あらすじ
世界が私たちに恋をした――。別に一緒に暮らさなくても、二人がたどる道はいつも家路で、二人がいる所はどこでも家だ……。互いにしか癒せない孤独を抱え、剥き出しの世界へと歩き始めた恋人たちの旅立ちを描く。限りない清らかさと生きることの痛みに彩られた、静謐な愛の物語。[挿画・MAYA MAXX]
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Posted by ブクログ
忙しない私の日々とはかけ離れた、ゆっくりと時間の流れるこの本に、すごく癒された
まなかという名前が、世界の真ん中にいるっていう由来で、友人のまなかを思い出した
Posted by ブクログ
吉本ばななさんの思いや伝えたいことが表れている一冊なのだろうか。
イルカの壮大な景色を人間に写しているところがすごいと思った。なんだか心にぐっとくる表現があって、ああやっぱり吉本ばななが好きなんだなと思った。
彼女にしかない言い回しだったり喩えが本当に好きだ。
世界を高いところから自分が神様になったかのような視点で見る経験をこの本の終盤にわたし自身、した。
壮大なスケールで物事を、この世界を見れた気がする。
こういう気持ちを、こういう本を読んだ時にすごいとしか表現できないのが悔しい。
自分の、自分だけの言葉で表現できるようになろう、
涙が流れました。
終盤のオリーブのところで、。
「たった一匹の小さな犬なのに、今になってこの人生にオリーブが、人生の中でとても大きい存在に驚く。」
「そんなに長くは生きない小さな犬に生きる力をもらったものもいる」
「あんまりにも心がひまだったので」という表現がすき。
心がひまー心が忙しい
新しい言葉。
心がいっぱいで、胸がいっぱいです。