感情タグBEST3
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一部ご紹介します。
・観光地の偏差値は、トイレによって決まる。
観光地として成熟しているところはトイレに困らない。
水洗で清潔、和式洋式バリアフリーと取り揃えて、紙も切らさないのが標準仕様。
客商売で一番の肝は水回り。
たとえ部屋がボロでも水回りさえよければ『うらぶれた宿』で押し通せる。
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逆にトイレや風呂が汚ければ、その他の条件がどんなに良くても全て否定される。
居酒屋でも、トイレを男性用と女性用で分けるところは好印象を得られやすい。
客の印象に一番強く残るのは、生理的な欲求だからだ。要は食事と排泄。この二つはセット。
総じて、我慢が利かないことのほうが人間は採点が厳しいものだ。
空腹は我慢できても、便意は我慢しがたい。
切羽詰まったところへ汚いトイレに当たったら、その土地の評価は大暴落だ。
Posted by ブクログ 2023年06月18日
ハラハラと最後まで引き込まれるし、面白い!
役所務めではないが、社会人として共感もあるし、耳が痛く感じることも。学生の頃から好きな有川さんだけど、学生の時じゃなくて、今読めて良かったかも。
内容としてはめちゃ良かった!
けど、有川さん好きとしては、もっとベタ甘なお話も見たかった感じもする。クジラの彼...続きを読むのようなスピンオフとか出ないかな。
Posted by ブクログ 2024年02月15日
【思いはある、地域行政と活性化】
これは、誰が読むかでもしかしたらいろいろと思うことが違うのかもしれない。私は都市部住民なので、外部から地方活性化に興味を持っているという立場で読んだ。
高知県を舞台に、地域を活性化しようと試みつつ、でもなんでなかなか進まないのか、とか具体的な現実ユーモア交えて突きつ...続きを読むける小説。具体的に事実としてある高知県の県庁おもてなし課を取材し、ともに練り上げた内容のようで、興味深い。
すでに10年以上前に書かれた本なので、だいぶ現実は進んでいるのかなーとも思うけれど、ストーリーのようにはスムーズに物事は進まないのかな、とか、地方ってたくさんあるから、地域振興も競争とかインフレがあるのかな、とか、今の現状にも再度興味を持った。
すばらしい地域の価値、宝を、いつのまにか失ってしまわないように、より多くの人々に共有できて、地域のさらなる発展に繋がるしくみづくり、時間はかかるかもだけど、日本全体で協調的に取り組めたらなーと思った。