【感想・ネタバレ】虚貌(上)のレビュー

あらすじ

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが……。癌に侵されゆく老刑事が、この事件を最後と決意して命懸けの捜査に乗り出す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は5.

内容(BOOKデーターベース)
二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化。

3人の犯人を追う話なのか?てっきり残された長男が復讐?いやいやまだ上巻なので今後の展開を楽しみに下巻へ続く

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2019年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

21年前の殺人事件の主犯とされた男の出所を機に、その事件の仲間が殺されていく。癌に侵され余命幾ばくもない刑事が事件を追う。相棒の刑事も何やら秘密がありそう。
丁寧に登場人物を描きながらもスピーディな展開。下巻が楽しみだが、睡眠不足になりそう

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2019年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯した罪が消えることはない。1つの殺人によって周りの人生が大きく変わり、復讐に囚われた人生を送る者がいることは悲しいと思った。
復讐に囚われながら心の底は心優しい犯人がどうか報われてほしいと思った。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻読んでの感想
登場人物たちが複雑に交錯している中、新たな事件も起こり物語は進んでいく。
病に侵され先の見えてしまった老刑事が、執念で事件に迫る。
「貌」を題材にしたところが面白いなぁと。
とくに上巻がテンポもよくてグッと引き込まれた。
それぞれの人物像も丁寧に描かれていて、具体的なキャラクターが伝わってくる。
差し込まれているエピソードなどもいい。
犯人は途中でわかってしまうし不自然なところも多少あるけれど、物語としての面白さには影響していないように感じた。
人と人、人と自分、自分と自分。
ミステリーとしての面白さよりも、心の裏側に潜む闇のようなものを描いた人間ドラマとして読んでしまった。
普段はほとんど何も意図せずにしていること。
泣いたり笑ったり・・・表情を交えながら感情表現をする。
そして、笑いかけられたらたいていの人は悪い気はしない。
人間のパーツのひとつである「顔」。でも、日常生活を送っていく中での悩みを多く抱えている人たちが多いパーツでもある。
「顔」とはいったい何なのだろう?
死ぬまで切り離すことの出来ない自分の「顔」。
自分ですら知らない、気づきたくない「顔」もどこかにあるのかもしれない。
結末がどうにもすっきりとしない。
どうしてだろう・・・雫井さんの物語は、読んでいるときはとても面白いのに中途半端なもやっと感がいつも残ってしまう。

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2017年03月01日

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