あらすじ
数量的世界観を超える「ゴム膜の幾何学」のふしぎ!三角形や五角形などの図形の各辺の長さや、曲がり具合、面積、角度といった目につきやすい情報を取り去り、裏に隠された根源的な本質を見極める──量を捨象して質に注目する幾何学がトポロジーです。そうすると円や三角形や星形など、伸ばしたり、縮めたり、曲げたりして重ねられるものは同じものと見なすことができます。その発想の本質と応用をやさしく解き明かします。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
トポロジーは分かりません。
位相幾何学というと、少しは事態が理解できます。
次の3つの話題は好きです。
ケーニヒスベルクの橋
メビウスの帯
オイラー数
オイラー数は、涼宮ハルヒという小説にも出てくるので、なんとか理解したいと思っています。
Posted by ブクログ
「ドーナツとマグカップが同じ」というフレーズで有名(?)なトポロジー概念のお話。
ある特徴を保ったままであればいくらでも変形できるというのがトポロジーの基本。なかなか想像しづらいが、「鉄道の路線図」がそれだと言われるとなるほど確かに腑に落ちる。駅の並びや乗り換え箇所があっていれば、実際の地図とは似ても似つかない配置になってもそれは路線図として機能する。
しかしいったん腑に落ちたものも三次元へ高めるとまたよくわからなくなる。私は専門家ではないので(というのを免罪符にしてよいのか自信はないが)、完全にマスターするのはとりあえず先送りにして、トポロジーがみちびく不思議な世界観というのを楽しむようにしている。
トポロジーは図形やグラフを扱うが、「ある特徴を保ったまま変形して合致するなら同じものである」という概念は、もっといろいろなことに適用できるような気がする。ある種の議論をするときに、「それとこれとは話が違う」などという指摘が出ることもあるが、それらは本当に違うのだろうか、ある種のルールに沿って変形したら同じことなんじゃないか、見たいに感じることが私はよくある。
ただ「ある種のルール」は勝手に決めてよいわけではなく、何か合理的な、抑えるべき要点というものがあるはずで、それがトポロジーを眺めていると見えてきそうな気がするのである。
トポロジーの本はまだこれで二冊目なので、もっといろいろ読んで、ふんわりとトポロジー概念を楽しみたいものである。
Posted by ブクログ
この本で初めて位相幾何学のことを知りました。
トポロジーの見かたで物事を見ると,新しい見かたがあるんだなと感じた。ユニークな人たちが考案したんだと思います。
ただ,抽象的なトポロジーの概念を分かりやすく書いていたので,スラスラ読めました。オイラー数に関しては単純な中に深さがあったり。数学好きなら読んでみましょう。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
[ 目次 ]
1 トポロジーってなんだろう
2 ケーニヒスベルクの橋
3 グラフ理論の応用
4 有向グラフ
5 風の流れのように―不動点定理
6 新しい空間を作る
7 活用されるアイデンティファイのコンセプト
8 オリエンテーション
9 宇宙のトポロジー
10 次元ってなんだろう
11 トポロジーの至宝「オイラー標数」
12 結び目理論
13 トポロジーの発想
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[ 参考となる書評 ]