あらすじ
11世紀スコットランドの勇敢な武将マクベスは、魔女の暗示にかかり王ダンカンを殺し、悪夢の世界へ引きずり込まれてゆく。シェイクスピア(1564-1616)は、1600年に36歳で『ハムレット』を書いた後、40歳で『オセロー』、41歳で『リア王』、42歳で『マクベス』と、立て続けに4大悲劇を書いた。作者最盛期の作品である。
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Posted by ブクログ
シェークスピアは初めて読んだけど、意外と短編でさらっと読めて面白かった。
元々は真面目で高潔な人間でも、一度罪を犯して堕ちてしまう姿はどの時代においても普遍的。だからこそ時代が経っても読み継がれていくのかな。ウイットに富んだ展開も面白かった。
Posted by ブクログ
かの有名なシェイクスピアの四大悲劇のうちの一作品。
魔女の予言に惑わされたマクベスが王になりたいという野心に火をつけられ、王を殺してしまう。そこから始まるマクベスの苦悩の物語。
本編の名言の数々もさることながら、シェイクスピアをはじめて読む者としては木下順次さんの解説が素晴らしく感じました。
そのおかげで一読しただけでは気付かないシェイクスピアの表現の意図や、その背後にはる翻訳の工夫も少し感じることができてとてもよかったです。
Posted by ブクログ
前回注釈付きを読んだので
今回のセリフと舞台の動きのみの脚本でもイメージしながら読めた
巻末でも訳し方について述べているので 参考になる
あえて同じ単語を使っていたり 歌舞伎との対比だったり
ヨーロッパのドラマは潜在的矛盾が何かのきっかけで表に出て いろいろと事件が起こる
(となると マクベスは魔女たちに会わなければ 「王になりたい なれるのでは」とはならず 何も起きなかったのか)
訳者の『訳す時はいろいろな字引を引いて シェイクスピア辞典を引いたり 故事来歴を調べたり 前の人の訳を右側だか左側だかに置いて それよりいい訳をしようと思うし』
に笑ってしまった
マクダフ夫人と息子の会話
「じゃあ誓いを立てて破る人って馬鹿だね だって誓いを立てて破る人は一杯いるんだから 嘘をつかない人をぶん殴って縛り首にすればいいのに」
訳者あとがきによると 当時のイギリスは魔女狩りが盛んで 『すぐ隣のおばさんを魔女だといって引っ張っていって 残虐な目に遭わせて殺してしまうという事件がしょっちゅうあったのは シェイクスピアが生きていたころです』とあるので
そういうのも関係して出たセリフかなとも思ったり
(誓いを立てて破る人→魔女とされた人 嘘をつかない人→裁いた聖職者や権力者?と思ってしまった)
マルカムのセリフの矛盾は相変わらずだけど コレどういう事なのだろう?
有名な詩は以下の訳し方
「明日 また明日 また明日と 小刻みに一日一日が過ぎ去って行き
定められた時の最後の一行にたどりつく
きのう(←なぜひらがな?)という日々はいつも馬鹿者どもに
塵泥の死への道を照らして来ただけだ
消えろ 消えろ 束の間のともし火!
人生はただ影法師の歩みだ
哀れな役者が短い持ち時間を舞台の上で派手に動いて声張り上げて
あとは誰ひとり知る者もない
それはただ白痴が語るただ一場の物語りだ
あふれ返る雄叫びと狂乱
だが何の意味もありはせん」
Posted by ブクログ
オセロウのように感情移入したり、同情したりすることはなかったが、これはこれで凄まじい作品だった。
ちゃんと良心を持っており、王に対する強い忠誠を持っているマクベスが地位名誉に目が眩んで堕落していく様はとても自然にそしてリアルに描かれていた。世の犯罪者の大半も彼のような道を歩んでいったのではないか。
彼の運命は王を殺した時点から狂っていった。もとの原因を辿れば魔女に行き着くのだが、自分は、何も王を殺す必要はなかったように感じる。元が善良な人であっただけに、彼が堕落していく様は見ていて残念でならなかった。
Posted by ブクログ
一人の人間に潜む矛盾した心理。その一方に引っ張られるあまり、主人公は破滅した。人は矛盾しているからこそ、ブレーキをかけて自身を救っているのかもしれない。
Posted by ブクログ
初シェイクスピア。齋藤孝さんの「古典力」で推薦されていた一冊。ト書きの台本形式の本も今回初めて読んだ。状況説明は必要最低限でほとんどが台詞で構成されている。話の流れは明快で一分でストーリーの説明はできてしまう。
まずは本編を読んでこんなものか、と思ったが後ろに続く解説で複雑な仕掛けを知りシェイクスピアの凄さが少しわかった。まず話が始まる前に潜在的で矛盾した欲求があるとか、同じ単語を暗示的に使っていたり、皮肉な予言、表現豊かな比喩、クラスタとしての言葉の効果など様々な技巧が隠されていた。一方で時間、距離の整合性はアバウトなところもある。マクベスが自身を主観と客観の両面から代わる代わる意識する二重の感覚が現代人にも通じるという。
伊坂幸太郎の「あるキング」はこの話を下敷きにしていたのか。三人の魔女が予言していたし、知らないで読んでて訳が分からなかった。