あらすじ
持統(じとう)天皇が即位して、はや6年。次期天皇である皇太子(ひつぎのみこ)を決める時期が近づいてきた。律令制度、国史編纂。近代国家としての礎が固まりつつある中で、誰でも納得する者を選ばなければ、国の乱れに繋がりかねない。持統天皇は孫の珂瑠皇子(かるのみこ)を推したいが、候補者は多い。敢えて合議制という賭けに出た持統天皇だが、吉と出るか。政争だけではない。皇子(みこ)や皇女(ひめみこ)たちの恋は千々に乱れていた。珂瑠皇子の正妃でありながら不倫が露見した紀皇女(きのひめみこ)。相手の弓削皇子(ゆげのみこ)は保身のみを考えるが、紀皇女は愛に生きる決意をした。そんな彼女に柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)が接近する。国史の問題で持統天皇と対立している人麻呂の真意とは。そして、老いの病が持統天皇を蝕んでいくー。
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Posted by ブクログ
九巻
後継者問題で幕を開ける
カルに自覚を持つように促す持統天皇 氷高を心配する阿閉 氷高の結婚も検討するがカル皇子が皇太子になっていないため躊躇する
不比等の妹で妻となった元天武天皇の妃 五百重の皇子 新田部が候補になれば不比等 三千代コンビは有利となる
持統天皇は合議で皇太子を決めることを提案 不比等と三千代コンビは下工作を開始
この会議で天智天皇の直系である葛野王は堂々と自分の考えを述べてカル皇子を推挙 ここ考えは持統天皇と同じ考えであった この意見に異議を唱えるのが大江皇女と天武天皇の子息である弓削皇子 兄の長皇子を推したいためか実力主義を主張 最終的な合議ではカル皇子が皇太子に決定 弓削皇子の目論見として紀皇女も失うこととなる
紀皇女のことは万葉集でしか知られていないためこのエピソードは創作が多い
徐々に弱っていく持統天皇が描かれるが後継者が実力が不十分であることを機に元気を取り戻す 天皇を譲位して上皇となる 文武天皇の誕生