あらすじ
ストーリーを楽しみながら、人と組織を動かし、自分が変わるファシリテーションのスキルとマインドが身につく。主人公は、黒澤涼子という30代後半の女性。彼女が、畑違いの製品開発センター長に抜擢される。専門知識面でも、年齢でも自分を上回る男性の部下を率い、組織を変えることができるのか……。
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Posted by ブクログ
なにより物語形式で面白かった。
スキルが身についたとはとても言えないが、知識としては確実にインプットがあった。
時間もかからずに読めるので、サラリーマンは一度読んでみて損はないと思う。
Posted by ブクログ
・小説形式というのがよい。ライブ感があり、読者である自分自身の課題も想起され「自分ならどうやるだろう?」ということを自然に考えさせられた。
・ファシリテーションのツールというかフレームワークがわかりやすく説明されている。「こんな手法があるのか」とともに「こんな風に使うのか」がセットで描写されているので、非常に分かり味が深い。
・読後に仄かに自分の中に熱がこもっているのを感じる。
ファシリテーションについて興味があり、読んでみた。
2004年出版と少し古いように思ったが、読んでみて全く色褪せていないと感じた。
日々仕事をしている中で感じているモヤモヤが解消されていくような感覚があり、読書中自分の中に熱を帯びるのを感じた。良著です。長期休暇の前半に読むのがおすすめかも。
Posted by ブクログ
組織を変える力のある人の凄さを感じる本。
1回読んだだけでは身につかないし、理解したとしても実践していかないと全然近づけないだろうな。
こんなリーダーの元で働きたいし、自分も働きながら目標達成のために、自然と議論を進めてチームに相乗効果をもたらしながら進んでいける人になりたい。
会社のMTGでも、今までみんなの頭を整理してしっかり可視化して、全員が同じ認識をしっかり持てたことがなかったのではないかな、と怖くなった。
一緒に働く仲間に自分ごととして危機感を感じさせたり、やる気にさせたり、もっと良くなりたい、とモチベーションを上げさせたり、人をポジティブに変える力を本当に身につけたいと思った。
Posted by ブクログ
ストーリー仕立てで進んでいき、その中で具体的なファシリテーションの方法が紹介されていくのでわかりやすかった。
とはいえ、本質的にはファシリテーションの手法をレクチャーするものではなく、ソフトな変革(一人一人の意識や行動が変わること)をどのようにして起こしていくか、ということの重要性をファシリテーションを通して、伝えるという趣旨の内容してた。
とても面白かったです。
Posted by ブクログ
主人公はもともとマーケティングで成果を出して、その能力を買われて、経験のない開発部門の部門長に異動となるところから始まります。
経験がない畑でも、主人公のファシリテーションのスキルで組織に変化をもたらしていくところが面白かったです。
単なるノウハウ本ではなく、小説のようになっているので体系的な知識だけでなく、人の感情の動きがあって、その時どんなテクニックを使うのが良いかという点がとても参考になりました。
【人を動かす仕事】
どんな組織であれ各個人の当事者意識が必要。
どのような議論をし課題解決をするか。正解を求めすぎるが故に無駄な衝突をしたり、部分最適な答えしか見つける事ができないことは実際よくある。今何ができるのか、そしてそれを阻む要因は何か整理し議論をすることで具体的な行動に繋がる。
自らも動き続けかつ個人を組織を行動させること。
ファシリテーションは単なる司会者ではなく、指揮官に近いのかもしれない。
Posted by ブクログ
「人と人とのインタラクションを活発にし、創造的なアウトプットを引き出すもの」、「フォーミング、ストーミング、ノーミング、パーフォーミング」、「ストレッチゴール」、「WOW!作り」、「ファシリタティブ・リーダー」、「アイスブレーク集」、「フォース・フィールド・アナリシス」、「チーム名決め」、「コンフォート・ゾーン/ストレッチ・ゾーン/デンジャラス・ゾーン」、「このミッションは感性に訴えるか?」、「バック・オフィスのアウトソース」、「90日以内に実績」、「コントローラブル/アンコントローラブル」
Posted by ブクログ
ファシリテーターに必要な素質やスキル・フレームワークについてストーリー形式で書かれているので、小説を読む感覚で学ぶことができる本。一般的な解説ではなく、実際にファシリテーションを行う時にどういう場面でどういうことが必要なのかを頭の中にイメージしやすかった。この本を読んだ後に実践をすることが大切だと思うので、まず会議やmtgの場で少しずつ実践していきたい。
Posted by ブクログ
これで3回目くらい。
仕事でファシリテートしそうかなってタイミングで読み返している。
何回読んでも思うのは、
ファシリテーターは目的から絶対に目を離さない、間に落ちるボールに意識を向ける、視野を広げたり縮めたり視座を高くしたり低くしたりして自分の位置を変えながら色んな視点で意見を投げかける、無理矢理結論づけず発散と収束を繰り返す、
これらの観点。
また本書の主人公リョウのように、場面によっては自分も意見をどんどん言うファシリタブリーダーになる必要もある。
ファシリテーターをいう役割を初めて教えてくれた本なので、今後も必要な場面で読み返したい。
Posted by ブクログ
2021/05/21
私は人が好きだ。ファシリテーションはそんな私の武器になる、そう思って購入した一冊である。
内容としては、ある社員がファシリテーションを通じて企業を再生させるフィクションだ。
ファシリテーションの目的は、ものごとを前進させることだと学んだ。その前進を阻害するものは多い。人間関係や予算、慣習など多岐にわたる。みなさんも、そのような課題を前にした経験があるだろう。
そんなときに役立つのがファシリテーションだ。データを活用するのはもちろんのこと、人のポテンシャルを最大限に発揮するための潤滑油として役立つ。本書では役員クラスや若手が、それぞれチームを作り、問題解決を行う。
ファシリテーションは、ただのテクニックではない。マインドの部分も大きい。日本では空気を読むことを頻繁に求められるが、このようなマインドやテクニックを学び、議論をすることも大切だろう。もちろん、大人だけでなく、子供たちにも身につけて欲しいと感じた。
Posted by ブクログ
「えっ、私がですか」「君ならやれるよ。いや、開発センターを大きく変えるには君しかいないと思っている。マーケティングを変えたようにね。二年で変えてくれ。
その後は、またマーケティングに戻ってもらうから…」マーケティング部門のリーダーだった黒沢涼子が、畑違いの製品開発センター長に抜擢される。
はたして専門知識面でも、年齢でも自分を上回る男性の部下を率い、組織を変えることができるのか…。
ストーリーを楽しみながら、人と組織を動かし、自分が変わるファシリテーションのスキルとマインドが確実に身につく。
<サマリ>
・1周読んだだけでは難しくて理解できない。2~3周読むと内容が深く理解できる。
1周目:全体を流れるように読んでストーリーを楽しむ
2周目:ストーリーのおさらい+要所で活用されているファシリテーションのフレームワークの概要を抑える
3周目:ファシリテーションのフレームワークのそれぞれについて深く調べて利用イメージを膨らませる
・ストーリーとしては30代後半のマーケティング部署の女性リーダーが、なぜか急に製品開発部署の責任者(本部長?)をやることになったが、
異動先は全員年上の男性かつ一流技術者であり、畑違いの場所に放り込まれハンディキャップありまくりの中で、
ファシリテーターの技術を駆使し、ビジネスリーダーとして活躍、さらには製品開発部署を飛び越え、社長・役員を巻き込んで全社の意識改革をしてしまう。
よくある定番のサクセスストーリーだが、その中でファシリテーションのフレームワークの使い方や実例やその効果を解説している。
・現場業務よりも数段上のレイヤーである経営課題を解決するために必要な心構え・考え方が濃縮された1冊で、必要なタイミングで都度繰り返し読み直す価値がある。
・ストーリーで登場したファシリテーションのフレームワーク/用語/手法の一部
ーリーダーズインテグレーション
-グループダイナミックス
-タックマンモデル
-ギブの4つの懸念モデル
-ジョハリの窓
-ストレッチゴール
-SWOT分析
-作業仮説
-期待と課題のマトリクス
-ファシリタティブ・リーダー
-アイスブレーク
-発言を促す技術
-浮力の原理
-マインドマッピング、発散と収束
-ゴールツリー
-グランドルール
-フォース・フィールド・アナリシス
Posted by ブクログ
ファシリテーションを学びたい方に初めに読む本としてお勧めしたい。
ファシリテーションスキルを活用することにより、組織がどう変化するのか、また組織で働く人々がどう変わっていくのか、などが理解できる。物語仕立てになっておりファシリテーションのイメージが付きやすい。
20代の頃に読んだがピンとこなかった。組織の中堅になった今、読んでみると必要なスキルであることが実感できる。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
「えっ、私がですか」「君ならやれるよ。いや、開発センターを大きく変えるには君しかいないと思っている。マーケティングを変えたようにね。二年で変えてくれ。その後は、またマーケティングに戻ってもらうから…」マーケティング部門のリーダーだった黒沢涼子が、畑違いの製品開発センター長に抜擢される。はたして専門知識面でも、年齢でも自分を上回る男性の部下を率い、組織を変えることができるのか…。ストーリーを楽しみながら、人と組織を動かし、自分が変わるファシリテーションのスキルとマインドが確実に身につく。
目次
第1章 リーダーズ・インテグレーション
第2章 開発センターの改革
第3章 全社改革へ
第4章 SWAT
第5章 エグゼキューション
第6章 何が変わったのか
Posted by ブクログ
2022-10-01 再読。
やはり、ファシリテーションできそうにない。
遠いところの話として読んだ。
だけど、本物のファシリテーターがいっぱいいたら世の会議は生産的になるのになあ
Posted by ブクログ
ストーリー仕立てでファシリテートするときのツールや使い所が随所に出てくる感じ。ファシリテーターって色々我慢すべきところもあるのだなぁと思った。むずかしいなぁ。
Posted by ブクログ
ファシリテーターは実践をしてみて、身につくものであるが、それを疑似体験できるような内容なので理解はしやすいと思う。
ブレストとKJ法はベースとなる手段であり、
役割と道具箱を覚えたら、あとは実践あるのみ。
何度もやってトライアンドエラーを繰り返すことがスキルアップと自信につながる。
あとは堂々とやることが大事。
Posted by ブクログ
ファシリテータおよびファシリテイトによって、個人および組織がどのような変化を生むのか?
実践的な話よりもストーリーによって、適材適所にスキルを用いて課題に取り組む方法を紹介。
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前半は良かったです。
ただ後半に進むにつれ、言いたい本質は理解するものの、現実的にそのやり方はちょっとな感じがしたのと、全体のストーリー、設定も20年代に読むと時代を感じますね。書かれた当時の時代背景を知らない若い人が読んだらどんな印象なんだろう。
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ファシリテーターの役割の重要性を物語形式で読めるビジネス書。
色々な手法が出てくるのと、カタカナ横文字が多くて、少し読みづらい。
ファシリテーションの入門書としてはよいのではないかと思います。
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全体的に実践的な手法が散りばめられていて
ストーリーも面白いのでとても楽しくて有用だった。
タスクフォース的な動きを、いかに生産性高く行うかが重要だと思うが、
タスクフォース自体はトップが決めたとしても
議論をうまく行うことで、ボトムアップに変化していくのがとても面白かった。
目標を達成する上で、増えるものと減るものを思い浮かべるという手法が面白かった。
堂々巡りになったら可視化して、堂々巡りを見せつけるのが面白かった。
Posted by ブクログ
仕事上ファシリテーションに接する機会はないが、興味があって購入した。
ファシリテーションとはどのようなものかをストーリー仕立てで説明している。
正直言って、ビジネス用語に疎い私は、カタカナ語のオンパレードに「日本語で話してくれ」とひたすら懊悩していた。
ビジネスって、そういうものなのだろうか。
また、様々なファシリテーションのテクニックが披露されているが、ストーリーのような断片的なものではなく、体系的にまとめられたものの方が分かりやすいと感じた。
Posted by ブクログ
前プロジェクトで成功を収め、開発センター長に昇格出世した主人公が新たなフィールドで成功に至るまで物語を通じて、ビジネスにおける”ファシリテーティング”とはどのようなことかを丁寧に解説している一冊。
自身、悲しくも出世街道からは遠く外れて裏方でコツコツ頑張っている身なので、どうせ使われる側だし~、って感情的に読むのを止めようと思いつつも、結局一通り読み終えました。
”ファシリテーティング”
組織(メンバー)が目標に対してのあらゆる物事を建設的に”確実に”前進させる為にエスコートしていくこと
本書はカタカナ文字がひたすら多い。マッキンゼーとかじゃあるまいしって本書に出てくる旧態部長さながら心の中で何度かボヤきましたが、具体的なアクションはかなり「なるほどー!」と思えるファシリテーティング例が多かったなと思いました。仕事の難しさ、楽しさ、しんどさ、やりがいって結局”人間関係”による影響が支配的なんだけど、本書は対人関係で生まれる心と頭の緊張をほどく具体的アクションがいっぱい盛り込まれてて、著者はプロだなって思いました。
ボール投げの話とか、アイスブレークとか、新しいアイデアを知れたし、「もっと金を稼げるようになりたい!」というモチベーションのもと、もっと多くのビジネス書を読んで多くのビジネスTIPSを習得するのも意外とありだなって思いました。
Posted by ブクログ
人を動かすためにはどうしたらいいのか。
ビジネスのリアルな現場において、ストーリー形式で数々のテクニックが語られる。自分がリーダーとなるとき、マネージャーとなるときの、理想的なイメージが掴める本。
ややカタカナの概念やフレームワークが多いので、そのまま現場には持ち込めない。ある程度こちらで噛み砕きながら、現場に合わせて輸入する必要があるだろう
*ファシリテーターとは触媒のようなもの
Posted by ブクログ
マーケティング部門から開発部門のトップに抜擢された女性がファシリテーション能力を発揮して社内改革に挑む仮想小説でファシリテーションの紹介をする小説。
ファシリテーションに興味があり、読んでみました。重要と考えており、私も是非身に付けていきたい能力のひとつです。
しかしながら、この本は小説としての出来が悪く、途中で飽きました。なんと言うか、リアリティーなさすぎ。やはり専門でない人が小説を書くのは無理があると感じます。
ただ、ファシリテーションは単に会議をうまく進めるというだけでなく、人の能力をうまく生かして組織を改善、改革していくような大きな能力であるという認識になりました。ファシリテーションに関する本は引き続き読んでいきたいと思います。