あらすじ
戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男――ディムズデイル=ボイルド。肉体改造のため軍研究所に収容された彼は、約束の地への墜落のビジョンに苛まれていた。そんなボイルドを救済したのは、知能を持つ万能兵器にして、無垢の良心たるネズミ・ウフコックだった。だが、やがて戦争は終結、彼らを“廃棄”するための部隊が研究所に迫っていた……『マルドゥック・スクランブル』以前を描く、虚無と良心の訣別の物語。
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Posted by ブクログ
マルドゥック・スクランブルの続編です。
ボイルド推しなのでずっと気になってはいたのですが、死んじゃったのに過去とかみても辛いだけじゃないか……となかなか読めずにいました。
……さっさと読んでればよかった!
すごい面白いです!!
ボイルドに合わせてか文体が独特なのでちょっと読みづらいですが。
マルドゥック・スクランブルのボイルドは感情の起伏もほぼなくターミネーターみたいでしたが、まだ虚無に支配される前ということで人間みがあって素敵。
几帳面で真面目、仲間思いのいい人です。
恋人いたんだ……そりゃいるよね。
ウフコックをこんなに大事にしているのに……この後を考えるとつらい。
戦争や薬物は人を狂わせますよね。
覚醒剤でハイになって仲間の上に爆弾を落とした快感が忘れられず苦しむボイルドがつらい。
ウフコックに素直に話してたら変わってたのかもしれないけど性格的に絶対話さないだろうなぁ。
とにかく2が楽しみです!
Posted by ブクログ
マルドゥックスクランブルより前の話。
ボイルドが戦地において友軍への誤爆という罪を犯したのちに研究所に収容されていた。そこで出会った知能を持つ万能兵器であるウフコック。研究所は戦後の影響で三つのグループに分かれることに。
ボイルドが、このあと、どう虚無の世界へ向かっていくかの導入部だった。