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難しい…。
結婚から5年。この本の中に出てきた過去の事象、事件、
全ての巻を読破しているからこそ、理解できる。
しかし、それでも、それぞれの考え、心理が、会話の内容が難解。
けれどもそこが、深くて厚みのある、高月紅葉world。
佐和紀の過去、周平のこれから、知世の抱える問題、
徐々に明らかになる中、由紀子の存在が見え隠れする。
これからの大きな波乱の幕開きを思わせる。
そんな中でも佐和紀の周平への想い、
周平の佐和紀への想いが切実に胸に迫ってくる。
終盤の、ふたりがドライブして佐和紀の住んでいた跡地を
見に行くのですが、その時のふたりの会話は必見です。
どれほど深く佐和紀を愛しているのか、周平のセリフに
涙が溢れて止まらなかった。
長いシリーズですが、旨味も噛み応えも後味の良さも増してきています。
何度も読み返しつつ、次巻を早くと待ち望んでいます。
(またイラストレーターさん代わったのかな、ここは統一をお願いしたい)
巨大な嵐の中心に立つは佐和紀か
周平と佐和紀の成熟した甘いむつみごとと平行してじわじわ進むのが巨大な嵐の予感。一方で、この巻では登場人物一人一人に思いをめぐらせたくなる。何度か読んでいてもそれぞれの思いに新しく発見や納得があり、深いなと思います。とくに最後、岩下と岡本の会話、岩下と佐和紀の会話は、真相をついてるようで身震いする。
これから姿を見せるだろう嵐は、巨大な嵐だからこそその周辺は遠くまだ見えない。不穏な嵐は着実に中心へと進んでいくよう。
佐和紀無双~しがらみ
結婚生活五年目を迎えた佐和紀と周平。二人は真柴とすみれの結婚式に出席。佐和紀の過去が少しずつ明らかになりながら、周平たちの思惑も出てくる訳ですが、まだまだ謎だらけ。
佐和紀を周平や悠護の「仲間」に紹介。お互いをニックネームで呼びつつ、一癖二癖ありそうなメンバーたち。今後どう関わってくるのでしょうか?
知世の抱える家族問題を気にしつつ、佐和紀の横須賀時代を知る男が現れて、心の奥の記憶が否が応にも引きずり出されます。第二部二巻の横須賀の友達の件がとうとう?中々壊れていそうなキャラです。