【感想・ネタバレ】もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズのレビュー

あらすじ

これぞ怖い方のキング。長編サイズの2編

これは中編ではない、新作長編だ。
表題作、堂々の原稿用紙550枚。
“怖い方のキング”面目躍如。
モダン・ホラーの精髄たる長編+中編を収録。

中学校で起きた爆弾テロ事件。心を痛めながら、そのニュースを見ていたホリー・ギブニーはふとした違和感に気づいた。あのレポーターはこの惨事が起きることを事前に知っていたのではないか? かつて邪悪なものと戦った経験を持つホリーは調査を開始し、おそるべきものの存在を知ることになる。(もし血が流れれば)

念願の長編の構想が舞い降りてきた! 一気に執筆をするために山中の山荘にカンヅメになることを決めた大学教師だったが、嵐で山荘は孤立、ひどい風邪をひきこみ、朦朧とした意識のなかで奇怪なできごとを体験する……(ラット)。

恐怖製造人が、また新たな邪悪を生み出した。怪異と恐怖満載の1冊!

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Posted by ブクログ

原本では「チャックの数奇な人生」も合わせて一冊だったとのこと、日本版だと2冊に分冊ですが、「イフ・イット・ブリーズ」だけでもかなりの厚みです。

「イフ・イット・ブリーズ」はホリー・ギブニーが主人公。読んでなくても大丈夫とのことですが、ホリーはミスターメルセデスから始まるホッジス3部作、アウトサイダーの登場人物なので、出来れば読んでるとすっと入りやすいかも。特にアウトサイダー。
事件現場に現る謎のリポーターに立ち向かうホリー。ストーリーもよきながら、ホッジス亡き後の彼女が悲しみや淋しさも抱えながらも支える人がいて、きちんと自分の足で立っているところを見れたのは喜び。どんな自分でも大丈夫だよ、ホリー。

「ラット」は不気味さが漂う一編。短いですが私は好きでした。主人公の作家が山小屋で一人ということもあり、ミザリー系列の怖さ、という帯でしたがそこは全然別物です。

いずれにせよキングの本を今でも読める喜びよ!本作も楽しみました。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

恐怖との距離が近い… 背中にゾワゾワ感が押し寄せてくるスティーヴン・キングのモダンホラー最新作

●もし血が流れれば
■あらすじ
学校で爆弾事件が発生、被害者がでた痛ましい事件をレポーターが報道している。そのニュースを見ていた探偵ホリー・ギブニーはある疑念をもつ。このレポーターが犯人ではないか? ホリーは調査を進めるも、監視カメラに写っていた怪しい人物とレポーターは全く容姿が違っていた…

■きっと読みたくなるレビュー
本作のイチオシは、なんと言っても主人公のホリーですよね。不器用ながらも一生懸命に前を向いて頑張っている姿が、とにかく健気でキュートなんです!

親との関係があまり良くないせいで、他者とのコミュニケーションに強い苦手意識を抱えているのですが、そんな彼女の心の葛藤を知るからこそ、読者としてはなおさら頑張れって応援したくなっちゃいます。

物語の軸となるのは、彼女が正体不明の邪悪な異形」とどう向き合っていくかを描いた冒険譚。ただ、事件が次から次へと目まぐるしく展開していくタイプではありません。ホリーが様々な人と出会い、関わり合いながら、どこかまったりと進行していく独特の空気感がなんとも心地いいんですよね~

ジャンルとしては紛れもなくミステリー&ホラーなので、要所要所でハラハラさせられる緊迫感もしっかり味わえます。それなのに、読み終わったあとには不思議と心がじんわりと解きほぐされる。どこか温かくて優しい気持ちに満たされる作品でした。

●ラット
■あらすじ
短編小説しか書けなかった大学教授ドリュー、一念発起して長編小説を書くことを決めた。彼は父が残した山荘に籠り、小説の執筆を始める。しかし外は嵐になり、さらには体調も崩してしまう。意識が薄れるなか、誰かが彼に話しかけ…

■きっと読みたくなるレビュー
スランプに陥った作家が山荘に籠って執筆を進めるものの、そこで奇妙な怪異に遭遇していくホラー。

ひたすら主人公の一人称視点で語り続けられるのですが、筆力に圧倒されてついつい読まされちゃうんですよね。ぐいぐいと読者を惹きつけるあたりは、さすがスティーヴン・キング、一級品を生み出す手腕が凄すぎ。

風邪をひいて意識が朦朧としていく、あの混沌とした心理描写の生々しさもリアルに伝わってきますよね。じわじわと怪奇現象めいた展開へとシフトしていくのですが、中盤からが一気に面白い。

書けない作家が主人公の物語となると、やっぱり破滅へのルートはこうなるかーと納得。そしてその代償と不気味な恐ろしさが、ダイレクトに内臓へ響いてくるのです。

短編だけど読み終えて少し引いた目で見つめ直してみると、なんだか極上の落語を一席聞いたかのような妙な満足感。奇妙な教訓めいたものまでじわりと感じ取れる、味わい深い一編でした。

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

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クリスマス間近、ある中学校に届けられた小包み。姉妹校からのクリスマスプレゼントかと思われたそれは爆弾だった。多数の子どもたちが死傷したという臨時ニュースを、私立探偵のホリー・ギブ二ーは事務所のテレビで目にする。どの局よりも早く爆発現場からレポートするTVキャスター。ホリーはこのTVキャスターに違和感をおぼえる…。

「あの怪物に、はたしてひとりで立ちむかえるだろうか-?」

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声を大にして言いたいのは前作の「アウトサイダー」を読んでからがいいよ! ほんのり(ほんのりかな?けっこうガッツリ?)前作のネタバレがあります。

そして小声でこっそり言っちゃおう。いや、全員気づいている。私が前作など読んではいないと。

そう!これは「アウトサイダー」の後日譚。しかも主人公のホリーは、「ビル・ホッジズ三部作」の名脇役らしい。キングのお気に入りで主人公まで登りつめたホリー。
もうもう!!前作と言わず、三部作から読んでやる!!

とはいえ、この本だけでも十分 楽しめます!!
「もし血が流れれば」とはアメリカのニュース業界での格言らしく、「流血を伴うような悲惨な事件や大惨事ほど、トップを飾れる」というマスコミの闇を言い表したものだそうです。(そういう大惨事はみんなが観たがるものよねという社会の闇?)


ホリーは、爆弾事件の現場からリポートしていたTVキャスターに違和感をもったことから、「このキャスターは事件が起こることを事前に知っていたのでは?」と キャスターを調べ始めます。

このキャスターが爆弾犯?いやいや、防犯カメラに映った爆弾犯とは似ても似つかない。 ならば共犯?

これだけでも面白そうなミステリー!
ですが、
このキャスターに もっと以前から目をつけていたという人物とホリーがコンタクトを取ったことから話は一気にホラーへと!

え?!そういうこと?!
ヤバすぎん?!
ホリー 絶体絶命??

ここからは映画のようなスリリングな展開で心臓バクバクしながらラストまで一気読み!


もしも「悪」という概念にかたちがあって目に見えるとしたら どんなかたちに見えると思いますか?

それは人間そっくりのかたちをして あなたのそばで息をひそめているかもしれませんね…
Ψ( `▽´ )Ψヒヒヒ


この本、
「もし血が流れれば」と「ラット」の中編集でした。

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「ラット」は、長編小説の書けない小説家が主人公のお話。 何度か長編小説にチャレンジするも全く書けず、それどころか精神を病んでしまう主人公。そんな彼に ある日 突然 長編のアイディアが降って湧いてくる。亡き父の残した山荘でカンヅメになり小説を書き上げようとするも、風邪により体調は悪化し、さらに大型台風直撃も…。 朦朧とする意識の中、嵐の夜 死にそうな鼠を助けたことから 奇妙な体験をする…。

小説家って 文字を1文字 綴る毎に命を1秒削られてるんじゃないか? :( ;´⌓`;):
どこまでが現実?それとも全て夢?
これは怪異か、それとも小説家の狂気か-。

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しんさん。今年中にホリーの名前がタイトルになった新作が日本で発売されるらしいよー。それまでにこのシリーズ追いつけるかなー早よ読もっと٩( 'ω' )و

#ホリー・ギブ二ー
#STR病本

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

表題作は、ファインダーズものとは思わずに読み始めたけど面白かった。ホリーどんな人だったっけ?とうろ覚えすぎたけど。良くも悪くも初期の短編とかの人間外の不気味さ全面と、映画的ハッピーエンドでサクッと楽しめた。ラットは作家の苦悩と欲望が垣間見えるのも良き。大体教師とか講師しつつ、作家してるよね。こういうところやエージェントがいるのが日本作家と違うところでそういった点が知れるのも楽しい。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今度はホリーがメイン!
楽しみにしていて読み進めたが…
最初の大事件はソレはそうとしておいて、いつになったら面白くなるかなぁとユルユル。
キターっ思ったらそっち…?ゼリーは凄い。
同時期のキング。新しい本の出版、あと2冊の方が楽しめました。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前に読んだ「チャックの数奇な人生」が久しぶりのキング作品だったため、ホリーやアウトサイダーの予備知識なしで読み進めたが、それでも十分に楽しめた。表題作はテロ事件をきっかけに始まり、ミステリーやサスペンスとして読んでいたら、思いがけずホラーへと展開。やはりキング作品は面白い。「ラット」は「シャイニング」や「ミザリー」を思わせる雰囲気があり、こちらも面白かった。どちらの作品も読み応えがあった。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もし血が流れればは、ミスター・メルセデスと登場人物達が一緒のようで、シリーズを先に読んでおけばもっとよかったなぁと思った。
単体の作品としても十分に面白いと思うけど、多分もっと物語に奥行きが出るんだろうと想像。
それにしても、ミスター・メルセデス(これだけ既読)が推理ものだったのでスーパーナチュラルな話になってくるとは思ってなかった。
最終的にはあいつはやっつけられてよかった。あんなのが野放しになってると思うと怖くて眠れないからね。
ラットは、出だしのところでは、もし血が流れればに比べるとあまり面白そうに思えなかった。だけど、ラットとの取り引きあたりからぐんぐん物語が加速していって面白くなった。

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2026年06月22日

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