あらすじ
氷雪舞う皇国北端の地に、鋼鉄の奔流が押し寄せた。圧倒的軍事力を誇る帝国軍怒濤の進撃に、皇国軍は為す術もなく潰走する。殿軍を担う兵站将校・新城直衛中尉は、死力を尽くして猛攻に立ち向かうが――!? 真の「救国の英雄」の意義を問う大河戦記、開幕! C★NOVELS版を全面改稿。
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Posted by ブクログ
文庫になったので、買い直しました。
書き下ろし短編が入っているのが嬉しいです。
短編は未来の話ですが、皇国北領あの小苗が舞台です。本編では防衛線をはっているあの場所です。
嬉しくなってします。そして、『猫』。改めて読んでも『猫』が最高です。可愛すぎるっ!猛々しいのに、可愛い。素晴らしい生き物です。
久々に読むと、何だか別物みたいに楽しめました。戦争の原因も読み返してわかりました。大協定、それぞれのお国柄、軍の編成や配備、政治、経済、その他細かい設定とか、読み込めば読み込むほど面白いです。
Posted by ブクログ
すごーーーーーーく久々の佐藤作品。
文庫化のおかげで、めでたくゲットできました。
最初は、わけのわからん(?)世界観に馴染みにくかったものの、進んでいくといつもの佐藤ワールドとなり、ノープロブレムになりました。
龍でも猫でもなんでもこーい。
とゆうことで、2はいつ出るのかな?
気長に待ちましょう。
あと、書き下ろし短編が追加されてるとゆうことは、佐藤氏は何がしか執筆活動を行っているということなのか?
とゆうことは、長年棚上げのアレとかコレとかの続編も期待していいのか?
そこんとこ、どうなのか?
Posted by ブクログ
書き下ろし短編のために購入。(楽しませて頂きました♪)
本編も若干の加筆修正もあるとのこと、
と言うことは本編の続きが読める希望があるということですよね?(笑)
嬉しさと希望もある反面、未完の作品を文庫化するくらいならば
完結した「征途」の方も復刻して頂けないものか・・・。
Posted by ブクログ
ずいぶん前に漫画を1巻だけ読んだことがあり、ずっと気になっていた作品でした。
今回書店で文庫本を見かけたのも縁と思って手に取りました。
良くも悪くも、旧日本帝国軍の「臨機応変に対応できない(ある意味で無能な)上層部を、現場の優秀な下士官がフォローする」というあり様を賛美する雰囲気がないわけではありませんが、自分の部隊からの死傷者を限りなく少なくすることが部隊を率いる者としての価値だ、と信じて時には非人道的な行為(住民を謀略によって避難させ、その村を焼き払ったり井戸に毒を入れたりする)も行いますが、それがどれほどの「悪」なのか、ふとしたときに住民や部下に見せる優しさがどれほどの「偽善」なのか、ということを痛烈に自覚し、自己嫌悪を抱きながらも奮戦する主人公の姿は潔く、美しくも見えます。
圧倒的な武力を有する<帝国>の侵略をうけた<皇国>の兵として、撤退戦の殿軍をつとめる彼らが、この後どのような苦境に立たされ、またどのように克服してゆくのか、続きが気になります。
Posted by ブクログ
帝国軍が押し寄せて、負け戦の皇国軍。
何とかして皇国軍の大隊の所へ戻ろうとするも、上にたつ人が次々に戦死していき、新城が隊の隊長になる。
短編も入っていて、短編の方は、この戦いから数十年後の話。
長編の最初にこの短編を持ってきたということは、この話は、新城が皇国の英雄となっていく話になっていくと思います。
所々に図とか絵とかで説明も入り、細かいところまで考えてあるのだなぁ。と思いました。
1巻読了
筆者の文学然とした言い回しとテンポの良い展開がこの戦記への没入感を一層高めてくれる。この小説が未完であることが、最新巻まで読んでいないながらもとても悔しい。
Posted by ブクログ
短編とはいえ未読作品がついている以上、購入を見送れずw
そして、書けるんなら長編書けよ!続き書けよ!年1くらい新刊出せよ!
と叫ばずには居られないw
Posted by ブクログ
いわゆる戦記物なので、戦略、組織、武器類の説明、どれも読みこなすのに大変苦労した。かといって、読み飛ばしてしまえばあまりに意味がないし。
しかし、苦労はするが、それに値する面白さだった。
主人公が、大変人間臭く、むしろダークヒーロー寄りのところも興味深い。
綺麗事の一切ない、恐怖と飢えと寒さに支配された戦場で、いかに負けないかが重要なのである。
Posted by ブクログ
綿密な設定、魅力ある登場人物、静かに激しく動いていく展開にぐいぐいと惹かれました。
書き下ろしの短編も、本編とのギャップに小さく笑いつつ、しめるところはきっちりとしめられていて、最後まで楽しく読めました。
Posted by ブクログ
設定の綿密さがすごい。
異世界の戦争もので、これだけ兵器、戦術、戦略、国家について掘り下げられると、
素直にすごいとしか言いようがなくなります。
Posted by ブクログ
緻密に練られた設定が凄すぎる。物語が表層だけで、その後ろに積み上げられた歴史までが、綿密に考えられてます。西洋と東洋の独特な雰囲気を残した空想の世界は、まるで世界史を読んでいるかのようでした。
Posted by ブクログ
タイトルからして大東亜戦争前の日本を舞台にしたお話かと予想していたのだが、架空の世界での戦争もので、龍とかも出てきて噴飯ものだと思ったが、銀河英雄伝説っぽいストーリーラインで、読んでいて面白い。次の巻も読むかも。
架空戦記の傑作
架空戦記の傑作。日露戦争をモチーフとした架空世界で、男の矜持をかけた戦いが始まる。友軍の撤退時間を稼ぐため、平民の中尉が率いる大隊の奮闘を描く。まずは読め。佐藤節が吹き荒れる。