あらすじ
聡明で強い呪術の能力を持ちながら、出世の野心なく、貧しい人々の住む陋巷に住み続けた顔回。孔子の最愛の弟子である彼は師に迫る様々な魑魅魍魎や政敵と戦うサイコ・ソルジャーだった……息づまる呪術と呪術の暗闘、政敵陽虎との闘争、影で孔子を護る巫儒の一族。論語に語られた逸話や人物を操りつつ、大胆な発想で謎に包まれた孔子の生涯を描く壮大な歴史長編、第一部。
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面白かった!顔回、孔子、陽虎・・・諸星大二郎さんの表紙絵もあって「孔子暗黒伝」を思わずにはいられない。妤が可愛くて、顔回とどんな関係を築くのかすごく楽しみ。孔子が活躍したのは紀元前なんですね。改めて凄い!実はこの本、出たときにも手に取ったんですがその時は読んでませんでした。だけどずっと気になっていました。あの時読んでいたらと後悔。古本でしか手にはいりません。呪とか礼とか儒の事始め、今に続くお葬式のいみとか、とても興味深い。もちろん孔子vs陽虎の呪術対決も面白い!全巻そろえるの大変だけど今はネットがあるので最後はネット古本ですね^^
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孔子の弟子である顔回を主人公として、論語が書かれた時代の中国の物語が展開されていきます。よく知られている論語の言葉もこの物語の文脈で語られると全く違った意味合いになってくるところが面白い。文庫本で13巻という長い物語ですが、呪術の応酬あり、政治的な駆け引きあり、黄泉の国への旅ありと、飽きさせません。この長い物語を通して、顔回、孔子、子容、五六、徴在、祝融、顔穆、?、子路、医睨、太長老というような魅力的なキャラクターたちが、あるときは融和し、あるときは呪術の限りを尽くして戦うという物語に引き込まれてしまいます。
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古代中国史の知識の薄さと、何巻にも渡って物語が続くことから、酒見さんの作品の中では唯一敬遠していたもの。けれどそんな心配はやっぱり杞憂だったよ、ほんと。
言わずと知れた孔子、およびその弟子たちの当時の動向を、作者が丹念に丹念に資料を追って書き紡いだユーモアに満ち溢れた作品。ユーモアというのは、現代日本人的な感覚で古代中国の歴史書を笑うという感覚。苦笑とか冷笑とかそういう笑いではなくて、もっと単純な「笑」。百聞は一見に如かず、酒見さんの作品を手に取るべし。
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新しい感覚で描かれた歴史小説、だと思います。
ファンタジーとも言えるかも。
儒教の礼=呪術と言う斬新な解釈がされてますので。
主人公は、孔子の弟子で最も優秀と言われた一人:顔回子淵です。
性格と能力のギャップがいいですね。
ヨ(女へんに予)が可愛いし、顔のおやじさん、五六やお守りさま、長老、その他孔子の弟子たちもいいキャラ出してます。
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濃いい。。。濃すぎる。。。十万石饅頭。。。。
諸星が表紙を書いてるからって理由で買って
読まずに放置しててたんだけど読んでみてびつくり!
おもすれーwwwwwwwwwwwww
どう表現すればいいのかわからないけど
そもそも小説なんて自体むかし山田詠美って人のを読んだ
くらいで読まないんだけどなんだろう。。。
文章力つーの?表現力がすごいみたいな?
でも別に作者にとっては当然みたいなサラッとしてるみたいな?
普通の他の小説もみんなこんな感じなんでしょうか???
悪役であれ主人公であれ男女かまわず登場人物の心情なりが
手に取るように分かるみたいなそんな文章つーか。。。
とにもかくにもおもすれーwwwなのであります!(`・ω・´)ゞ
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ずっと気になってたんだけど読んでみてよかった!儒教の礼の奇想天外な捉え方にびっくり!(儒教のこと何も知りませんが…)古代中国についての知識があればもっと面白く読めそう。教養が無いのはつらい。全13巻という長大なシリーズですが、のんびり噛みしめて読んでいきたいと思います。
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面白いと聞いて、ほとんど予備知識なしに買って読んだらびっくり『サイキック孔子伝』(私のは帯がついてなかった)。面白かった。史実に基づきながらも、独特のストーリーが展開していく。13巻の大長編らしいが、一冊づつ読んでいこうと思う。
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新本で手に入らなくて、古本屋を探して、探して・・・ようやく手に入れた。
これまで白川静の『孔子伝』などを読んできた。
祭祀などをしきる「儒」という社会集団から孔子が出たということが書かれていたけれど、正直、なかなか具体的なイメージがわかなかった。
この本を読んで(無論フィクションも含まれているだろうけれど)どういう存在なのか、もう少しリアルに想像できるようになった。
晏子との行き違いや、陽虎、子貢などの人物像なども、なんだか、きっとそんな風だったのかも、と思わされてしまった。
まだこの巻では顔回のすごさは、それほど描かれていない。
どうなっていくのだろう。
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最初の感想としては、とにかく読みにくい。
話があっちにいったり、こっちにいったりし過ぎだし、小説の中に当時の社会状況等の解説が頻繁に出てきて話がややこしいし、仕方がないとは言えやたらに難しい言葉(漢字)が出てくるしで、とにかく読みにくいこと甚だしいという感じです。
でも、そういった点を補って余りあるほどに物語が面白い。孔子の弟子の顔回を中心にしたお話ですが、呪術を使った闘いあり、政治的な虚虚実実の駆け引きあり、顔回と自称許嫁の少女とのとぼけたやり取り等々、物語の世界に引き込まれてしまいました。
13巻で完結らしいので、まだまだ先は長いですが、読み進めていくのが楽しみです。
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この小説は10年ほど前に初めて読み始めました。全13巻をすべて読破したのですが、最近になってまた読みたくなり再読しています。
孔子の弟子の顔回子淵がこの小説の主人公。孔子に「賢なるかな回や。一簞の食、一瓢の飲、陋巷に在り。人は其の憂いに堪えず。回や其の楽しみを改めず。賢なるかや回や。」と、高く評価された人物。孔子の儒学の一番の後継者でしたが夭折してしまいました。しかし、その間特に功績があったわけではないといいます。それなのに何故?と作者自身この小説の冒頭でその疑問を語っています。
酒見さんの小説は独特な雰囲気をもっています。ファンタジーといわれる分野がお得意のようですが、この小説も歴史物とだけ言えない要素が多分に含まれています。
20歳前の顔回は文字通り陋巷に暮らしているのですが、巫儒の一族(祖先の霊魂を扱う)として生得の才能を持っています。
この巻では、その彼が礼を広めようとする孔子に魅せられて弟子入りするまでを書いているのですが、途中、その時代の背景は勿論のこと、作者の意見というか解説が相当な分量を占めています。
以前読んだ時は、筋を追うのに夢中で多分に読み飛ばしていただろう現代の日本に残る喪礼(葬礼)の儀式の解説など、今回はじっくり読んだので余禄も楽しむことができました。勿論、今後は敵対する勢力への顔回の特殊能力の発揮場面が一番期待するところです。
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孔子から唯一好学の士とたたえられた愛弟子であり、聡明で強い呪術の能力を持ちながら、出世の野心なく、貧しい人々の住む陋巷に住み続けた顔回。彼は師である孔子に迫る政敵や魑魅魍魎と戦う生まれながらの巫儒でもあり…。
はたから見たら昼行燈のごとき顔回と、そんな彼をやきもきしながらも慕うおませな町娘とのやり取りや、まだ「時」至らぬ孔子の苦悩や、政敵との息づまる呪術合戦など、見どころ満載です。同じ人物に何通りもの呼び名があったり、見慣れない漢字表記や中国史に疎くてとっつきにくいところもあるけれど、ストーリーは文句なく面白く、続きが気になります。
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あの孔子サマの弟子の顔回が主役なのですが、流石酒見センセ。はちゃめちゃ過ぎて面白すぎます。続きが読みたいけれど、酒見センセの著書って何故か近辺の本屋では置いてないんだよねぇ。ネット書店で買うしかないかも。
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『礼』とは何か?
鬼神が支配した古代の闇を『礼』に基づいた理論体系で理性の光で薙ぎ払う孔子とその一番弟子顔回の物語。
逆に、現在を生きる我々にも。普段何気なく使っている言葉、立ち振る舞い、文字、声音の中に鬼神をも使役し得る何かが宿っているのかもしれない。
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読書家の友人に勧められて読み始めた。
題材は面白いが、文体に癖があって読み難いとの挑戦つきで。
たしかに読み難い。
通常の書き手であれば、話の腰を折らないように、注釈にするかあとがきに回すであろう細かな事ごとを、本編に剥き出しで差し込んでいく。
読み手は、否応もなく細かな注釈まで読む事を強いられる。
内容は中国の壮大な抒情詩になりそうな予感があるので、先を読みたいのだが、このペースが続くとなかなか骨の折れる読書になりそうだ。
でも、あまり間を開けると話を忘れてしまうので、早々に第二巻に取り掛かりたい。
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授業のネタになるかな~と買ったものの、なかなか機会がなくて…やっと1巻。『論語』の世界が実にファンタジック…つうかおどろおどろしく展開。
古代世界の重要事であっただろう呪術による権謀術数をクローズアップ。孔子も、弟子も卓越した呪術つかい。ピンポンのような呪の応酬。
注目の白川漢字のネタも交えつつ、がつがつ読みました。
いかんせん、中国ネタなので常用漢字だけじゃ読めない(涙)。
中国名前の扱いに慣れてくるとリズムが出てきます。メモ必携で読むべし。ああ、本に地図がついてるともっといいんだけどなあ。
中学生に勧めるつもりだったけど…読めないことはないけど、漢字マニアなのが前提かしら。
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酒見氏の特有な物語進行が面白いです。
孔子とシャーマニズムの話は大変深く興味を持ちました。
巻末に記載されてる参考文献に、漢字学の巨匠・白川静氏の著書が列記されていました。
一時、白川静氏の著書を少しだけ齧ったことがあり、漢字のシャーマニズム世界に感心したのですが、浅学ながら白川氏に孔子についての著書があるとは知らなかったです。改めて白川静氏の著書も(酒見賢一作品と共に)読みなおしてみたいと思います。とはいえ、白川静氏の著書は学者の出した本だから読進めるのにも一苦労なんだけども。
ところで、古い版のハードカバーでこのシリーズを読んでます。電車とかで読んでると、年齢的にはファンタジーな此の表紙がちょっと気恥ずかしいのだが。