【感想・ネタバレ】時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)のレビュー

あらすじ

館に閉じ込められた江南(かわみなみ)たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。館内で惨劇が続く一方、館外では推理作家・鹿谷門実(ししやかどみ)が、時計館主人の遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追う。悪夢の三日間の後、生き残るのは誰か? 凄絶な連続殺人の果てに待ち受ける、驚愕と感動の最終章! 第45回日本推理作家協会賞に輝く名作。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

※十角館の微ネタバレを含みます

おもしろーーーい!!!泣
しっっっかり騙されたーーー!!!

やっぱり綾辻行人先生の小説を読むと、ミステリー小説を読んだなぁって感じするな…!
ミステリー楽しい……!!

テンポよく人が死ぬ!(言い方)から、ハラハラしながらどんどん読み進められるし、
文章も分かりやすくて、変な癖とか、くどさとかを感じないのと、
これいる?みたいな無駄に感じられる内容が挟まる事もないから、途中で集中力が切れたり手が止まる、みたいな事もなくて、サクサク読みやすい。

人間関係もちゃんと描かれてるんだけどあくまで主軸はミステリーで、バランスがとてもいい。
偉そうな言い方で恐縮だけど、ストレスなく読み進められるので、没入感ばっちり!

そして中村青司の建築物なんだからそりゃ仕掛けはあるでしょうって事前に分かってるのにちゃんと楽しめるのがすごい。
十角館、水車館、迷路館、人形館と通ってきたけど、飽きさせないのがまたすごい。

途中まで犯人は美琴と見せかけて…由季弥…!と見せかけて実は事故と見せかけて婚約者が生きていたパターンか…?!いや待てよ確か川原崎くんが「お前は…!」みたいなこと言ってたからもしや学生の中に動機を持った子がいたパターンか…もしくは十角館の時みたいに実は外部にいた福西くんが犯人というパターンなのか…?!そういえばイヤホンのくだりで紗世子怪しいな…と一瞬だけ思うも時系列表見ると完璧にアリバイあるしなー…これ誰が犯人だ???
と、しっかり振り回されて楽しめました!

旧館と新館で章が切り替わる度に、章のタイトル?に日時を入れないのかぁ、
綾辻先生じゃないかもだけどそうやって場面転換していく小説もあるけど、この作品ではそうしないんだなぁ(「第◯章 八月一日 am10:00 旧館」みたいな)、
そっちの方が分かりやすいのになぁとぼんやり思ってたんだけど
そんなことは絶対に出来ない!というトリックでしたね。なるほどな〜。

バシバシとミスリードされた上で、いろいろな謎とか伏線がしっかり回収されていくのが気持ちいい、、、!
伏線らしい伏線はもちろん、何気ないあれこれがこう繋がるのか……!と。
綾辻先生に騙されるのが楽しくて仕方ない。
なんというか、鮮やか!
最近別作者様の小説で物足りなさを感じたというのもあり、見事に騙されたあとの鮮やかで綺麗な謎解き、これぞ!待ってました!という喜びがすごい。

いま、島田荘司先生の御手洗潔シリーズも並行して読んでいて
館シリーズの「島田潔」というのは「島田荘司」と「御手洗潔」から名付けられていると前にどこかで読んだけど、
真犯人分かっても、警察に進んで進言したり、何でも世の中につまびらかにする事が善!みたいな正義感覚じゃないところも似てるなぁと。
追い求めるのは謎に対する真実のみ、みたいな。
かといって倫理観ぶっ壊れ(人が死ぬのを何とも思わない、放っておける)とかじゃないところも。

それにしても江南くんはなんというか…不憫……!
早く次も読みたいなぁ。おもしろかった!

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

時計のトリックが面白い。
時計館が主役なんだから時計の何かしらの仕掛けはあるんだろうなくらいに考えていたが予想外の形だった。

登場人物みんな哀れだ。
ひたすら不幸な噛み合いと狂気とが入り混じって酷い事になってしまって。

江南くんも十角館の件で随分ダメージ負った後にまたこんな酷い目にあって可哀想だ。 
再登場嬉しいななんて考えてたがもう悲惨な事件に巻き込まれて欲しくなさもあるのでそういう意味ではもう登場しないで〜と思う。

0
2026年06月30日

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ネタバレ

まさに『時計館の殺人』というタイトルに相応しい作品だった。ミステリー小説に対して不謹慎な表現かもしれないがブラボーとしか言いようがない。
タイトルから想像できてもいいようなものなのに、最後までまったく気づかなかった。これは私自身の察しの悪さだけが理由じゃない気がする。この小説には読者の目を曇らせる巧妙な仕掛けがあると見たね!一体何かって?……それはわからないけど。

でもそういうトリックだったから彼らは長いこと合流することがなかったんだなと今この文章を書きながらふと思った。
そりゃそうだ。最初から一緒だったのなら支障はなかったかもしれないけど、途中からの合流だと犯人にとってはすべてがご破算になりかねない状況だったんだもんね。
犯人もかなり薄氷を踏むような状況で立ち回っていたんだな。

それにしても一歩間違えば彼は本当に始末されていたんだなぁ。ラッキーで助かったようなもんだよ。生き残った理由付けは一応されていたけど、実はそれにはそこまで納得できてなかったりして。その後のシリーズ展開にも差し支えることでしょうから多少ご都合主義的なところは仕方ないけどね。

明らかに読者の納得し難い解決の形を一旦見せておいて、最終的には溜まりに溜まったカタルシスを一気に解放される展開に脳汁がドバドバ出たよ。空っぽだと思っていた私の頭の中にそんなにたくさんの汁が詰まっていたとは。
こういう流れはわりとお約束だってことは前4作を読んでてわかっているはずなのに、毎回引っかかってる気がするなぁ。学習能力がないことはミステリー小説を楽しむうえでは大切なことなのかもしれません。

しかしこれでようやく実写版を観ることができるぞ。
でも今日はもう遅いのでそれはまた後日。

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2026年06月13日

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ネタバレ

トリックがかっこよすぎる!これが世紀の大仕掛けか…!しびれるね。
十角館の構成と若干似ている気がするが、そんなものは些細な問題である。全く破綻のないストーリーに脱帽した。
館シリーズ特有のもうひとつ外側、メタ的な部分に仕掛けが欲しかったのはあまりにも欲張りか。

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2026年05月30日

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ネタバレ

十角館に継いで著名な館シリーズと聞いていたが納得の傑作。十角館よりも規模が多くトリックとしては数段出来がいいかも知れない。

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2026年05月29日

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ネタバレ

これぞまさに館ものミステリーに求めるものの詰め合わせ!最後まで犯人が誰だか分からなかったし(自殺の場面あたりで怪しんだけど)。綾辻小説ならではでポンポンと人が死んでいき、瓜生君まで死んでしまった時は、あーと思った。

時計がずれていたというのも、実は穴に落ちて死んだのは永遠ではなく犯人の娘だったというのも、どうして最後埋められていた人がいたのかも、綺麗に伏線が回収されてお見事であった。

そして何より、七色に輝きながら崩壊していく館、鳴り響く鐘、そして針に貫かれて絶命する犯人と、館ものに求める最高の美しいエンディングであった。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

旧版は25年以上前に既読。解決編ので傍点の嵐は、これぞ新本格!って思っちゃいました。こうでなくっちゃね。新館と旧館の関係が分かった後の大々的な検証作業が「どうだ!」って感じでいいですね。その大ネタはぼんやり覚えていたのだけど、この「時計館」が作られた理由や犯行の動機が美しく整っていて、この上下巻を締めくくるにふさわしいと感じました。日本推理作家協会賞受賞にふさわしい大作です。新装改訂版あとがきで本書の構想の経緯が読めて眼福の至り。

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2026年05月12日

ネタバレ 購入済み

今回は犯人が分かりきってると思っていましたが、やはり綾辻先生の仕掛けに驚かされました。犯人に仕立て上げられた青年を気の毒に思います。

#ドキドキハラハラ

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2026年03月16日

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ネタバレ

勿論面白かった!トリックには全然気づけなかったので、まだまだミステリーを純粋な気持ちで楽しめそう。最後の塔が倒れる仕掛けはすごすぎる、そんな建築物が実際にあったら夢ある!

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2026年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もし自分が正しいと思って生きていた時間軸が外とは異なっていて、夜だと思って外に出たら朝だったら、どんな気持ちになるだろうか。16歳目前と思いきや、1年も時間が異なっていることを知ったら何を思うだろうか。
現実離れで想像も難しいですが、とんでもなく混乱するのだろうと思います。

館シリーズこれで最後ですが、本当に面白かったです!

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2026年05月20日

ネタバレ 購入済み

ネタバレあり

館シリーズ5作目の時計館の殺人。
旧館内の時間軸と新館や外側の時間軸とが交互に描かれるスタイルは1作目の十角館に通じる描き方です。
前半部分はややスローペース感がありますが、後半に進むにつれエスカレート式に展開が進んでいくのはさすがの一言です。
大元のトリックに関しては、時計が扱われていることから2つの場面には時間差はあるだろうと当たりはつけていました。最初は半日周期のずれかと考えてましたが、旧館内の時間が現実時間と徐々に開きが大きくなる仕掛けという大胆なトリックです。当たり前で考えると気付けない絢辻作品らしいトリックでした。
やや犯人の心情が掴みにくい感じはあります。主に娘の死に追いやった人物への復讐心を持つのは分かりますが、目的の障害があれば、なりふり構わず殺人を実行しており、計画的に見えて以外と考えたらずに感じます。
登場人物の大半が殺されること、また動機に直接関係ない人物の殺人が多いことなど今までの館シリーズではやや後味が悪いかなと初見で思いました。
私的な意見で島田潔こと鹿谷門実の「今日の一本」は好きなフレーズでしたが、今回ヘビースモーカーに戻っちゃいました。そういう面では、結構彼もそれなりにやられた感があったのかもしれませんね
次回作では、また喫煙衝動を抑えつつ華麗な推理を披露してもらいたいです

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2016年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱり館シリーズは暗いし重たい。めちゃくちゃ人が死ぬ。由季弥についてはほとんど何も分からないまま死んでしまった。由季弥が結局どの程度何を理解してたのかのかなーんもわからないまま。そこだけほんの少しもやっとかな。まあすべてをつまびらかにする必要もないんだけど。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

館シリーズをここまで読んできて、十角館の次に好きでした。

しっかりストーリーの誘導するがままに怪しい人物はなかなか見極められず、犯人は最後まで見破ることができず。
ただ時間がずれているというトリックには早めに気がつくことができました。

108個もの時計を、ずれた時間に合わせる犯人の苦労を考えたら途方もないな…なんてしょーもないことを思ってしまった。

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2026年05月24日

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