あらすじ
現代米国ミステリの最高峰、J・ディーヴァーの代表作「リンカーン・ライム」シリーズ第3弾! 脊椎手術のためノースカロライナ州を訪れていたライムとアメリアは、地元警察から捜査協力を要請される。男1人を殺害し、2人の女性を誘拐して逃走した16歳の少年。発見された証拠物件から、彼の手掛かりを見つけるのだ。土地勘もなく人材も分析機材も不十分な環境に苦労しながら、なんとか少年を発見するが……。2001年「週刊文春ミステリーベスト10」第3位。
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Posted by ブクログ
元ニューヨーク市警の天才科学捜査官が、警察に協力して連続殺人鬼を追う『リンカーン・ライム』シリーズ第3作。
今作は前2作と毛色が違い、中々事件の全貌が顔を出さず、はらはらさせられた。陰鬱な雰囲気が続くだけに、終盤の傲然たるリンカーン・ライムの姿が颯爽としていて小気味良い。
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズの第3作。舞台がライムが勝手知ったるニューヨークからノースカロライナ州の田舎に移っており、捜査の基礎情報を持ちえない所がキーになっている。
上巻の看護婦を誘拐する件が長くてまどろっこしく感じたが(省略してもいいと思った位)、最後の最後でちゃんと意味を持つことがわかった。
出てくる警官の誰が本当に悪いのか、注意して読まないと作者の罠にひっかかる。
Posted by ブクログ
〈リンカーン・ライム〉シリーズ第3弾
空っぽの椅子に座っているのはだれ?
町の問題児”昆虫少年”が引き起こした誘拐事件の捜査に協力するライムとサックスだが……。
シリーズ第3弾。
脊椎の手術のためにノースカロライナ州を訪れたリンカーン・ライム、アメリア・サックス、トムは、
地元警察から誘拐事件の捜査協力を依頼される。
男一人を殺害したとされ、女性二人を誘拐し逃走した町の問題児の行方を明らかにするというものだ。
当初乗り気ではなかったライムだったが、自身を案じるサックスにうまく説き伏せられ事件と関わることに。
今作には重要な2つのポイントが抜けています。
まず要の科学捜査が十分にできないという点。
田舎町では都会で期待する科学捜査ができない。機器は不足している。
そして、仲間がいないという点。
リンカーン・ライムはチームで捜査にあたるが、今作では頼りになる気心の知れた刑事ロン・セリットー、
FBI捜査官フレッド・デルレイ、
科学分析のエキスパート、メル・クーパーの面々がおらず、
サックスとトムにしか頼れない。
地元警察にも何やらわだかまりがありそうだ。
上巻の結末は予想だにしないものだ。
何と、とらえた被疑者をサックスが手助けて逃亡してしまう。
証拠を重視するか、心証を信じるのか――。後半戦へ!
ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆☆
Posted by ブクログ
シリーズ第2作「コフィン・ダンサー」からの続け読みでしたが、ワクチン接種の副反応もあり、土日の2日間をかけて上巻を読み終えました。
熱と頭痛があった為、今までの2作と比べて序盤からジェットコースター感を味わえず、読み終える直前までは☆3つかなぁって思いながら読み進めていました。
が、ラストで来ましたねぇ〜。
まさかサックスが...
ここからの展開が一気に楽しみになりました。
ってことで☆4つに昇格です(笑)
下巻、どんな展開が待ち受けているのやら。
楽しみです。
説明
内容紹介
連続女子学生誘拐犯は精神を病んだ16歳の“昆虫少年”なのか? 少年の無実を証明するため彼と逃走したサックスを追跡するライム
内容(「BOOK」データベースより)
脊椎手術のためにノースカロライナ州を訪れていたライムとサックスは、地元の警察から捜査協力を要請される。男一人を殺害し二人の女性を誘拐して逃走した少年の行方を探すために、発見された証拠物件から手掛かりを見つけるのだ。土地勘もなく分析機材も人材も不十分な環境に苦労しながらも、なんとか少年を発見するが…。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ディーヴァー,ジェフリー
1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる
池田/真紀子
1966年東京生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズ第三作。
舞台はNYを離れ、ノースカロライナ州へ。
いわゆる南部。
ライムが脊椎手術を受けるために訪れていたので、
その手術の行方、受けるのか受けないのか、
成功するのかしないのかも山場だが、
陸にあがった魚なライムとサックスが追う犯罪の方も、
山あり谷ありで面白かった。
問題を起こしている少年が殺人事件を起こし、女性を誘拐した。
その少年を追うことになるのだが、
追跡、逮捕、また追跡、サックスが自分に熱をあげる保安官補を銃殺、逮捕と思いもよらぬ展開。
最終的に企業犯罪と公害に行き着くとは思わなかった。
(下巻へ続く)
Posted by ブクログ
少年が、男性一人を殺害し、女性二人を誘拐して―。
少年側と警察(ライム)側の双方からじわじわと近づいていくのが面白い。
本作は翻訳だけど読みやすく、ページがどんどん進む。
上巻の最後でえっ?という事態になったので、下巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズ。慣れない土地での捜査。
前半は少年の追跡。後半はライム対サックスへとシフトする。慣れない土地だからか科学捜査よりも銃撃戦のほうが印象に残る。読後感は良かったが、サックスの裁判は少しご都合主義だし、企業の不正や不良警官などあとから詰め込みすぎだと思った