【感想・ネタバレ】ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版>のレビュー

あらすじ

能力抜群の5人のスペシャリストの見事な捜査、ここに始まる! ST初登場編新装版。多様化する現代犯罪に対応するため新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇殺人、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、STの青山は1人これに異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは。痛快無比エンタテインメントの真骨頂!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラマも映画も視聴済みなので読みながら、脳内で俳優さんたちが動いてました。とっても読みやすくて面白かったです。青山の設定が美少年だった…というのは驚きましたが笑

初めてオーディオブックで聴きながら読んでいたのですが、読むスピードになかなかついてこなくて結局3倍速の少し遅いくらいで落ち着きました。

出てくるキャラ全員、個性が強いのですが違和感なく調和して、過不足なく全員が活躍していて凄いなっと素直に思いました。
現実ではありえない設定( もしかしたらいるのかな? )だと思いつつ、絶対いたら楽しいじゃん…!!!!と思わせてくれるほどエンタメに振り切っているのが素敵でした。

プロファイリングが好きなので楽しかったです!

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2023年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今野敏「ST警視庁科学特捜班シリーズ」第1作目(1998年3月単行本、2001年6月文庫本、2014年5月新装版)。
「隠蔽捜査シリーズ」や「樋口顕シリーズ」のようなリアル感は無く、漫画かテレビドラマにありがちな登場人物設定のストーリー構成で、これは違うかなと思いながら読み始めたのだが、これはこれでなかなか面白いと引き込まれて一気に読み終えた。

警視庁科学捜査研究所(科捜研)に新設された警視庁科学特捜班(ST)、そのSTに所属する5人のスペシャリストの活躍の物語である。リーダー格の法医学担当で女性恐怖症の医師(赤城左門)、第一化学担当で毒物など化学物質などを嗅ぎ分ける臭覚が発達し、古式武道柔術の達人でもある(黒崎勇治)、文書鑑定担当でプロファイリングの専門家であり秩序恐怖症のイケメン(青山翔)、物理担当で離れた場所の小声も聴き取れる特殊聴力の持ち主でいつも露出狂を思わせるような派手な服装の美人(結城翠)、そして第二化学担当で薬物のエキスパートで実家がお寺で自分も僧侶の(山吹才蔵)の5人だ。5人共警察官ではない、科捜研の一般職員の身分だ。それでも特捜班として捜査本部の捜査会議に参加する。
捜査の刑事達との橋渡しをする役目でSTの実務面の運用を任せられたのがキャップの百合根友久、30歳のキャリア警部だ。そして捜査本部の警視庁捜査一課係長の菊川吾郎警部補45歳が当初STに懐疑的だったのが徐々にその能力を認めて信頼していくようになっていく。

3人の女性が連続で殺害され、いづれも対立する外国人マフィアと深い繋がりがあったことがわかる。香港マフィア、台湾マフィア、そしてコロンビアマフィア三つ巴の新宿権益争いが発端の、愛人報復殺人事件と思われた。3件の殺人事件は手口も全く違い、猟奇的だが3件共被害女性の体内に遺された体液の血液型は全部違っていた。明らかに同一犯ではない別の事件だった。しかし捜査本部の方針に異を唱えたのがSTの青山だ。推理したプロファイリングを話す時、全く違う事件の真相を暴くことになる。

この物語ではSTの各人の特技が発揮される場面で実に痛快に楽しめる。特に黒崎勇治、結城翠、青山翔の3人の特技が凄い。
黒崎の柔術の腕前は超一級だ。香港マフィア7人を相手に一人素手で30秒で5人を倒し、2名は逃げ出す。そして刑事二人を倒したプロのテロリストエージェントを一瞬に倒す。これは痛快だ。
結城の並外れた聴力も凄い。部屋の中の話し声をドアの外から聴いて有益な情報を取ったり、ホテルのフロントでの被疑者の会話をロビーの離れた場所から聞き取ったりしたりする。もっと凄いのが絶対音感を持っていて声紋鑑定と同じように人物を判別、被疑者を特定してしまうところだ。
そして青山のプロファイリング、殺人事件現場に臨場しても当初なかなかプロファイリングをしなかった。それが終盤に理由がわかるのだが、犯人がプロファイリングを想定した偽装をしていたからだった。3件の殺人事件の手口とその理由を青山が語り始めるとまず 菊川警部補が言葉を失い、犯人一人説を相手にしていなかった捜査本部幹部も海外逃亡を企てているという推察に全捜査を投入するのだ。

アメリカで表社会ではイタリアンレストラン経営を中核としたコングロマリットを経営し、裏社会でも麻薬市場を牛耳っているジュリアーノ・グレコ56歳、日本でもグレコ・ジャパンを設立して飲食店の経営等でグレコ帝国を確固たるものにしている。そして日本文化や伝統が大好きで将来引退したら日本に住みたいと思っている。更に中国に経済的にも裏社会でも日本が支配されることを憂慮していて、そうなるぐらいなら自分が支配したいという野望も持っている。
グレコ・ジャパンは日本の化粧品会社を買収し新しい化粧品事業を展開しようとしていた。そのマーケティング調査にジュリアーノは中国系アメリカ人のリリィ・タン29歳を派遣してきた。細身だが強靭な体つきの美人だ。
リリィ・タンの任務にはもう一つあった。日本の外国人マフィアに争いを起こし、組織を弱体化させることだと推察される。ジュリアーノは日本の文化・伝統を破壊する外国人マフィアを一掃させたいと思っているように伺えるのだ。リリィ・タンが任務を敢行し3人のマフィア関係者の女性を殺害し、任務を成功させたがSTに見破られ、逃亡寸前に成田空港で逮捕される。しかし殺害は自供してもその動機や共犯者あるいは教唆については喋らなかった。リリィ・タンは紛れもなくプロのテロリストだった。

読み始めた時は、このシリーズの2作目はもういいかなと思っていたのだが、読み終えると2作目も是非読んでみたいという風に変わった。きっと回を重ねる毎にSTへの捜査員の信頼が積み重なっていき、STも活躍の場も増え、進化し、またSTの新しい魅力が見られるだろうと思う。どういう展開が待っているのか楽しみだ。

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2021年08月20日

ネタバレ 購入済み

科学特捜班の優秀で個性的過ぎる5人のスペシャリストが、生真面目で弱気なキャップの元、事件を解決に導いていく。

とにかく5人が個性的すぎて、リアリティにかけるなぁとか思いながら読み始めましたが、そんな思いはすぐに何処へやら、面白くてどんどん引き込まれていきました。
科学者がメインのせいか、専門用語や学者の名前など結構出て来ますが、それほど苦にはならず、むしろ「へぇー、そうなんだ」と妙に感心したり、納得したりしながら読んでいました。
個性的な5人に目が行くせいか、異色の警察小説との印象が強かったのですが、話の展開は王道の警察小説です。
とにかく、面白いので是非一度読んでみて下さい。

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2021年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
多様化する現代犯罪に対応するため、新設された警視庁科学特捜班、略称ST。繰り返される猟奇事件、捜査陣は典型的な淫楽殺人と断定したが、ST青山は一人、異を唱える。プロファイリングで浮かび上がった犯人像の矛盾、追い詰められた犯罪者の取った行動とは。最強チーム警察小説シリーズ第1作、

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2017年12月08日

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