あらすじ
事故原因の革新に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。だが、決定的な証拠がない。激しさを増す、大ホープグループの妨害工作。家族と社員を守るために、赤松はどうしても真実を証明しなければならないのだ――。歯をくいしばって闘う男の姿を描いた感動長編。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
さてさて、続きです。入院中に読破してしまった「空飛ぶタイヤ」文庫下巻。
なんだよー!解決の糸口は週刊誌のスクープかと思ったら違って、警察のやる気でした。それなら最初からちゃんと捜査してくれればいいやん!と思いました。
日本の警察は、本当に圧力に屈したりはしないのかな、そこ、マジで心配。
あと、赤松社長と三菱…いや、失礼、ホープ自動車との闘いの物語と思ってずっと読んでいたのに、銀行の融資の話がかなり大きなウェイトを占めていた!
ちょうど最近、「奇跡の経済教室」という本を読んで、銀行が融資をすることで将来的な価値を生み出している、ということを理解し、非常に興味深いと思っていたところだったので、それと合わせてかなり面白く読めました。
赤松運送の整備士の門田くんが好きです。人は見かけで判断してはいけないっていう教訓を得ました(あ、これは上巻の部分だな)。沢田の奥さんもちょっとしか出てこないけどいいキャラよね。映像化したときに、こういう人をうまく描いて欲しいけど、出てくるのかな。
退院したけどしばらく動けないから、映画も観ようかね。
Posted by ブクログ
・メインストーリー
・サブストーリー
・構成
・特に印象的な場面など
沢田が英里子に異動の旨を伝えた後の英里子の反応。(p.34)
・気づき
Posted by ブクログ
主人公:赤松徳郎の「守る」という執念が強く表現されていました。
この小説のモデルとなった事故のことは今でもよく覚えております。あれは衝撃的でした。この小説は事故の経緯やその後の自動車会社のリコール隠しも書いてあって改めて事故の衝撃を思い出させてくれました。
自分もこれほどではないけど似たような経験があります。学生時代の時ですが、バスを待っているときにそばを走っていたダンプカーのタイヤが突然パンクして、その破片が自分の顔に飛んできたことがあります。怪我はその時はなかったですけど、危ない!と思いました。今現在、自分は国道のそばに住んでいて、トレーラーやダンプカーなどの大型自動車がバンバン行き交っています。万が一にも大型自動車のタイヤがぶつかってきたらって考えた時に怖くなりました。もっと周囲を注意しないとって思いました。
下巻も上巻と同じく、ヒューマンドラマです。で構成されていました。赤松が金沢の運送会社の社長からもらった資料が決め手となって自動車会社のリコール隠しがバレたのですが、「守る」ということはどういうことなのかをこの小説を読んで改めて考えさせられました。事故が起きると、被害者加害者双方の家族、職場の人間、取引先の顧客、融資を受けている銀行に多大な影響が出ることを思い知らされ、「自分はヒーローだ」のような目立ったことはしなくて、地味だが一歩一歩自分の足で動いて行動する重要性を感じました。自分もそうでありたいと思います。
この小説が直木賞候補になったことは素晴らしいのですが、それ以上にこの小説や小説のモチーフとなった事故について改めて自分の人生の中での衝撃の一つだったことを感じさせる話でした。
素晴らしい小説でした。