あらすじ
ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く……。
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Posted by ブクログ
ダン・ブラウン先生のレオナルドダヴィンチの作品と”聖杯”を巡り、謎を追う物語。上巻ながらも物語の導入とこれからのわくわくさせてくれる展開で中巻以降がとても楽しみになりました。序盤から美術や歴史の知識が多く出てきて、とても勉強になり、しかもすべて作者の取材に基づいた情報で構成されていてリアル感もあって面白かったです。中巻以降も読んでいきたいです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
ロバート・ラングトン:諏訪部順一
ソフィー・ヌヴー:佐倉綾音
ジャック・ソニエール:大塚芳忠
マヌエル・アリンガローサ:大塚明夫
シラス:津田健次郎
ベズ・ファーシュ:堀内賢雄
ジェローム・コレ:飛田展男
シスター・サンドリーヌ:井上喜久子
Posted by ブクログ
15年ぶりに再読。細かい内容は忘れていたけど、おおまかな内容は覚えていた。
映画を見てから原作を読んだ方が内容がよく理解できる。
上巻は、ラングドン教授がルーブル美術館から脱出するまでの物語。
前に読んだ時より読みやすかったように思う。
Posted by ブクログ
(上・中・下共通の感想)
世界的ベストセラーになってから約20年が経過してようやく手にした本作。読み終えてみて、ベストセラーとなったのはなるほどと今更ながら納得した。
キリスト教において権威付けされたイエスの「虚像」に対して実像はどうであったのかという問いを投げかけることが、本作の重要なテーマとなっている。作中に多く現れるシンボルや聖書からの引用などは、キリスト教世界の読者の方が馴染みが深く理解し易いだろうと思われる反面、キリスト教に対し宗教的な思い入れのない日本人の多くにとっては、イエスの虚像の否定ともとれる本作の問いはむしろ客観的に受け入れ易いかもしれない。
下巻のかなり早い段階で事件の黒幕の正体は分かってしまったが、聖杯の正体に関するラストの展開は予想外で、思いもよらず心温まる結末に感動させられた。
ソニエールは1つの暗号に複数の意味を持たせる名人だったとのこと。物語の前半に出てくる暗号は比較的単純で物足りなかったが、結末につながる最後の謎の四行詩の意味は、作中で示唆されているもの以外にも想像を広げる余地があり面白い。含みを持たせたまま最後まで書かないところが、読後の余韻を引き立ててくれているとも思う。
Posted by ブクログ
約20年前に日本語訳され、日本で映画も上映された作品。
宗教象徴学を専門とするハーバード大の教授ラングドンが殺人事件に巻き込まれるというのが、粗々の粗筋。
・・・
上巻ではラングドン教授が無実の罪を着せらせ、ルーブル美術館で危うくとっ捕まるところが中心です。
しかし、一体黒幕は誰?ラングドンを助ける若い女性はナニモノ?そしてモナリザが象徴するものとは?そしてダ・ヴィンチがミラノに残した「最後の晩餐」に潜り込ませた象徴とは?
・・・
出来れば皆様、新約聖書を通読しておくとこの本は1.5倍は面白くなると思います。とりわけ以降出てくる異教との習合の末に作られたキリスト教というのが決して極端な考えではないのが理解できると思います。
因みに私は小説の方が圧倒的に好み。映画は何だかキリスト教の蘊蓄がペラッペラにやり過ごされている感じです。