あらすじ
妻の裏切りに心を狂わせたシャハリヤール王は、一夜に一人の処女をはべらせたあげく殺していた。これに心を痛めたシャハラザードは、みずから王のそばに上る。聡明な彼女の語る話の面白さに王は毎夜、殺すのも忘れて聞き入り、千一夜目に達したときには、ついに王の心は温かく溶けていたのだった。東西のあらゆる物語の中で最も多くの驚きと不思議に満ちた大ロマン。定評あるマリュドリウス版からの個人全訳に詳細な訳註を付す。
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岩波の底本と同じマド版
三人の子持ちになっていた、のオチで終わる話。
弟にシェへ姉の妹をあてがうみたいですが、上手く行くんですかねえ。
さて、下の子供は双子です。計算は合うと思います。
妊婦から話を聞けば腹ぼてになっていることに気がつかないとか
あり得ないと思いますが、部下の女性が上手いこと対応したのかな。
若い女の子を殺しまくった実績のある方々ですからね。
食って、相手いろいろやって、追いかけっこして、お宝ざくざく、ギャグもあるぜよみたいな話です。
相手には人間以外の生き物、精霊の類、ジン(男性形)、ジンニア(女性形)、男性同士、女性同士もアリアリ。
歯の浮くお世辞を、舌から毛が生えるようなお世辞と言ったり、
相手を罵倒するのにらばのちんこ呼ばわりしたりと、
アラビアンな言い回しも楽しい。
お好みで。
Posted by ブクログ
アラビアンナイトこと一千一夜物語には、マルドリュス版とバートン版の二種類あるのは有名な話ですが(詳細はwiki先生あたりにでも) とりあえずは、入手しやすかったこちら、マルドリュス版の完訳から。登録は一巻だけですが、全巻まとめて購入しました。表紙の細密画もよい感じです。
原文に忠実な逐語訳が行われているので、表現が多少くどい、と感じるかもしれませんが、「お話としての面白さ」をとれば、俄然、こちらの版に軍配があがるでしょう。
(フランス語に直す時点で、翻案とも言えるくらいに書き込みがされているそうです。これについては東洋文庫版のほうでもまた改めて)
また、さすがフランス文学、表現や使われる語彙が絢爛豪華です。あと、艶っぽい場面の表現技法も多才です(笑)
「アリババと40人の盗賊」「シンドバッドの冒険」だけに留まることのない、 きちっとした形での「千一夜物語」を知るための入門書としても優れたものであると思います。
……それにしても「蜂蜜入りの乱れ髪菓子」ことクナファの描写を始めとして、出てくる食べ物がおいしそうで困るorz いや実際に食べたら日本人の口には合わないことは判っているんですけれどね! ターキッシュ・ディライトで思い知りましたよ!
Posted by ブクログ
先々週からこの本を読み始め・・・・すっごく苦戦してます。
王様に殺されてしまわないよう、一夜一夜中途半端な(いいところで)お話が終わってしまう。
やっと話が終わったと思ったら、「けれども、、、おお王様、この物語がどのようにおもしろいものでございましょうとも、これが~~~の物語と同じくらい不思議であるとか、また驚くべきものであるとは、けっしてお思いあそばしますな。」とすぐにつぎの話が始まってしまう。
せっかく分厚くて長~い一冊を読み終えたというのに、それも物語が中途半端で物切れになってしまうので、またすぐ続きがきになってしまってきりがない。
・・・・・・・・・・・きりが悪い!
しかも分厚い文庫で全10巻とあったので、「まあそれくらいなら~」なんて思っていたらとんでもない!
なぜか全10巻なのに、その10巻が、500夜もいかない途中で終わっている!
さすが千と一夜のお話!!
続きは!?
・・・・・・・続き、見つけました。
違う出版社だけど、、
それをあわせると全18巻くらい。
道のりは長い~~~~~~~>_<
ここまでくるともう、面白いとかではなく、「全部読みきってやる!」と意地になってきます(爆)
あ、本自体の感想としては、
私はアラジンのような夢のある話だと思ってたのですが、実際はかなりエグイ話。
男女の諍いを中心に、恨みや嫉みがあり、
また宗教や時代の違いからか、階級制度と命の扱い、男女差など、考え方が何もかも違う!
興味深いのと同時に、理解できない部分もちらほら・・・
全部読みきった方いますか??(笑)