あらすじ
前著『ザ・ファシリテーター』発売時と異なり、ファシリテーションに対する社会的認知度は飛躍的に高まってきた。今回のテーマは、「行動を変えるファシリテーション」。さまざまなビジネスシーンの中で、ファシリテーションの使い方を具体的、かついきいきと、大好評のストーリー形式で描く。
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Posted by ブクログ
単なる知識提供ではなく物語の中で紹介されていくので腹落ちしやすい。よくある勘違いや思い違いも登場人物が読者に成り代わって言ってくれるので正しい知識となりやすい。
この物語どおりにはならないしここまで覚えて置く必要はない、関係ないとする言い訳はいらない。なぜならば筆者はGE出身でありGEではこれを使いこなすことが当たり前の文化があるからだ。時価総額が大きいままなのも組織活性の一要素としてのファシリテーションが効いているからだと思う。
●アクションラーニング(P.49)
●クロトンビル(GEの研修センター)(P.54)
●コミュニケーションのモード(P.79)
・口論
・ネゴシエーション(交渉モード)
・ディベート
・ディスカッション
・ティーチング
・プレゼンテーション
・カウンセリング
・インタビュー
・ダイアログ
・振り返り
●変革ファシリテーターの要件(P.84)
・高い目標意識
・楽観力
・システム思考力
・変革のプロセスに関する知識と経験
・前向き:対立のエネルギーを全身の糧に変換する気力
・未来志向:過去にこだわらない
・外向き:顧客志向
・行動的
・自分たちを客観視する力
●ファシリテーションとは(P.96、図表9)
・プロセスをデザインする
↓
+触発する/噛み合わせる+
+場をコントロールする-+
↓
行動の変化
※実際には三角形
●ファシリテーション演習の段取り(P.104、図表13)
1. ファシリテーターを決める
2. ファシリテーターはペンを持ち、●●(例: 要素技術マッピング)をリードする
3. つまり、メンバーの思考が●●にもれなく、重複なく反映されるようにする
4. ファシリテーターは自分の意見や特定の人の意見に偏らず、グループの思考を反映するように工夫してマッピングする
5. メンバーは、●●を自分の思考スペースとし、それ以外の思考を排除する。思いついたことは遠慮なく、率直に述べ、極力●●に反映する。ただし、仮設と事実は峻別する
6. ファシリテーター以外に、もう一人プロセスの観察者を選ぶ。プロセス観察者は、議論のプロセスを観察し書き留める
7. 関係のないアイデアが出てきたら、別の紙に「パーキングエリア(PA)」を用意して、そこに書き留めておく
●プロセス観察のポイント(P.105、図表14)
1. グループの思考パターンを観察する
・視野が狭く偏っていないか
・答えの出ない議論に陥っていないか
・抽象論に終始していないか、など
2. どんな『困ったチャン』が出てきたか
・自分の意見を押し通そうとする人
・遠慮して言わない人
3. それに対してチームはどう対処したか
4. ファシリテーターはプロセスをリードしていたか
・進め方は論理的で納得感があったか
・「困ったtチャン」対応は適切だったか
●PREP法(P.163)
・P(point): 結論
・R(reason): 理由
・E(example): 事例
・P(point): 結論
●代表的なファシリテーションのフレームワーク30(P.294、図表30)
01.モア or レス
02.プロ vs コン
03.優位性 vs 劣位性
04.過去 vs 未来
05.制御可能 vs 制御不能
06.マインドマッピング
07.SWOT分析
08.期待と課題のマトリクス
09.フォース・フィールド・ダイアグラム
10.ペイン・プレジャー・マトリクス
11.プロダクト・ポートフォリオ・マトリクス
12.ステークホルダー分析
13.プロセスマッピング
14.FRCP
機能: Functionality
信頼性: Reliability
利便性: Convinience
価格: Price
15.SCAS
16.オポチュニティマッピング
17.要素技術マッピング
18.ニーズマッピング
19.フィッシュボーン(石川)ダイアグラム
20.リスクアセスメントテーブル
21.ペイオフ・マトリクス
22.ダブルペイオフ・マトリクス
23.ゴールツリー
24.ディシジョンツリー
25.パーキングロット
26.パレートダイアグラム
27.ニュースペーパーテスト
28.リーダーズ・インテグレーション
29.4W1H
30.親和図・KJ法
Posted by ブクログ
2年半ぶりで再読。今回はオーディオブックで。「1」に比べて実践的になっている分、個別性が高くなっていて汎用性は減っている。どちらも繰り返し読むとスルメの様に味が出てきそう。
Posted by ブクログ
愚痴を解ける課題にいかに変換させるか。そのための一助となるのが「ファシリテーション」の技術。場を読み、プロセスを観察しながら、参加者の意識を集中させ、議論をかみ合わせていき、次に繋がる結果を出していく。問題が山積し、課題が複雑に絡み合う現代において、ファシリテーション技術は非常に重要なノウハウだと思うな。
●変革ファシリテーターの要件
・高い目的意識
・楽観力
・システム思考力
・変革プロセスに関する知識と経験
・前向き;対立のエネルギーを前進の糧に返還する気力
・未来志向:過去にこだわらない
・外向き:顧客思考
・行動的
・自分たちを客観視する力
●集団思考の落とし穴
・社会的手抜き:人数が多いと自分ぐらい参加しなくても大丈夫だろうと人に任せてしまい、自分の力を発揮しない。
・感情的対立:議論の内容ではなく、アイツは嫌いという感情が意思決定に影響してしまう。
・声高少数者の影響:声の大きい意見になびいてしまう
・集団同調の影響:和をもって尊しの文化。異なる意見を言うことがはばかられ、議論が深まらない。斬新なアイディアが抑圧される。
●会議を阻害する7大悪癖
・目的がはっきりしない
・アクションを決めない
・コントロールできない他部署のせいにする
・過去の話の蒸し返し
・部分最適の主張を繰り返す
・堂々巡り
・問題のすり替え
●危機感の醸成されていない組織では人は動かない。まず先にやるべきは危機感の醸成、理解を促すこと。
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Posted by ブクログ
<メモ>
・期待と課題のマトリックスを使う。
・相手の行動を変えるには、共感を引き出す。
・変化によって、不安になる要素と期待する要素を把握し、不安を最小化できるようにする。
・求められている成果を出すには、見積もりの段階でそれ以上の成果を考慮しないといけない。
・自分の言いたい事を、誰にでもわかるように表現する(クリスタルシンキング)
・モチベーションを上げるためには、成果を出す。
・自分が達成動機、パワー動機、親和動機、回避動機のどれを重視すべきか考える。
・ステークホルダーズ分析(仕事上、個人的な関心事、対策)を考える。