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Posted by ブクログ
大槻ケンヂさんはオールナイトニッポンのファンで、音楽もすごく好きだったので、そのせいかあまり小説には興味がなかった。しかしこの小説はとても評判であったためいつか読みたいと思っていた。そうしてようやく20年越しくらいで読んでみたところ、とっても楽しかった。
特に名画座めぐりをしているところ、そのまんま僕が大学生の時にやっていたことで、映画館の名前も作品もそのままで、たまらない気分になった。
オタクを下に見ているところを記しているところもいい。確かに時代の空気はそうだった。実際、オタクも今ほどかっこよくなかった。今のオタクがかっこいいわけではないかもしれないのだが、今は当時90年代より全体の基準が下がっている感じがして、こんな印象なのかもしれない。当時はかっこよくなければならない、オシャレでなくてはならないというような圧があったような気がする。
仲のいい友達が二人いるのだけど、どっちがどっちか読んでいてあまりよく分からなかった。最後の方で背景が語られてようやく見えた気がした。あんな友達がいてたまり場があったらさぞ楽しいだろうと思った。うらやましい。
ノイズバンドをやるという続編も楽しみだ。