あらすじ
フロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人、アドラー。日本では無名に近い存在ですが、欧米での人気は抜群で、多くの自己啓発書の源流ともなっています。本書では、アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏がライターの古賀史健氏とタッグを組み、哲学者と青年の対話篇形式で彼の思想を解き明かしていきます。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
教育をも変える一冊
教員をしている私がこの一冊と出会ってから、子供との接し方に大きな変化があることに気づきました。それは、子供たちの行動に腹が立たなくなり、すべてを認めようとする意識が芽生えたことです。そして、子供を伸ばそうとするのではなく、子供がのびたくなるような取り組みをするようになったことです。そして、子供が自ずと意欲的に学習に励んでいる様子を見て、大きな達成感と喜びを感じることができています。まさに他者貢献ではないかと思いました。誰に何を言われようと、そこに向かう自分の行動は誰にも邪魔されることのない幸せな時間です。この本に出会って、自分の世界観が変わりました。世界中の人々がこの考えを持つことができれば、どれだけの人が幸せな人生を送ることができることか。最高の一冊に出会いました。
Posted by ブクログ
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
この手の本では破格の売り上げ。
それだけ対人関係で悩んでいる人が多いということの裏返しでしょうか?
アドラー心理学は名前しか聞いたことがありませんでしたが、欧米ではフロイトやユングと並ぶ知名度だそうです。心理学というよりも哲学的な要素が強い気がします。
また、所謂自己啓発本はアドラー心理学が元になっているものが多い気がします。
「7つの習慣」もその中の一つ。
自分の主観でしか人は物事が見えないことや課題を分離することの必要性、その上で他者と尊敬の念をもって接すること。そういった点はよくわかるのですが、ちょっとピンと来ないのが、共同体感覚から愛に至るところです。
フロイトなどの過去から続く因果やトラウマにからめとられた人生を送っている方にお勧めできる本です。
かといって、これで解決できるわけではなく、本書でも書かれているように知っていることと実践することは別のことで、実践することはとても苦しいことも含まれる点は重々承知してから実践することかと思います。
中途半端に課題の分離などをすると、対人関係を壊す要因にもなりかねませんのでご注意を。
竹蔵
問題を切り分ける革新的な考え方
他者の課題と自分の課題を混同しないというのは、自分にとって衝撃でした。
一方で、気をつけなければならないのは、今回の幸せになる勇気というのは、¨自分自身“が幸せになるためのヒントを得ることを指しており、人間の抱える悩みは大抵対人関係の問題だとして、では他者個々人とどう関わるのかというコミュニケーションの仕方の話ではないということです。
どう世界を捉えるかという自分自身の思考を助けることにはなりますが、対人関係を避けられない中でよい関係を構築していくための方法論ではありません。
青年の言うとおり、冷たい人だと思われるような考え方も入っています。そこもさまざま踏まえて嫌われる勇気が必要なのでしょうが、重要なのはこのアドラー心理学の思考を元に、いかにこの対人関係を避けられない社会で生きていくかです。いくら人生が刹那的だからと言っても、我々には目的や、今を充実させるために熱中するためのよりよい手段(趣味でも仕事をすることでも)を探しています。
この本を手に取った後に、社会構造と照らし合わせていかなければ違和感が残ります。
何度も読み返して、アドラー心理学が社会構造やビジネス、はたまたカウンセリングとどのように結びついているのか、その複雑性とシンプル性をそのままに理解できるまでには時間がかかりそうです。
凄い衝撃的だった。
前々から興味があって、読んでみようかと思っていたが後でいいやと先延ばしにしていて、今回やっと読んだ。
全ての内容が衝撃的で、本に登場する青年のようにすぐには中々受け入れることが出来ないというのが正直な感想である。
読んだら一度自分でもう一回考え直す必要があるかもしれない。また、何回も読み返さないと中々自分のものにするのは難しいなとも感じた。
本の中で青年がこの事実に5年、10年早く出会っていたら良かったと言っているが自分も同感である。
自分と同じ若い人にすぐにでも読んで欲しい、そんな一冊です。
たとえ話が的確で、とくにスポットライトのくだりがわかりやすく、ううむ、、、と青年と同じ台詞が出ました。
数日前までの私のような卑屈でコンプレックスだらけ、おまけにプライドは高い、そんな人ににオススメしたい。
良い本
人生を変えてくれると思います
とても生きやすく。
課題の分離はわたしができなかったことのひとつです。この本を進めてくれた恋人に感謝をします。ありがとう。
Posted by ブクログ
アルフレッド•アドラーの考え方を、青年と哲人の対話であきらかにするという趣向の本である。
そもそもアルフレッド•アドラーの言いたいことが一般的に考えられているであろうことから極端に外れているので、一方的に説明されてもうまく頭に入らないだろう。何が違うのか、どこが特徴なのかを、あたかもよく出来たFAQのごとく整理して提示することで積極性を増している。
とはいえこの本は読む人を選ぶだろう。半年前に出会ったとしてここまで腑に落ちることはきっと無かったと思う。きっと評価も低かっただろう。
カバーの記述を見るとこの本は様々なメンターに影響を与えている。つまり彼らの書やその彼らを敬愛する人の書いたものは、アルフレッド•アドラーの劣化コピーに過ぎないと言える。
最近この手の本を読んでいるとど真ん中が抜けているような感じがしていた。この本を読んで分かったのは中心にはアルフレッド•アドラーがいたのである。
しかし、いきなり彼の考えを肯定することは出来ない。つまり薄まった劣化コピーから徐々に慣れる必要があったのだと思う。今日読んだのは運命すら感じる。
『すべての悩みは「対人関係の悩み」である』は至言である。また、今に焦点を当てるにスポットライトという記載があった。Macのアレを思い出したのだが、ああいうプロダクトを生み出したスティーブ•ジョブズもアルフレッド•アドラーのことを理解していたのではないかと深読みした。それもまた楽しいことだ。
Posted by ブクログ
・「もしも何々だったら」と可能性の中に生きているうちは、変わることができない(55.1)
・これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについて何の影響もない (56.16)
・もしも自慢する人がいるとすれば、それは劣等感を感じているからに過ぎない(87.16)
・目標など、なくてもいいのです。「いまここ」を真剣に生きること、それ自体がダンスなのです。深刻になってはいけません。真剣であること、深刻であることを取り違えないでください。(275.15)
・人生の意味はあなたが自分自身に与えるものだ(278.9)
・あなたがどんな刹那を送っていようと、たとえあなたを嫌う人がいようと「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、何をしてもいい。嫌われる人には嫌われ、自由に生きて構わない(280.3)
・「私」が変われば、「世界」が変わってしまう。「世界とは、他の誰かが」変えてくれるものではなく、ただ「私」によってしか変わりえないということ(281.8)
★アドラー心理学入門 岸見一郎著
Posted by ブクログ
【感想】
哲人と青年の会話劇だが、青年が基本的にヒスっているので少し読むのに苦労する
アドラー心理学の導入として良本
アドラー心理学についてもっと知りたくなったが、ちょっと宗教くさいかも。。。
【要約】
心理学の三大巨頭の一人であるアルフレッド・アドラーが提唱する「アドラー心理学」を、悩みを持つ青年と哲学者の対話形式で分かりやすく解説している
「人は今この瞬間から変われる」「世界はシンプルである」「誰もが幸福になれる」という3つの主張を軸に構成されている
①「原因論」の否定と「目的論」への転換
アドラー心理学では、過去の出来事が現在の行動を決定するという「原因論(フロイト的考え)」を真っ向から否定し、「目的論」を提唱する
・トラウマの否定:
過去のトラウマが今の自分を縛っているのではなく、今の自分が「変わらない(傷つきたくない)」という目的を達成するために、過去の不幸な出来事を利用しているに過ぎない
・怒りや感情も道具:
例えば、上司が部下に怒鳴るのは、ミスという原因があるからではなく、「部下を屈服させたい」という目的を達成するために「怒り」という感情を捏造して使っている
・今、ここを生きる:
過去や原因に縛られるのではなく、自分が「どうしたいか」という目的に向かって、今この瞬間から人生を選び直すことができる
②「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」
お金や成功への渇望、容姿へのコンプレックスなども、他者との比較や関係性の中で生まれるものであり、もし宇宙に自分一人しかいなければ悩みは存在しない
・比較が生む劣等感:
悩みの根源は、他者との比較や競争から生まれる劣等感にある
しかし、健全な劣等感とは他者との比較ではなく、「理想の自分」との比較から生まれるべき
・競争からの脱却:
他者を「敵」と見なす競争意識を捨て、すべての人を「仲間」だと捉えることができれば、世界は見違えるほど明るくなる
③課題の分離
対人関係のトラブルを解決する具体的な手法は「自分の課題」と「他者の課題」を切り分けること
・自分の課題と他者の課題を分ける:
「これは誰の課題か?」を見極めるには、その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰かを考える
・他者の課題に踏み込まない:
例えば、勉強するかどうかは子供の課題であり、親が強制することは「他者の課題への土足での介入」にあたる
自分がどう行動するかは自分の課題だが、それを他者がどう評価するかは他者の課題であり、自分にはコントロールできない
他人の評価を気にせず、自分の課題に集中することこそが「嫌われる勇気」の本質
・承認欲求の否定:
他者から褒められたい、認められたいと願うのは、他者の期待を満たすために「他者の人生」を生きていることになる
④縦の関係ではなく「横の関係」を築く
アドラーは、人間関係に上下(縦の関係)を作ることを否定し、全ての人間は対等であるという「横の関係」を築くべきだとしている
・褒めてはいけない:
褒めるという行為は「能力のある人がない人へ下す評価」であり、上下関係を生み、相手を承認欲求の奴隷にしてしまう
・感謝を伝える:
相手の貢献に対しては「褒める」のではなく、対等な立場から「ありがとう」という感謝を伝えることが健全な関係に繋がる
⑤幸福の定義は「貢献感」
最終的なゴールは「共同体感覚」と「貢献感」を持つこと
自分は世界の中心ではなく、共同体の一部であると実感し、仲間に貢献できているという感覚を持つことが、幸福の本質である
・自己受容:
できない自分をありのままに受け入れること
・他者信頼:
裏切られる可能性があっても、無条件に他者を信じること
・他者貢献:
誰かに褒められるためではなく、自己満足であっても「自分は誰かの役に立っている」「私は共同体にとって有益である」と主観的に思えることが大切
★結論
人生は過去から続く一本の「線」ではなく、今この瞬間の連続である「点の連続」
過去や未来に縛られず、「今、ここ」を真剣に生きることで、誰でもその瞬間から幸せになれる
「自由とは、他者から嫌われることである」
それは自分勝手に振る舞うことではなく、他者の期待を満たすために生きるのをやめ、自分の人生を自らの意思で歩み始めるための勇気を持て、という励ましである
新しい観点
新しい環境になるとやはり人間関係が大変であることで、自分も悩んでいましたが嫌われる勇気というタイトルに目を惹かれ購入しました。八方美人になろうとするのはやめようと思いました。
いま、ここ
就職前に読書の習慣をつけるためにと人気だからという理由で購入しました。
これからの人生に幾ばくの不安を抱いてた自分にとって、課題の分離、他者への貢献、人生は点、今、ここを生きるというアドラーの考え方は深く考えさせられました。
将来のために、ではなく今を全力で生きていきたいと感じました。
文中にも書かれている通りアドラー心理学は実践するのが難しいとのこと。本書の思想を自分が活かせるかはこれから次第ということで星4です。
Posted by ブクログ
「目的論」の考え方が元々自分の中で腑に落ちて、より深く知りたいと思っていたところ、「嫌われる勇気」がアドラー心理学の内容を扱っていると知って手に取った。
(名前は前々から知っていた)
対話形式で進むのでとても読みやすく、アドラー心理学の全体像は分かりやすかった。
でも、自分が深く知りたいと思った部分が詳細に説明されてなく、疑問が残ることとなったので★3つです。
例えば、「他者貢献」の部分。
家族の夕飯後、誰も食器を片付けないで母親がそれをやることに対してヘイトをためずに「これは他者貢献だ」と思うと良い。的なことが書いてあったのだけど、「なんで??」ってなった。
それってただの自己犠牲では??と。
でも、先生は「それは自己犠牲じゃない」という。そのところ説明を詳しくしてほしかった。
「もしかしたら、子供が手伝ってくれるかもしれない」っていうけど、多分、100%手伝わない。母親が一人で夕飯の片づけをすることに夫も子供も疑問を持たない。
だから、最近女性の不満が噴出している。
結婚って、その辺の「他者とのすり合わせ」をしなければいけないのに、それを置いてけぼりにして「他者貢献」っていわれてもなぁ…という感じ。
これが始めの方で語られている「自立」している者同士なら上手くいくのか?とか、そういう理由でその発言がでてきているのであれば、その様に説明してほしい。
そういうのが無いから「他者貢献」がただ単に「社会主義」の勧めに聞こえる。
アドラーが「社会主義」に傾倒していたけど、「アドラー心理学は科学だ」というのであれば、本人の主義主張とは別の科学的根拠は上げてあってしかるべし。では?
もし、科学的に説明できないなら、本書ではそのように書いてほしい。
書いてないから腑に落ちない。
という部分が残念だった。
続編の「幸せになる勇気」を読めば、その辺が明確になるのかな?と思い、「幸せになる勇気」も読む予定。