【感想・ネタバレ】まろうどエマノンのレビュー

あらすじ

地球に生命が誕生して以来の記憶を受け継がせるため、エマノンは必ず一人の娘を生んできた。しかし、あるとき男女の双生児が生まれて……(「かりそめエマノン」 )。小学四年生の夏休みを曾祖母の住む九州で過ごすことになったぼく。アポロ11号が月に着陸した日、長い髪と印象的な瞳をもつ美少女エマノンに出会った。それは忘れられない記憶の始まりとなった(「まろうどエマノン」)。『かりそめエマノン』『まろうどエマノン』を合本。不朽のSF名作、待望の電子化! 鶴田謙二のイラスト収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

エマノン・シリーズの3冊目。今までの「おもいで」と「さすらい」が短編集だったのに対し、この「まろうど」は中編2作をまとめた形です。
形式の違いとともに、主題も少し違います。
前巻までは人と地球の関わり、言い換えれば環境問題的な視点が強かったですが、「まろうど」は人と人の繋がり・関わりに重点が移ったように感じました。

私自身は、前の2冊の方がキレが良くて好みでしょうか。とはいえ、「まろうど」も兄妹や親子の感情の動きが楽しく、サクッと読み終わりました。

3冊続けて読んでいて、リアルな世界に非現実がごく自然に溶け込んだ独特の「現実」が心地良かったです。何が現実で何がフィクションなのか、境界がボヤけてくる感じ。心地良い反面、この感覚を突き詰めると精神的に危ないだろうなという気もします。バランスを取るためという訳ではないですが、今度はもう少し現実に向き合うテイストの本を読もうかと思います。(厳密に言えば、既に読み始めています……。)

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2014年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「かりそめエマノン」
エマノンの双生児の拓麻が生きる理由を見つける。

「まろうどエマノン」
「ぼく」が夏のひと月を祖母の家で過ごす。
「ましら」や白比丘尼。

たかだか数十年の間に人はこれほどのことを考える。
刹那に過ぎた思いの重み。

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2014年02月20日

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