あらすじ
清流企画グループから、主人公・汐見ゆとりと、ゆとりの先輩・夏川彩の2名がエントリーしたテレビ番組企画「なでしこラーメン選手権」。8名ずつの5ブロックに分かれて闘う一回戦。ゆとりは2位通過したものの、名店『菜妙軒』の一人娘・石原麻琴に完敗を喫した。人生初の敗北感に苛まれ、2回戦でのリベンジに燃えるゆとりが取った策は…?
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主人公が所属するラーメンのコンサルティング会社が、数々の困難に立ち向かって行くという作品です。登場する社長のキャラがかなり強く、ネット上ではちょっとした人気キャラにもなっています。前作の『ラーメン発見伝』の続編という位置づけですが、こちらから読み始めても問題なく楽しめます!
この作品の魅力といえば、美味しそうなラーメンの描写!!!……ではなく、緻密なコンサルティング戦略の描写です!(笑)
「金を払うとは仕事に責任を負わせること。金を貰うということは仕事に責任を負うこと」
(女性に向けてラーメンを売るなら)「そういう言い訳が、しやすいラーメンである必要はある」
など名言連発です!
ラーメン漫画の皮をかぶったコンサル漫画といっても過言ではありません!
感情タグBEST3
やっぱりラーメンバトルになると発見伝のときのノリになりますね。単に奇想天外なアイディア料理じゃなく実際にラーメンに使われている食材を深掘りしていき登場人物も一癖も二癖もある人物が出てくる。この後が気になります。
Posted by ブクログ
大学入試の評論文にも使えそうな鋭いキーセンテンスを連発する芹沢さん。空疎な企画のなでしこラーメン選手権とのギャップがおもしろい。
”ワクワクとはなんだ。…今もってお前の主観的感覚に止まっているということだな。”
”そのセンスはラーメンを仕事としているうちに失われつつあったわけだが…今回、「菜妙軒」での修行を通じ、意識化され、言語化されたものとして、取り戻したことは大きい”
”料理をうまいと感じる際、そこには未知への感動と、既知への安堵という両面がある。…それは冒険の喜びと平穏の喜びとも言えるかもしれないが…このうまさに関する二面性は我々飲食業界に携わる人間にとっては実に厄介な問題だ。