【感想・ネタバレ】はじめての経済学〔下〕のレビュー

あらすじ

経済学の対象は、公共部門の運営、貿易問題から企業経営まで幅広い。経済学の基本さえマスターしていれば、日頃何気なく読んでいる新聞記事も、何が問題なのかが見えてくる。現実を見る目が磨かれる入門書の決定版。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

①公共の経済学:市場配分機能を補完する、外部効果・景気安定化機能・政府財政・プライマリーバランス

②金融システム:銀行決済機能・紙幣の機能(価値尺度・価値貯蔵・取引媒体)・金は天下の回りもの・中央銀行の役割・株式の動き

③人と組織:企業の役割・垂直統合・失業とは・独占市場・

④国際経済を見る:国際収支表・経常収支・為替レート(固定化・国境を越えた自由な取引・自国のマクロ経済を維持)・政府の介入・為替ヘッジ・輸入企業&輸出企業・比較優位(リカード)

0
2014年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻は経済学の基礎概念的な話が多かったが、下巻はより具体的な経済事象も解説している。

1. 公共部門の経済学
・先進国は経済全体に占める公共部門の割合が非常に大きい
・公共部門には、三つの機能がある。①所得分配を公平化する機能、②資源配分において民間経済を補完する機能、③マクロ経済の調整機能
・①生活保護、失業保険、公共サービス、地域間の財政配分による
・②民間経済に任せた場合に起こる「市場の失敗」として、外部効果(自動車による大気汚染等)、公共財(電波等)、費用逓減産業(鉄道等)の三つが代表的
・③公共投資や政府消費の活動を拡大させたり、抑制させることにより、景気に影響を及ぼす(財政政策)
・日本の債務比率は約250%

2. 金融システムを理解する
・銀行間の決済は日本銀行の口座を通じて行われ、口座のことを預金準備という。日本銀行は国債などの売り買いを通じて預金準備額を調整し、金融政策を行う。
・決済性の高い預金のみを入れた現金と預金の和である「M1」から、もう少し貯蓄性の高い預金まで含めた「M2」など、貨幣の総量をマネーサプライと呼ぶ
・中央銀行はハイパワードマネー(現金と預金準備)を増減させることにより、短期金利を調整し、金融政策の運営を行っている

3. 人と組織の経済学
・企業は財・サービスの供給者、労働者にとっての働く場、金融市場の資金の貸し手・借り手、CSRを行う市民としての役割などがある。

4. 国際経済を見る目
・国際収支表を読むと、日本経済の変化が読み取れる。①経常取引、②資本取引、③金融取引
・①経常取引はモノ、サービス、所得、移転取引に分類される
・日本は貿易大国から次第に投資から利益を得られる収益大国になっている
・中央銀行や政府は、為替レートの動きを見ながら、外貨準備を調整することにより、為替介入を行う。
・比較優位

0
2015年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

公共経済学、金融、労働経済学、国際経済学というマクロ経済学の各論(という言い方でいいのかあまり自信ありませんが)の本でした。

上巻の総論的な話より具体的ですが、それなだけにちょっと取っつきにくいかも。

マクロ経済学ってまさしく行政なんですね。

これからも機会を見つけて勉強したいと思います。

0
2012年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
経済学の考え方をマスターすることは、現実を理解するための最短ルート。
下巻では、公共経済、金融、国際経済などのトピックを取り上げ、経済学の発想で現実の問題をどのように捉えるべきかを解説。
コラム、用語解説を読めば、経済学がより深く理解できる。
ニュースのどこが重要なのかがわかる経済センスが身につく。

[ 目次 ]
6 公共部門の経済学(公共部門の三つの機能 政府のお金の使い方―財政支出と税制 ほか)
7 金融システムを理解する(貨幣は経済の血液 貨幣パワーを解剖する ほか)
8 人と組織の経済学(重要な役割を持つ企業 日本的な企業システム ほか)
9 国際経済を見る目(海外との関係抜きでは日本経済は語れない 基本データは国際収支表 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0
2011年06月11日

「ビジネス・経済」ランキング