あらすじ
完成まで4年をかけたこの続編『超ヤバい経済学』は、「余裕で1冊目よりずっといいって胸を張って言える」と著者も自信満々。『ヤバい経済学』以上にヤバい内容で、読者を惹きつけて離しません。
「経済学的アプローチ」と出てきますが、『ヤバい経済学』と同様に経済学の知識がなくても大丈夫です。売春婦の戦略から地球を冷やす方法まで、レヴィットとダブナーのコンビが世の中の見方をまたひっくり返すのをぜひお楽しみください。
【主な内容】
序 章 経済学が「ヤバい」とは
第1章 立ちんぼやってる売春婦、デパートのサンタとどうしておんなじ?
第2章 自爆テロやるなら生命保険に入ったほうがいいのはどうして?
第3章 身勝手と思いやりの信じられない話
第4章 お悩み解決いたします――安く簡単に
第5章 アル・ゴアとかけてピナトゥボ火山と解く。そのこころは?
終 章 サルだってひとだもの
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Posted by ブクログ
まさに前作の続編らしい内容でした。
前半部は医療業界の面白い話が色々あった
⚫お医者さんが仕事を止めると死亡率が大幅に下がる
(命に関わらない症状なのにどんどん患者には
薬が投与され体にとって有害になること多いため)
⚫治療の結果はかかる費用とほとんど相関していない
・良いお医者さんは無駄に治療コストをかけない等
特に興味深い話は人の思いやりについての話。
独裁者ゲームというテストで20ドルもらった人が、他人に好きな額あげられる場合、
平均総額の20%を人に渡すことが実証されており
人には思いやりで行動するものと考えられてた。
前作に続きこの本でずっと人はインセンティブで動くと植え付けられて来たので、
この結果で人も捨てたものじゃないなと思わせてくれたがそうじゃなかった!
その後すこし方法を変えて同じような実験したところ
多くの人がゲームのルールを巧みに利用し
お金をねこばばしようとする。
本当はお金を自分の懐に持っておきたいが、
お金を渡すことの自分への満足感、
また実験中人に監視されている状態でずるいことは皆したくない等
結局ここでもインセンティブで人は動くのでした・・・。
為になったところは
本書後半に出てくる海水の表面温度を利用したハリケーン退治の浮き輪作戦や
温暖化対策に亜硫酸ガスを空に放出して冷やしましょう案
など奇抜なアイデアが出てきます。
これらの案は天才的な専門家の人達が、考え抜いて出てきたアイデアですが、
非常にシンプルな理論と方法です。
このあたりを読んでいるときにふと
日々の仕事でも非効率なところや不可能とされているところも突き詰めていくと、
解決方法は複雑ではなく、実はシンプルに改善されるものなのかもしれません
Posted by ブクログ
これが今の経済学なのかと気づかされた。統計学とか社会学、心理学との境目がなくなってきたように思う。
なお、まじめな学術論文集に面白い邦題をつけるのは、売れるのだからしょうがないとはいえ、いい加減にしてほしい。
Posted by ブクログ
○米国シカゴ大学の経済学者(教授)であるスティーヴン・D・レヴィット氏と米国のジャーナリストであるスティーヴン・J・ダブナー氏の共著の第2弾。
○世の中のありとあらゆること(教育から犯罪まで)について、経済学的なアプローチにより、その本質(因果)を明らかにしていく内容。
○第1弾に比べ、さらに幅広い分野における内容の研究を記載。
○特に、売春の話し、自然公園の指定等への対応の話しなどは、印象的。人は、やはりインセンティブで動いているのだなぁと改めて感じた。(だからこそ、インセンティブを持たせる施策が重要。)
○内容的には、相変わらずおもしろく興味深い内容であるが、新鮮さとしては、第1弾の方があった気がする。
○なによりも、自分の経済学に対するとらえ方・印象が変わった気がする。