【感想・ネタバレ】幽麗塔 9のレビュー

「百数十年もの間動かなかった時計塔が、2年前の夜、ただ一度だけ動いたことがある。
藤宮たつ(60)が養女・麗子(23)に惨殺された夜のことである。」
この時計塔は幽麗塔と呼ばれており、物語はこの幽麗塔を中心に進んでいきます。主人公・天野は、ひょんなことから謎の美青年・テツオと出会い、幽麗塔の元へ連れてこられて、「ここの管理人に応募しないか」と言われる。もともとオカルトの類に興味があった天野はその晩、興味本位で幽麗塔に入っていってしまった。そこで白装束の男に襲われ、目が覚めると時計針に体が縛り付けられていた。時間の経過とともに下半身と上半身は折れ曲がっていき、もうダメだと天野は死を覚悟するが。。。
幽麗塔に隠された秘密とはいったい何なのか。テツオはいったい何者なのか。天野を襲ったのは誰なのか。まさに本格ミステリー・サスペンス漫画です!謎が謎を呼んでいく展開に、読む手が止まりませんでした。ホラー要素もあって、何度か「うわっ」と声に出してしまうようなシーンもありましたw 昭和20年代という時代感も忠実に再現されていて、懐かしい感じのミステリー漫画となっています。ミステリー漫画を読んだことがない人も是非一度、この作品をきっかけに読んでみてはいかがでしょうか。

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多くが被害者、愛すべき丸部

最後読み終わった後、今回の事件に関わった主な登場人物の多くが、個人・家族や社会等、何らかの被害者・犠牲者だったり非難されている者である気がした。

また、主人公は天野とテツオだけれど、何か丸部が可哀想でしかたなかった。

確かに変態過ぎて許せない所もあるけれど、愛すべきキャラクター。もし親達が二人を引き離さなかったら、どうなっていたのか。

そして言われてみれば、確かに丸部はいつも誰か愛を与える存在を側に置いていたな~。

作品を通して、親や養母が子供を自分の思い通りにしようとして、色々辛い事が起こってしまったような気がした。

丸部達の愛は悲劇的結末に終わったけど、天野の言った(丸部達の愛は?)「(愛の)物語として永遠に生まれ変わる」という言葉に救われた。(実際何度も作品化されてるし。)

#笑える #切ない #ドキドキハラハラ

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鉄雄に脳交換を打診する丸部。お夏との愛を永遠のものにするため、娘である鉄雄の身体を欲する。
丸部の幽麗塔での最後の戦い。
結末が平凡な愛ではツマラないという太一の目指す結末とは。
幽麗塔、完結。
中盤以降は倒錯系に走っていたような印象が強い。死番虫の正体が明らかになり、丸部&鉄雄の絡みがクローズアップされたあたりから作品全体の魅力がやや薄れたような気がする。良くも悪くも、死番虫の存在感が強かった。

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2015年06月20日

ネタバレ 購入済み

脳の交換は現代ではかなり研究が進んでいて、一部では成功しているというからそこまで無理な話では無いのかな。

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2021年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

完結しました。
大体、変態でしたね笑

というところまで記載して切っちゃいましたが。
変態というと御幣がありますが、皆悩んでるところも多く現代社会に繋がるところも少なからずあるんじゃないかな、と思います。
死番虫自体の話は途中で完結してるので問題ありませんが、脳移植云々の話が現実化すれば、脳死した人なりにも未来が見えるかもしれませんね。
ただし、人格や性格、なんらかの後遺症などが残ることもあるので難しい問題でもあると思います。某細胞でもそうですが、医学が進歩するのは素晴らしいことだとは思います、がそれだけなにかを犠牲にし、失っているとも思います。

マンガの話はあまり書いてませんが。
とりあえず、最後は形は違えどハッピーエンドでよかったんじゃないかなーと思いました。

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2015年01月04日

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