【感想・ネタバレ】カブキブ! 3のレビュー

歌舞伎が大好きな主人公が、入学した高校で歌舞伎の部活動を始めようと奮闘するところから物語は始まります。もちろんその過程は山あり谷あり。部ってどうやって作るの? 部員は? 顧問の先生は? 誰が教えてくれるの?っていうかそもそも歌舞伎って、高校生になってから誰でも突然始められるようなものだっけ?でも、まったくあきらめない主人公は元気な子犬のようでとにかくカワイイ!そして、主人公を取り巻く人々も、のっぽで無口なデジタルオタクの親友、音痴のビジュアル系バンドボーカル、学内にファンクラブまである演劇部のプリンス(?)、格闘家にしか見えない元日本舞踊の名取、そしてホンモノの梨園の御曹司…と、ひとくせもふたくせもある個性的な面々ばかり。歌舞伎の知識があればより楽しめますが、古典芸能としての歌舞伎を全然知らなくても、ストーリーの中で自然に解説してもらえて、どんどん歌舞伎の世界に引き込まれていきます。高校生の部活とその周辺を描きながら、ときどきホロっともさせてくれる、そんな青春小説です。2017年4月にはアニメ化も。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

すったもんだありつつも、文化祭での公演「三人吉三」は大盛況!
歌舞伎に馴染みのない人々にも楽しんでもらえたと手応えを感じたクロ。
3巻では文化祭の成功、阿久津と白銀屋との関係、蛯原の苦悩、クロの家族について、そして次なる舞台、新入生歓迎会へ向けて…と盛りだくさんな内容が描かれています。

誇りをもって黒衣の仕事をやっているクロ、かっこいいなぁ!改めて、一番大人なのはクロだなぁとか思ったり…

蛯原を知らないうちにがんじがらめにしているもの。
そんなことはおかまいなしに、持ち前の巻き込み力でクロは蛯原を「白浪五人男」の代役に引っ張り込みます!
蛯原がなんだかんだで真摯に、そして実は楽しそうに参加しちゃってるのではないかと…(笑)
クロと蛯原との会話のシーンもほほえましい一場面です。
蛯原のプロとしてのカブキブへの反感は理解できるけど、クロや阿久津たちと歌舞伎をやることで気付けることもあるのではないかなぁと思います。カブキブと蛯原、これからどう絡んでいくのだろう…

ともあれ、「白浪五人男」!戦隊モノのようでかっこいい演目だ…!(泥棒だけど…)
4巻は新入生、新しい風が入ってくるようで、楽しみなような不安なような…早く続きが読みたいです!

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2015年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あー面白かった!!
漸く手に入れれて、読めて満足♪

初めてそれなりに切りのいいとこで終わったね
また新入生歓迎会の前で終わったら焦らしプレイもいいとこだ!って思ったけど、無事そこまで入れてくれて嬉しかったなー
現代語訳の表現方法が面白かったし
想像でも十分楽しいけど、ぜひ映像で観てみたい
てか歌舞伎が観たい!!

あと、今回いろいろとまさかな展開と過去が多かったなぁ
クロと新の過去にはビックリしたし
芳とトンボ・・・?って感じだし
まさかの蛯原の参加にちょっとテンション上がったし
これが切欠で蛯原も何か掴めて変われるといいねぇ
あと名前の由来が意味深すぎて気になる

そしてラスト!
結構早い段階で外人だなって分かったけど、この新入生がこれからどんな感じになっていくのか
他にどんな新入生が入ってくれて、歌舞伎同好会がどう変わっていく、っていうかグレードアップしてくのか、すごく楽しみ!!
次はいつ出るのかなぁ


それにしても表紙の左側はやっぱり新なの・・・?
何か前の表紙と顔の感じ違って誰か分からなかったんだけど
あと何回読んでもトンボがHQの月島のイメージ・・・

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2014年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017/10/28
御曹司も救って。
芸のためにも楽しんで欲しい。
いくつか歌舞伎役者の出てくる小説を読んだけど、みんなこぞって歌舞伎にとりつかれてる。
歌舞伎って不思議。
歌舞伎また見たいな。
そしてやっぱり私はトンボが好き。

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2017年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

‹内容紹介より›
文化祭での講演を大盛況のうちに終えた、カブキ同好会の面々。裏方を務める部長の来栖黒悟(クロ)は、歌舞伎に馴染みのない人々にも楽しんでもらえたと手ごたえを感じる。それには歌舞伎の英才教育を受けながらも、その道を断たれた同級生・阿久津の力も大きかった。しかし、人間国宝の歌舞伎役者・三代目白銀屋が、阿久津の才能に気づき、彼に会いたいと言い出して…。白銀屋の美形御曹司・蛯原仁の苦悩も描かれる、待望の第三弾‼

ーーー
文化祭のシーンなど、歌舞伎の舞台が描かれる部分は読みごたえもあり、わくわくしながら読み進めることができました。
今作では、阿久津や蛯原、クロのそれぞれが抱える「過去」についても次第に明らかになりますが、すこし「説明」感が強く、今までの2作に比べると中だるみしている感じも否めません。
ただ、決して「つまらない」わけではなく、文化祭の後の「新入生歓迎会」にむけたバタバタは相変わらず楽しく読むことができました。
次回には新入生という新たなメンバーも加わりそうで、期待が高まります。

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2017年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらず面白い。今回は同じ高校の同級生だけど梨園の御曹司という次元の違う環境にいる蛯原の悩みに徐々にクローズアップ。素人のカブキ同好会と蛯原がぶつかることで、伝統芸能でありながら娯楽でもある歌舞伎のありよう、演じように対しての模索がより深くなっていく。しかしカラッと悩みのない答えをすでに持ってる阿久津カッコいいよ阿久津。次巻は新キャラ2名の登場で新展開となりそうだけど、さらりと暴露された黒悟の両親話、芳の女役やりたそうな感じなんかはどう話に関わってくるのか気になる。

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2014年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きなんだから、楽しくやろうよ、やりたいよ。

文化祭公演の成功を、時間つぶしに来たマーチングバンド部の保護者の視点で描くところからこの巻は始まる。文化祭の後から次の年の新入生歓迎会まで。阿久津はまったく、と笑いたくなるエピソードに、演劇部のスター芳先輩とトンボのふんわりエピソード、見え隠れするクロの家庭事情、そしてとうとう阿久津の背景が明らかに。同時に仁の苦悩もより深く描かれて、とにかく盛りだくさん。

祖父の白銀屋さんも言っているけど、仁の背負っているものはたくさんありすぎる。せめて阿久津のような軽やかさがあれば、と思うけど、彼にも荷物はあるのだ。クロにだって、トンボにだって、何かしらあるように。好きだから、という気持ちだけで、楽しくできるのはいつまでなんだろう。

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2017年12月31日

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