あらすじ
地吹雪の夜道で、若い男女が乗った車が大木に衝突した。男は即死らしい。“私”は女を助け出し、最寄りの雪泊温泉に避難するが、奇妙な客や座敷牢を目にして正気を失ってゆく(「ゆきどまり」)。連続刊行の2巻は「優れた怪談の底辺には、愛がある」という著者の信念が凝縮した、哀しくも背筋の凍る恐怖小説23編。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
数枚のかなり短い短編もあり、解説には作者自身を反映した(?)部分が多いように書かれていました。
ちょっと似通った設定があるのもそのせいかもしれません。
恐怖小説だけに、怖い話も多かったです。
Posted by ブクログ
数カ月前に自選短編集ミステリ編を読んだ。氏のミステリは謎解き命ではなく、謎を追求する過程に重きが置かれている為、殆ど既読にも拘わらず楽しめた。さて本作、ホラー、怪談などの怪奇幻想系は結末より雰囲気を楽しむものなので、ミステリ編以上に期待し、就寝前に一編ずつ読む。読後感は微妙。初読時にはかなり面白く読んだ記憶があるのだが、まとめて読むとどうも物足りない。感受性が落ちてきたのだろうか?『怪奇小説傑作集』(創元推理文庫)が読書の原点の私としては非常に困る。評判の『あやし うらめし あな かなし』でリハビリ予定。
全23編。殆ど既読だけど少しずつ読もう。 2012年10月01日