あらすじ
羊使いのサンチャゴは、彼を待つ宝が隠されているという夢を信じ、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指す。様々な出会いと別れを経験し、少年は人生の知恵を学んでゆく――。
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Posted by ブクログ
精神的なことながら、とても理解しやすい内容だった。少年が夢でみた宝物を探して砂漠を旅して、砂の一粒に全てを感じたのと同じように、自分自身の人生の中で石ころひとつに対して敬意を払い、素材について探求してきたことに親和性を感じる。金属やマテリアルを扱いジュエリーを制作している時の私の人生はこれによく似ている。精神的な事象と物質的な事象を同等に誠実に扱うこと。
最後、少年が夢に見た宝物はピラミッドではなく、もともと自分のいた始まりの場所にある。いま目の前にないものを"探しにいく"ことが人と出会い、人生の知恵や発見や気づきを増やし、愛する人を見つけて、仲間と共に旅をすることを与えてくれた。「大切なものは欲しいものよりも先にきた」これにつきる。
Posted by ブクログ
初めて最後まで読み通せた本。小説自体読まない身からすると、途中で読むのをやめてもまた読みたいと思えた。非現実さを求めて旅立つが現実味を経験していく少年、次第に考えが変化していく部分に面白さを感じた。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ良い事を言っている雰囲気はあるのに、「前兆に従え」とか「大いなる魂」とか、スピリチュアルでふわっとした表現が多くて「で、結局どういうこと?」となる。
この本が本当に伝えたかった「人生のリアルなルール」を、日常の言葉に噛み砕いて3つのポイントに整理してみました。
1. 「前兆(サイン)」= 自分の中の違和感や直感
本の中で「前兆に従え」と何度も出てきますが、要するに「理由はないけど気になること」や「小さな違和感」を無視するなということです。
* 本の中: 羊飼いの少年が「旅に出たい」と夢を見る。
* 現実なら: 「今の仕事、悪くはないけどなんか退屈だな」「あの習い事、ずっと気になってるんだよね」という小さな心の声。
人は大人になると「でもお金が…」「失敗したら恥ずかしいし…」と理由をつけて、その直感を握りつぶしがちです。でも、人生を面白くするヒントはいつもそういう「直感」の中に落ちている、ということです。
2. 「前兆に従うと、最初はうまくいく」= ビギナーズラックの罠
物語の序盤、少年は羊を売って旅費を作り、意気揚々とアフリカに渡りますが、速攻で全財産を騙し取られます。ここが一番リアルで重要なポイントです。
* 何か新しいチャレンジを始めると、最初はワクワクしてうまくいく気がする(ビギナーズラック)。
* でも、必ず途中で大失敗や挫折がやってくる。
著者のコエーリョは「ここで諦める人がほとんどだけど、そのトラブルこそが『お前は本気か?』と試されている試練(成長のプロセス)なんだよ」と言っています。
3. 「宝物は最初から足元にあった」= 成長した自分こそが答え
結末のネタバレになりますが、少年はピラミッドまで長旅をしたのに、結局「宝物」は旅を始めた教会の木の根元に埋まっていました。
「じゃあ最初から動かなきゃよかったじゃん!」と思いがちですが、ここが一番深いメッセージです。
* 旅に出なかった少年: ずっと教会の木の下で「宝物があればなあ」と夢を見るだけの羊飼い。
* 旅をした少年: 砂漠を渡り、出会いと別れを経験し、知恵と勇気を身につけた男。
「宝物」を手に入れる器(スキルや強さ)を作るために、あの遠回り(人生の苦労や挑戦)が必要だったということです。結果そのものよりも、「何かに挑戦するプロセスで自分がどう変わったか」に本当の価値がある、という教訓です。
一言でまとめると…
「やりたいことがあったら、失敗を恐れずに一歩踏み出してみな。途中でめちゃくちゃ苦労するし遠回りもするけど、その経験全部が君を成長させて、最終的に納得のいく人生(宝物)に辿り着くから!」
という、意外と熱血で泥臭い応援歌です。