【感想・ネタバレ】スーパードクターＫ（１７）のレビュー

真船一雄

“奇跡の左手”フェルデナンド・レーゲンス現れる!! “悪魔”とも呼ばれるそのメスさばきは、あのカイザー教授をも凌（しの）ぐ、恐るべき手腕である。その天才外科医が、ある目的のために来日した。その目的とは、世界中に名を馳せるもう一人の奇跡の天才外科医・ドクターK（カズヤ）に勝負を挑むことであった。レーゲンスの周到な罠によって、勝負を余儀なくされるK。日独天才外科医の対決の行方は!?

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前巻のつづきの話からはじまる第１７巻。
シリウス・・・（笑）。やっぱり面白いです。

この巻の注目はＫ対レーゲンスのオペ対決です。
医学では歴史に名を残すには長年の経験がモノをいうそうです。
伝説となっているＫとオペ勝負をして勝つことは医学界、特に外科医にとっては、何よりの功績なのでしょう。
ラストはただただ感動してしまいます。

「Ｄｒ．高品の一番長い夜」で登場する奥村の先輩とバーのマスターがそっくりなんです。もし、同じ人物だったら・・・。話がふくらみますね！

【もくじ】 （主要人物）
子供たちの真意 （七瀬、シリウス、奥村）
一発逆転の手術
虚像の収支決算 （縞斑、高田）
Ｄｒ．高品の一番長い夜 （高品、谷岡修二）
激烈セールスマンの”この１本！” （大垣）
ドリンクの効用
神を超えようとする男 （フェルナンド・レーゲンス、カイザー）
手術勝負！
医学者としての存在証明

[ブクログ · ★★★★★]

「北斗の拳」のケンシロウが「ブラック・ジャック」の主人公になったような、なんとも違和感の否めない漫画。しかし、この巻は最高なんです。この巻の中には、主人公が出て来ず、脇役（凡人）達のお話があって、それがすばらしいのです。その中の台詞は、別に医者に限ったことじゃなく、我々一般に使える言葉じゃないでしょうか。
「俺達は平凡な町医者だ・・・。お前の知り合いのK先生のようなスーパーマンとは違う・・・。だからせめて！自分の手の届く範囲の患者だけは・・・確実に治してやれるように万全の準備はしておこうじゃないか」