【感想・ネタバレ】図解・気象学入門 原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図のレビュー

あらすじ

数十トンもある雲が落ちてこないのはなぜ? 高原は太陽に近いのになぜ涼しいの? ジェット気流って何? 高気圧や低気圧はなぜできるの? 日頃の疑問が氷解します! 原理がわかると、知らなかった気象の姿が見えてくる――気象と天気のしくみを原理から詳しく丁寧に解説した「わかる」入門書。やさしい語り口ながらも気象学用語の多くを網羅。気象予報士を目指すスタートにも最適。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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Posted by ブクログ

「原理が分かると知らなかった気象の姿が見えてくる」という言葉通りの内容で、ごく初歩的なことから丁寧に説明されている。どうして雲から雨が降るのか、大気が不安定なのはどんなときか、高気圧や低気圧はどうしてできるのか。暮らしているとあまり考えなくなってしまう空の現象を、もう一度きちんと理解し直すきっかけになった。

気圧が地表と上空で違うことも知らなかった。「気柱のセオリー」の説明がとても分かりやすくて良い。どうして高度によって気圧が変わるのかが、はっきりと理解できた。高気圧が重なって猛暑になる、という現象も、今まではその「重なる」という感覚がうまくイメージできず、不思議な印象があった。でも、高度ごとに気圧が異なることが分かった今なら、高気圧の重なりも想像できる。ほんの少し知識があるだけで、天気の見え方が変わってくるのはおもしろい。

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

「すごすぎる天気の図鑑」「もっとすごすぎる天気の図鑑」を見る?読む?の後、深堀したくなって出会った一冊。
高校までの科学を学んでいれば若干、読み直したい難しい箇所もあったが、ほぼ一読で気象現象が独学、理解できる良書。索引付きもありがたい。
改訂の際にはカラー化してもらえたら一層、理解度が増すのでは。
続書「図解・天気予報入門」も読んでみたい。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

2021年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎は,二酸化炭素の温暖化影響を予測したことで知られる。

気象学と一言にいっても,本書の副題に「雲・雨・気温・風・天気図」とあるように扱う範囲は広い。そのガイドとして本書は優れていると思う。必要な前提知識はそれなりにあるが,特に熱力学の知識が活きてくる。

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2021年12月17日

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◯学生の頃の理科で学んで以来、懐かしさと共に読んでいたが、やはりほとんど覚えていなかった。思い出しながら読んでいた。
◯内容としては、図解も多く、解説も丁寧で分かりやすい。しかしら知識の定着には何度か読み直さねばならない。
◯しかし、天気予報で流れる天気図を見ると、なんとなく風の流れ、天気の移り変わりが自分なりに読めるようになって、より興味が湧いてくる。面白い。

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2020年02月15日

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題名通り、気象学入門にふさわしい本だった。
ただ、読むのに時間がかかってしまったことと、まだ理解が不十分な点、知識として蓄えられなかった事項などが多々あるのでもう一度読み直したい。

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2019年07月16日

Posted by ブクログ

読みものとして面白くなるよう、とても注意深く書かれていると感じました。
好奇心で手にとった人にとっても、苦痛なく読み進めていけることでしょう。気象学にまじめに取り組みたい学生でなくてもお勧めです。

扱っている内容・説明の詳細さについては、高校レベルであると感じられました。
物理Ⅰと化学Ⅰを履修していると理解の助けになるでしょう。

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2012年03月02日

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気象予報の話ではなく、気象現象そのものの原理、考え方を丁寧に説明している。 雲の中で何が起きているのか、風が等圧線に平行に吹くのはなぜか。 索引も充実、素晴らしい。

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2011年10月19日

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気象予報士受験を志す人には必携です。小倉先生の「一般気象学」もいい本ですが、それよりも安くて読みやすい。

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2018年10月14日

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気象学は科学の集大成で大変勉強になった。分子レベルで性質を理解し、全地球レベルでコンピューター解析する。アメダス=雨ダスと勘違いしていた身としては天気予報が外れても文句を言いにくくなってしまった。高温=高気圧、低温=低気圧のイメージだったが地上で考えると逆になる。基本かつ重要な気柱のセオリーが、色んなパターンに当てはめる上で頭がこんがらがってしまった。温度を持っているものは程度の差はあれ、みんな放射してるなど、身近で起きている様々なことを改めて実感させられた。

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

雲ができる仕組み、雨が降る仕組みなど、初歩の初歩部分が分かりやすく説明されている。ただど素人の私は4章風のしくみあたりからついていくのがしんどくなってしまった。平易な文章ながら中身は結構本格的なので、しっかり腰を据えて読んでいく必要がある。

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2023年08月06日

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中学校の理科を身につけていれば理解できるように気を配って記述してある。との前提だが、どうやら自分は中学レベルの理科が身についてないようでした。

気象学は目に見えない力を理解する必要があるので、初めは写真やイラストが多い物をセレクトする方が理解度は上がると思う。この本はページが進むごとに難易度が上がっていく。多少のイラスト等の図解が挟まれるが基本は文字メインなので注意したいところ。
ただ、なぜ風が吹くのが多少理解出来たハズ…なので他の気象学本も通過した後また読み返してみたい。

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2021年05月24日

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古川武彦(1940年~)氏は、気象庁研修所高等部(現気象大学校)及び東京理科大理学部卒。気象庁の航空気象管理課長、予報部予報課長、札幌管区気象台長、(財)日本気象協会技師長を歴任。現在は、気象一般に関する講演・執筆・コンサルタント等を行う「気象コンパス」を主宰。気象学についての著書多数。
大木勇人(1964年~)氏は、千葉大理学部卒、科学書・教科書の編集と執筆等を行うフリー・サイエンスライター。
本書は、気象学について深く知りたい一般読者と、気象予報士をめざす人びとの両者を対象にしており、気象のしくみを、その原理からわかりやすく、丁寧に図解している。
具体的な章立ては、1章:雲のしくみ、2章:雨と雪のしくみ、3章:気温のしくみ、4章:風のしくみ、5章:低気圧・高気圧と前線のしくみ、6章:台風のしくみ、7章:天気予報のしくみ、である。
私は文系出身ながら、多分の例に漏れず、毎日のようにTVで見る天気予報の気象予報士の説明がもう少し論理的に理解したい、更に、天気図を見て数日間の天気を自分で見通したい、という理由で本書を手に取った。
通読して、共著者は中学理科の知識で理解できるように気を配った(加えて、高校物理の知識が必要な場合は丁寧に解説した)としているとはいえ、正直なところ消化不良な部分も残ったが(おそらく「知識」が問題なのではなく、何十年も社会人をやっていると、この種のものを「理解」する力が衰えていくのだろう。。。悲)、間違いなく天気予報・天気図の見方はそれまでとは変わったし、これからも本書を参照することにより更に理解が深められるのではないかと思う。
ブルーバックス・シリーズならではの、網羅的かつコンパクトにまとまった良書といえる。

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2020年11月28日

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空や雲を見上げ、風に思いを寄せたくなった一冊。でも、気象予報士の試験を受けてみようなどという甘い考えは、その風にきれいに吹き飛ばされた。

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2018年11月18日

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かつて高校の地学なんかで習ったはずの雲や雨、高気圧・低気圧あたりの仕組みについて、丁寧に噛み砕いて書かれており、よい本。辞典的に使って、ときどき参照できるようにしたい。

Keywords:
十種雲形、雲粒の独占的成長、冷たい雨と暖かい雨、気圧のセオリー、大気の循環、季節風、前線、梅雨、台風と指向流、数値予報・複雑系 等

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2014年11月28日

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私自身、大変興味のある気象についての詳細を、分かりやすくコンパクトにまとめられた良い本でした。この夏に来た台風や猛暑、寒気によるゲリラ豪雨など様々な事象が起こるたびに本を開いて確認して、なるほどとうなずかされました。

分かりやすくは書かれているものの、それでも、やはり難易度の高い部分があり、これからも気になったことがある時に開いて理解を深めたいと思います。

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2012年09月09日

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グローバルな気候システムを学ぶことが目的。読んでみれば、物理法則が次々に登場する気象現象について学ぶにはブルーバックスを選んで正解だった。

主に風のしくみと低気圧と高気圧のしくみの章を読んだが、寒帯前線ジェット気流の蛇行がもたらす移動性の低気圧・高気圧のメカニズムはとてもわかりやすかった。

<地球規模の風>
・亜熱帯高圧帯:熱く乾燥した高気圧をもたらす。サハラ砂漠、中東、オーストラリアの砂漠を形成。太平洋高気圧は海上を吹き渡るうちに湿った風に変わる。上空には亜熱帯ジェット気流の西風が地球を1周している。
・偏西風:亜熱帯高圧帯から高緯度側に吹き出る地上の風。上空では中緯度から高緯度にわたる広い範囲で吹いている。
・寒帯前線:亜熱帯高圧帯からの高温の風と高緯度の冷たい風がぶつかり合う地帯。温帯低気圧を発生させる。上空には西風の特に強い寒帯前線ジェット気流がある。

<低気圧と高気圧>
・高層の気圧の谷(ジェット気流の南側への張り出し)の西側では空気が収束するため、地上に下降気流をもたらし移動性高気圧が発達する。東側では空気が発散するため、地上には上昇気流が起き低気圧となる。高気圧から吹き出す気流は、東側の低気圧の寒冷前線に吹きつける。

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2018年10月31日

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良書。
ブルーバックス良い。
難しく、理解しにくい部分もある。よく読めばいいのだが。
色々な疑問が解けて良い。

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2012年07月01日

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普段何気なく見聞きする天気予報の言葉が図解でわかりやすく説明されている。
単に今日は雨か晴れかだけしか興味がなかったのが、この本を読んでから「こういう予報の時は、実は空ではこういうことが起きていて、その仕組みはこうなのか。なるほど」と楽しめるような気がする。

手元に一冊置いて、天気を気にする度に開いてみるのもいいかもしれない。

巻末のさくいんを眺めているうちに、気象をあらわす日本語の美しさに心を動かされた気がした。

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2012年02月14日

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わかりやすいんだけど‥。私からのわがまま。イラストはカラーでお願いします。全部白黒だと、目が飽きちゃうんだ。

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2011年08月08日

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気象学がわかる基礎的な本。

講談社 ブルーバックスシリーズは、理系の基本を学ぶためには必読のシリーズではあったが、最近は図解の本が増えたので、このシリーズに執着する必要はなくなった。

他書に比べると文章が多い(以前は、図が多かったんだが)ので、読み物として読みたい人にはお勧めです。

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2011年07月07日

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ネタバレ

気象現象に関して図を多用していて読みやすかった。そのため、式も出てこないため気楽に読むことができました。気象を学ぶ導入として読むと良いと思います。

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2015年07月19日

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中学校理科第二分野よりも広く深い知識が提供される。
丁度台風が来ているのでこの機に流し読み。天気図が高さによって変わることや,同気圧がどこを走っているかを表す図など平面で無く立体になるあたりで頭の処理が追いつかなくなる。二次元から三次元で思考することに慣れれば気象予報士試験も通る?かな。

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2014年10月13日

Posted by ブクログ

普段何気なく聞き流している天気予報の内容がきちんと理解できるようになる本。「気圧の谷」や「大気が不安定」などのフレーズの意味が気になる人にお勧めです。

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2011年06月29日

Posted by ブクログ

図解、と謳われているとおり、図版をみるだけで雲、風、雨などの原理がよくわかります。文章も平易につづられ、バランスのよい入門書です。

理科の教科書では満足できない中学生、授業中、窓の外ばかりを見てしまう高校生、雲が好きなオトナ、雨に魅了される老人、etc。へ。。

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2011年06月15日

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