【感想・ネタバレ】怪盗セイント・テール(6)のレビュー

マジックを巧みに使い、怪盗として困っている人たちを助けるために活躍する、怪盗セイント・テール。
その正体は、手品師の父を持つおてんばな中学生の女の子・芽美。
セイント・テールのスラっとした手足とポニーテール、当時かなり憧れていました。

変身する前の姿とのギャップ、派手なマジックなどもときめきポイントだったのですが、彼女を支えるキャラクターの魅力が圧倒的。
シスター見習いである、友人の聖良はセイント・テールの良き理解者。彼女との決めセリフ「神のご加護がありますように」は、ちょっと百合っぽくてドキドキ。
そして、刑事の息子である名探偵・アスカJr.。芽美の同級生でもある彼はセイント・テールを捕まえるのは自分だと心に誓い、現場に必ず駆けつける。
ライバル同士のはずなのに、一途にセイント・テールを追い求めている姿を見ていると、もはやかけがえのないパートナーに見えてくる…。
そんな関係性が切なくて、永遠に胸キュンできるシリーズです!

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純心

2022年05月05日

怪盗セイント・テールとそれを追う探偵見習の少年飛鳥Jr。その二人を巡る物語の決着――その第六巻

「パンドラの少女」
→終わりの始まりの回。お互いの恋慕に気付いた初々しい二人が堪らん(断言)「なんにも、いらない……っ」と答える芽美ちゃんのいじらしさよ。恋を自覚して何処か子供っぽさも抜けた飛鳥J...続きを読むrが初期と比べて大人っぽくある。恋は人を成長させるか

一方で自分の恋と怪盗としての責務に板挟みにされる芽美ちゃんが辛くみえる。聖良ちゃんの指摘もある通り
最早彼女には怪盗が出来ない。本来はそういう性格ではない以上は

「鏡の中の真実」
→娘の苦しみは母の苦しみ。次なる手は、の回。そのネタを吹聴した仙道親子は中々素敵な性格のようで(笑)
これ、芽美ちゃんが単なるとばっちり受けてるだけじゃねえか(呆)しかも、そのとばっちりに飛鳥Jrまでもが(大汗)

そして、いよいよ恐れていた事が。人には隠しておきたい顔がある。もしそれを知られたら果たしてどうなるのか

「ラスト・マジック」
→怪盗セイント・テールがただ唯一盗んだ回。怪盗ローズマリーは誘う。自分と組めば世界中の宝物を、望む物は何だって手に入ると
けれど彼女は返す。ただ一つの「宝石」以外何もいらないと。その一方で宝石も叫ぶ、「黙って頂かれてたまるか」と

「聖なる尻尾」は神の前で全ての罪を話し、ただ一人捕まっても良いと願った相手に捕まった
その日から「聖なる尻尾」は聖華市から姿を消した。ただそれだけの話

「16歳のティアラ」
→ちょっと抜けてる女の子と口の悪い世話焼きのお話。こういうカップルも結構好き
古き良き少女漫画っぽくていい。甘酸っぱいな

「くじらが飛んだ日」
→裏表のない男の子とやきもきする女の子のお話。こちらも甘酸っぱくていいな
感じんなところで通じ合うのが絆か。……ところでこの二人、俗にいう幼馴染で合ってるんよな?

【総評】
どんな事があっても、変わらずに愛してくれる人。それは意外と難しい。何故なら人は誰でも知られなくない顔や隠し事があるからだ
しかし、それでも全て受け入れて変わらずに愛してくれる相手はそれこそ世界中の高価な宝物に勝る存在だ

かの聖なる尻尾は大切な相手と未来の中で今でも微笑んでるだろうか。願わくばそうであって欲しい

#切ない #感動する #エモい

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