あらすじ
武蔵野社長小山昇が創業以来30年間やり続けている武蔵野の文化!朝30分のペチャクチャ掃除。落ちこぼれ集団の同社が日本IBMと日本経営品質賞を受賞した秘密はココにあった。儲かる会社になった27社の事例が満載!
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Posted by ブクログ
朝30分の掃除により、業績を改善させた武蔵野の社長が書いた本。
同社は、この清掃のことを「環境整備」と読んでいるが、その言葉は決して大げさではないと分かる。
この朝の掃除こそが社員教育であり、社長の本気度を伝えるコンテンツであるとしているのだ。
社長は、経営実践塾というのを開いており、全国から武蔵野の手法を学ぶべく、多くの経営幹部が訪れるという。また、社内見学会の申し込みが絶えないとか。
新聞紙1枚のゾーンを徹底的に掃除するや、必ず全員参加、社長も必ずやる、就業時間中にやらなければ本気度は伝わらないなど実践しているからこそ、書かれている内容に迫力がある。
評価制度をキチンとしようと思ったら、こういった掃除から始めないと意味がないようだ。
同社は、マネ・パクリを励行。全社員に、その精神を伝え、次々と他社から新しいネタを仕入れてきて、成長へのエンジンにしているという。
社長の精神や異端児のほどが伝わる一冊である。
Posted by ブクログ
整理は捨てる戦略、整頓は業務効率を高める戦術。誰でもやればできることを仕組み化して続けるだけで業績がアップするのだそうです。
トイレ、台所、風呂、洗濯機、洗面所をとことん綺麗にすることから始めてみようと思います。
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環境整備はただの掃除ではなく、
「仕事をしやすい環境を整えて備える」
ことだということ。
そのためには、電気のスイッチにも色を付けて
どこがどこかを伝える図があるなどの工夫が必要と実践例を交えて書かれてあった。
そして、「捨てるから感動する、捨てるから新しいものが手に入る」
なるほど~。
チャンスの神様は前髪しかないとよく言われるけど、
そのチャンスを逃さないように、
環境整備、家でも、職場でもがんばろう!
いらないものは多いはず。
まず家は「トイレ、台所、風呂場」
職場は「トイレ、床、引出」だな!
Posted by ブクログ
小山昇氏の『「儲かる仕組み」をつくりなさい』に興味を持っていたところ、書店の古書コーナーで『「儲かる仕組み」をつくりなさい』と本書『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』を見かけまとめて買った本である。
『「儲かる仕組み」をつくりなさい』を読んだので、次に本書を読んでみることにした。
本書は従来は単なる掃除や清掃と受け取られていた整理・整頓を仕事の準備作業であると捉え直し、それを「環境整備」なる用語で表現し企業の経営の一環として推奨している。
単なる掃除が環境整備となったとき、社員や従業員の仕事の能率や効率が向上するだけでなく、意識までも変革するのだということを自社をはじめ環境整備を取り入れた他社の事例をその証拠として紹介している。
事業を行っている者にとって掃除を環境整備にまで引き上げて実行していくことの重要性が理解できる内容になっている。
掃除でなぜ業績まで向上するのか、 私も非常に納得できたし参考になるところ大であった。
あとは私が実践することだけの問題が残されている。
Posted by ブクログ
㈱武蔵野では、商品に他社と差がないため、人が売上を決める。
そのため、人材育成の一つとして掃除を徹底することに決めた。
なぜ、「朝30分の掃除」なのか
1.毎日掃除に精を出すからこそ心も安定し、組織としての一体感を維持できる。
会社の赤字は外的要因より内的要因が大きい。
社内のコミュニケーションが最も重要!
2.人を鍛えて組織を掌握するには、掃除が一番
3.社内が汚い会社は、組織もバラバラ。
4.全社員が素直な心で統一されていることが、会社にとって最良。
5。物を綺麗に揃えることは、美的感覚が養われ、自ら気づけるようになります。気づきは、お客様の喜びや怒りなどの「心」への気配りへとつながります。
⇒「形から入って心に至る。」「ものの乱れは心の乱れ。」
整理・・・捨てること。やらないことを決める。⇒戦略、意思決定
整頓・・・戦略で決定されたことをいかに実現していくか。⇒戦術
「できる人」とは捨てることが上手な人です。逆に「ダメな人」ほどたくさん抱え込んでいます。必要かどうかの評価する力がないから持ち続けるのです。
何かを捨てないと、新たなものを取ることはできません。
世間の変化に対応するために変化し続けるためには、捨てることを判断することが必要です。
Posted by ブクログ
小山昇さんの著書は毎回新たな気づきを与えてくれるのでたくさん読んできましたが、今回読んだ一冊はわりと最近のもの。「ホッピー」の立て直しの本を読んだ後だっただけに、掃除の重要性が非常に腹に落ちました。
掃除ではなくて、環境整備、とは言い得て妙です。
やっぱり机が汚い人とかは仕事の効率が良くなかったりするし、きちんと整理整頓ができている会社はそれだけで輝いて見えますからね。
私自身は、仕事がスタックすると机が収拾つかない状態になるので、忙しい時ほど自分を整理させるために机の上の書類を整理し、いらないものはどんどん捨てます。
たまには袖机の引き出しを片付けたり…それだけでなんか心休まるというか、そういう面があるので、この本には非常に共感できました。
マインドセットを変えるためのツールとして「掃除」「整理」は非常にハードルが低く、目に見えた効果が出しやすいのでしょうね。
Posted by ブクログ
掃除の効用によってプラスの循環が産まれる。
企業のリソースにおいて最も重要なのは人材。製品で差別化が困難な現状、その重要性は増している。
人材によって企業ブランドは確率されていき、製品価値や品質の向上が可能となる。
ただマニュアル通りこなす社員ではなく、一人一人が自発的に取り組む姿勢が必要であり、
そのスイッチをいれる取組として「掃除」が有効と紹介されている。
以下、掃除の効用を簡単に抜粋。
・感性が養われる
環境整備によって様々な気づきが生まれる。
・コミュニケーションが生まれる
体を動かしながらだとコミュニケーションが進む。普段話さない人との会話も生まれる。
・不要なものが明らかになる。
新しいスペースや余裕がうまれる。
掃除は好きな方、整理されていた方が気持ち良く仕事が出来るということで、その効用が現実のエピソードをまじえて語られている本書は、日々掃除を行うことへの1つの理由付けになったかなと思う。
Posted by ブクログ
● 「徹底する」とは、第三者から見て異常だと思われるほどやることです。
● 「やらざるを得ない」ようにすることこそ、仕組みです。
● 学ばない社長はダメ社長ですが、一人だけで勉強している社長はもっとダメ社長です。
● 掃除をするから、増収・増益になるのではありません。仕事がしやすい環境を整えて備えるから、利益が出るのです。
● 愛はお金です。しかしお金は愛ではありません。
● 社員はもとよりパート・アルバイトも含めて、社員の心の健康を維持するための費用は使っていいのです。それは悪ではなく「善の費用」です。善の費用を惜しむと、遠からず組織が病んでいきます。
● 「好かれる・好かれない」は、最初の6秒で勝負が決まる。それは挨拶です。挨拶は相手に誠意を示す最も簡単で効果のある仕組みなのです。
● 「整えておく」とは、整理と整頓です。整理とは「捨てる」ことです。必要なものと不要なものとを峻別し、必要最小限度まで徹底して捨てる。
● 「仕方なく」というと、否定的な響きがあります。しかし、そう考えるのは間違いです。やらざるを得ない仕組みがあり、仕方なくやることが素晴らしいのです。
● そもそも独自性とはどういうことでしょうか?それは他社より早く、優れたものをマネすることです。どうせ経営手法なんて研究し尽くされています。本当に独自性のあるものなんてほとんど残っていません。
● 会社は働きに来るところではありません。成果を出すところです。