あらすじ
全社員の心に火をつけ、最強組織をつくる! 日本企業の最大課題に、独自の人間観からずばり答える経営指南書。人を磨き、リーダーを育て、活力ある社風をつくり、社員のやる気を引き出すにはどうすればよいか。
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Posted by ブクログ
稲森さんの経営問答シリーズの一冊。名著。
<メモ>
・人間は感情の動物であるため、経営者は素晴らしい心理学者でなければならない。働く人の気持ちがどう揺れ動くか読めないと経営者に入らない。
・利は現場にある。現場で利益を出せるようにしていかなくてはならない。
・管理の穴をついて、実情を想像し、指摘する。追求する。トップ自身が現場をよくわかっていないとだめ。
・夢は成長の推進力。仕事の意義を説き続ける。
・人は報酬では動かない。心で動く。高い目標を掲げ、様々な困難を乗り越える中でこそ喜びややりがいを感じる。将来に向けて大きな夢を描き、仕事の意義を明確にし従業員の心に火をつける。これこそがリーダーに与えられた役割。
・小さな組織でもリーダーは自部門を守らなければならない。自ら事業計画をたて、その達成に向けて必死に努力するようになる。リーダーに権限を委譲して任せっぱなしにしないこと。厳しく指導しながらも深い愛情を持って部下に接し、リーダーとしての成長を見守る。活躍の場を与えることで経営者意識を持つ幹部を育てる。リーダーの人間的成長を促す。
・任せると言って任せっぱなしにするのは下の下。任せたといい経営責任を担ってもらい、その結果を厳しく追求することが必要。部門の経営責任を担ってもらう前提として、トップと同じ価値観、判断基準を共有していなければならない。
・企業のトップとナンバーツーの差は外見的にあまりないように見えるが、責任のはば、重さたるや雲泥の差がある。
・利益を出していくには売れる値段で売るのではなく、自分でこうあるべきと考えた値段で売らなければならないはず。値決めは経営であるということ。社長や第一線に立つものは自分の能力を100%企業に注入できて初めて社長でありトップ。
・会社をまとめていくためにはあなたが社員の人たちをモチベートしていくことが必要。この会社をどういう方向へ持っていきたいというビジョンを明確に作らなければならない。みんなに参画してもらうので爆、経営者自身が作るビジョン。具体的な計画については皆を巻き込む。
・リーダーの役割10か条
1事業の目的・意義を明確にし、部下に指し示すこと
社会的な意義が伴う目的の方が人は力を発揮する。
2具体的な目標を掲げ、部下を巻き込みながら計画を立てる。あらゆる機会で皆へ伝えていく
3強烈な願望を心に抱き続ける。強い願望を従業員と共有することで目標を達成できる
4誰にも負けない努力をする。人間はもし成功を願うならば、それ相応の自己犠牲をしなければならない。
5強い意志を持つ。強固な意志を持ったリーダーでないとその集団は不幸になってしまう。
6立派な人格を持つ。ベーシックな倫理観を堅持すること
7どんな困難に遭遇しようとも決して諦めない。
8部下に愛情を持って接する。優しさと厳しさで接する。
9部下をモチベートし続ける。
10常に創造的でなければならない。深く考え抜いた苦しみの中から創造は生まれ出るもの