【感想・ネタバレ】天領の鷹 下のレビュー

あらすじ

飛騨屋は天領の鷹じゃ。
鷹はここと見定めたときは迷わず飛ぶ――。
偉大な先人の跡継ぎたちは、己に与えられた役目に辿り着く。

遥か遠く離れた故郷と家族を思いながら、
ひたむきに北の山に生きた人々を描く傑作長編。


豊かな森に。穏やかな海に。
父たちの思いは息づいている。

飛騨から蝦夷を目指した初代・久兵衛。見事な湊を整えた二代目・久蔵。だが、久蔵の急逝により跡を継いだ三代目・亀之助は、わずか六歳だった。本店がある飛騨で長じた亀之助は、一日も早く蝦夷へ行きたくてたまらない。気が急く一方、かつて足を傷めたせいで、杣たちと山を歩くことはできない身だった。「飛騨屋」を見守る法師・東嶺に背を押され蝦夷行きを決意すると、なすべき務めを探し始める――。
蝦夷一の材木商「飛騨屋」の長き旅路を活写する歴史絵巻、堂々完結!

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Posted by ブクログ

飛騨から蝦夷へ渡った材木商飛騨屋の四代百余年を描いた大河小説。上下巻合わせて600ページ超ですが各代で違う問題にぶつかり悪戦苦闘するので物語が単調になったり弛んだりすることがなく、史実と創作のその織り合わせの丹念さはまさに労作と呼ぶに相応しいものでした。目先の利益だけを追うことはせず必要な分の木を伐り、同時に山が未来へ続くよう自分たちで苗も植える。そんな杣たちの生き方を写したかのような飛騨屋主人たちの人との関わり方は読んでいてとても気持ちがよく、また胸に迫る場面も何度もありました。掛け値なしに読んで良かった素晴らしい小説でした。

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2026年05月02日

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