【感想・ネタバレ】ドグラ・マグラ(上)のレビュー

あらすじ

昭和10年1月、書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極〉という宣伝文句は、読書界の大きな話題を呼んだ。常人では考えられぬ余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばしている。〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、十余年の歳月をかけて完成された内容は、狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり久しぶりに本でも読もうと思って、
手始めに青空文庫にあるもので面白そうなもの…と思って選択したものですが、とんでもなく難解でした…。
たぶん半分も理解していないと思われますが、
精神がおかしい人の手記的なスタートで、
少しずつ繋がっていく部分があるものの、
途中で差し込まれる謎の話だったり、
本気すぎる論文のようなものだったりがより複雑さを上げていると思った。
また少し他の本読んで読書耐性ができたら真剣に読み込んでみようと思っています。
読書を続けたくなるような推測や前後関係の把握を常に考えさせるような内容で読書スタートには自分的にはオススメでした。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2024/12/12(木)
胎生学・反復説の学理オマージュに始まり、「時間」と言う人工的で絶対的概念へのアンチテーゼ。唯物医学への懐疑。不自然と倒錯の美学。これら夢野の属人的観念を、鷹揚で行動的な権威の象徴である正木博士という人物を媒介として、圧倒的な筆致により表出表現している。文学が衒学的であることの重要性を再確認できるし、これが1935年に書かれたとは、たとえ大正教養主義の文脈を考慮した上でも、にわかに信じがたいほど。現代でも衝撃を与えるほどの先進性に、真実は常に先見性を孕んでいることを確信。御退屈様。

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2025年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

だんだん面白くなってきたぞー!で終わる上巻。
目が覚めたら自分が誰かわからなくなっていた謎、語られる正しいか正しくかわからない謎の説明、謎の美少女、謎の論文、、や「 …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。」といった何かを暗示するかのような謎の時計の音というセット、諸々含めてエンターテインメントという感じがする。
上巻だと全然、発狂できそうもなくて残念(?)

「……お兄さまお兄さまお兄さま。妾は貴方のものです。貴方のものです。早く……早く、お兄様の手に抱き取って……」
 私は掌で顔を烈しくコスリまわした。
 ……違う違う……違います違います。貴女は思い違いをしているのです。僕は貴女を知らないのです……。
最初のゾッとポイントはモヨ子の登場だったけど、それに対する「私」が「違います違います」とか言ってるから、ちょっと笑ってしまった笑
モヨってどういう漢字なのだろう、、、百代?おお…

若林博士は又、そんな試験ばかりをやっている冷酷無情な科学者なのではあるまいか?……否。今朝から今まで引き続いて私の周囲に起って来た事柄も、みんな私という夢遊病患者の幻覚に過ぎないのではあるまいか?……私は現在、ここで、こうして、頭をハイカラに刈られて、モミアゲから眉の上下を手入れしてもらっているような夢を見ているので、ホントウの私は……私の肉体はここに居るのではない。どこか非常に違った、飛んでもない処で、飛んでもない夢中遊行を……。
ドグラマグラ、最後まで読んでただ一つ怖かったのは、「私」が感じるように、自分が見ている世界は幻影かもしれない、夢かもしれない、他者も存在しないかもしれない、ここに感じているものが全て幻かもしれない、という、いつもの(?)証明不可能な可能性で、マトリックスの世界だったらどうしようというもの。どうもしないというか、それならそれで、別に今の人生を生きないことではないのだけど、でも自分だけがたった一人ぼっちのような気がしてすくみ上がる。

収録されている(?)書類の中では、キチガイ地獄外道祭文の韻文が馴染み深く、読みやすくて好きだった。歌舞伎とか観ているみたいだった。チャカポコチャカポコ…
中には診察違いの者なぞ。ポツリポツリと居るかも知れぬが。これもやっぱり心配御無用。ほかの種類の病気と違うて。こいつばかりは誤診がわからぬ。一度「キの字」ときまるが最後じゃ。二度と出られぬ煉瓦の地獄じゃ。「違う違う」と云い訳したとて。それが、そのまま「キの字」の証拠と。今も昔も変らぬ運命じゃ。
とか

 ……時に君は探偵小説を読むかい。ナニ読まない。読まなくちゃいかんね。近代文学の神経中枢とも見るべき探偵小説を読まない奴はモダンたあ云えないぜ。
と言われて探偵小説〜となりました。私あまり読まないから。確かにこの後から、様相はいよいよミステリになっていくし

そうした『恋しい意識』を反射交感する脳髄の一部分がトウトウくたびれて動けなくなる。そこでその一部分で反射交感されていた恋しい意識が、次第次第に遊離して、空想、妄想と凝り固まった挙句、執念の蛇式の夢中遊行を初める。夜も昼もさまのお姿を空中に描きあらわして、その事ばかりを口走らせるようになる。そうなると又、その恋しい係りの交感台の交感嬢がイヨイヨやり切れなくなってヘタバリ込む。恋しい意識がイヨイヨ完全に遊離して活躍空転する。ますます発狂の度合が深くなる。……往来へ馳け出す……取押えられる。鉄の格子をゆすぶって狂いまわる……又は何々狂乱と名付けられて花四天の下に振付けられ、百載の後までも大衆の喝釆を浴びる……という順序になる。
恋の部分は、清姫を思い出したり

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

奇書と名高いことや、あらすじに惹かれて読んだ。

若林教授のやけにかしこまって長ったらしい説明口調や、正木博士の何が真実で何が嘘か惑わせてくる様子全てがドグラ・マグラの複雑怪奇な世界観を作り上げている。

何を言っているか自分でも分からないし上手く言い表せられないが、私がドグラ・マグラを読んでいるはずなのに、主人公も物語の中でドグラ・マグラを読んでおり、主人公の置かれている境遇がまさにドグラ・マグラの世界そのものであることに肌が粟立った。
この物語の捉えがたさ、そのナンカイサ......。

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2025年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三大奇書の1つ
記憶喪失の主人公が精神病棟で目覚める所から始まり、物語を追うと目的は自分と事件の背景を知る事…のように思えるが実は違う

強引にまとめると、内容は夢落ち&人間の営みの虚無さ
でも、不可解な流れと深い思考を楽しめる作品です

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2025年09月03日

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