あらすじ
消えた信長の遺骸、秀吉の中国大返し、桶狭間山の秘策……すべての謎が解ける! 斬新な信長像が話題を呼んだ傑作長篇。
なぜ信長の遺骸はいつまでたっても見つからないのか。光秀はなぜ戦勝祈願の連歌を詠んだのか。秀吉の「中国大返し」はなぜ可能だったのか。丹波を訪れた太田牛一は、謎の美女・多志に導かれ阿弥陀寺、本能寺、丹波を結ぶ“闇物語”のとば口へと足を踏み入れる。驚天動地の歴史ミステリー、いよいよクライマックスへ!
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Posted by ブクログ
信長の新たな一面を知る。
遺体が発見されなかった点に関して著者の推測を牛一に語らせることによって真実味が増す。
安土城を造ったのも、天主閣を天守としたのも星を観てきちんとした暦を作りたいとの発想で言葉足らずで気が短いことから恐れられていたけど、物怖じしない清玉に心許していたのも義弟というだけではないのかもしれない。
また違う著者での信長を読んで信長像を知っていきたい。
Posted by ブクログ
戦国時代最大の謎に挑む過程で語られる史実(桶狭間の戦い、中国大返し等)に対する著者の視点は作中では非常に説得力があり、新たな見識で本作を楽しめる事が出来た。
肝心かなめの信長の遺骸の謎。
本能寺から続く地下道。
「信長公記」を中心とした史実と著者の推理に秀吉の謎。
本作では一定の答えを見出した。
機会があれば著者の《本能寺三部作》の残る2作である「秀吉の棺」「明智左馬助の恋」も読んでみよう。
おそらく、三部作を読み終えた時には今と違った景色が見える。
説明
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ信長の遺骸はいつまでたっても見つからないのか。光秀はなぜ戦勝祈願の連歌を詠んだのか。秀吉の「中国大返し」はなぜ可能だったのか。丹波を訪れた太田牛一は、謎の美女、多志に導かれ阿弥陀寺、本能寺、丹波を結ぶ“闇物語”のとば口へと足を踏み入れる。驚天動地の歴史ミステリーいよいよクライマックスへ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
加藤/廣
1930年東京生まれ。都立新宿高校から東京大学法学部に学び、54年に中小企業金融公庫に入庫し、京都支店長、本店調査部長などを歴任。山一證券に転じ、同経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師などを経て、中小企業やベンチャー企業のコンサルタントを務めるかたわら、ビジネス書の執筆や講演活動を行う。2005年に構想15年の書き下ろし長篇『信長の棺』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)